米国の臓器移植の現状を知るためにフロリダ大学看護学部, フロリダ大学医学部外科部門が運営するOrgan Procurement Organizationを訪問し, 全米の移植ネットワーク (UNOS) のフォーラムに参加した.アメリカでも脳死での提供率は低く, 臓器不足は深刻であり, 待機患者の半数以上が移植されないで終わっている.子どもも同様である.
UNOSがこの解決に向けて活動しているが, 最も重点を置いている点は, ドナー側への働きかけをする職種への教育の充実である.脳死患者家族へ対応する環境条件の設定, 死を理解してもらう説明の方法, 臓器移植を受け入れてもらう説明と家族へのサポート, アフターケアの重要性などが強調されていた.また, ドナー側のコーディネーター (CPTC) とレシピエント側コーディネーター (CTCC) の区別が明確にできており, それぞれに資格条件が確立していた.
翻って, わが国は, 医師のみならず, 医師以外のコメディカルへの教育も貧弱であり, 資格制度も明確でない.移植に関わる頻度の多い診療領域での看護婦には, 独立した立場での専門看護婦制度 (小児専門やICU専門) の確立が求められる.
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