脳と発達
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37 巻, 6 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • みんなちがってみんないい
    石川 達也
    2005 年 37 巻 6 号 p. 458
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
  • 栗原 まな
    2005 年 37 巻 6 号 p. 459-460
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
  • 田辺 卓也, 原 啓太, 柏木 充, 七里 元督, 鈴木 周平, 若宮 英司, 玉井 浩
    2005 年 37 巻 6 号 p. 461-466
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    初回無熱性発作 (FUS;firstunprovoked seizure) の自然経過にもとついた診断, 指導方針を検討した.対象は, 誘因を認めずにてんかん発作 (欠神発作, ミオクロニー発作, てんかん性スパスムスを除く) が初めてみられた45例で, 2例を除き不投薬で2年間以上前方視的に経過観察した.発作の再発がみられたのは30例 (66.7%) で, 1カ月後までに11例, 6カ月後までに24例, 1年後までに26例, 2年後までに30例であった.再発率は全般発作, 熱性けいれんの既往あるいは家族歴あり, 脳波異常あり (特に広汎性発射), 発症前の発達障害あり, の場合が比較的高率であった.FUSを呈した後, 少なくとも1/3の症例では2年以内に治療を要するような発作再発を認めておらず, まず不投薬で経過観察を行うことを基本に方針を検討することが合理的であると考えられた.
  • 糸見 和也, 奥村 彰久, 加藤 徹, 藤本 伸治, 根来 民子, 久野 邦義, 渡辺 一功
    2005 年 37 巻 6 号 p. 467-472
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    亜急性の経過をたどった脳炎・脳症5例の臨床像について検討した.発症早期の意識障害は軽微であるが, 発症後4~15日に意識障害の増悪が始まり, 発症6~18日後に極期に達した.4例で回復期に不随意運動や常同運動を認めた.発症初期の頭部MRI・脳波異常は軽度であり, その後の臨床症状の悪化に伴い増悪した.回復期の脳血流SPECTでは, 全例で前頭・側頭部の低潅流を認めた.全例で神経学的後遺症を残し, 特に高次脳機能障害は明らかであった.病初期の症状からは, 最終的な神経学的後遺症は予想しがたく, 非典型的な経過をたどる脳炎・脳症が存在することを認識すべきと考えた.
  • 小谷 治子, 日野 弘之, 武市 知己, 白石 泰資, 小倉 英郎
    2005 年 37 巻 6 号 p. 473-478
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    気管切開後に呼吸障害が再出現した重症心身障害者4例で, 原因とその対策を検討した.全例でカニューレ下端が気管狭窄部に接し, 同部に動脈性拍動を伴う肉芽が認められ, 3例で気管軟化症を合併していた.3例でカニューレ下端を病変部より口側固定に変更し (うち気管軟化症を伴う1例にはステントを併用), 経過は良好である.高度の気管軟化症を伴い, ステント留置のみを行った1例は気管腕頭動脈瘻のため死亡した.重症心身障害者の気管切開の合併症予防には, 解剖学的検討による長さや角度が適切なカニューレ選択が重要であり, 高度の気管軟化症がない場合は, 狭窄部や動脈近接部の口側に固定できる短いカニューレが適切であると考えられた.
  • 第1報Collis水平反応の誘発手技の検討
    中嶋 光博, 宮島 祐, 飯山 道郎, 星加 明徳
    2005 年 37 巻 6 号 p. 479-485
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    ビデオ式3次元動作解析システム (ToMoCo-VM) を用いて月齢1カ月から月齢9カ月の乳児を対象としてCollis水平反応の誘発手技について検討した.
    検者が持ち上げた平均速度や高さは, 同一検者が行っても一定にならず, 月齢1カ月を最低値とし, 月齢が進むにつれて持ち上げる高さは高く, 持ち上げる速度は速くなった.
    月齢1カ月から月齢3カ月において, 肩関節を保持してCollis水平反応を行った時の平均落下角度は, 肩関節を保持しなかった時に比べて, 頭部の平均落下角度は大きくならなかった.また, 持ち上げる平均速度が速くなっても平均落下角度は大きくならなかった.
    頸定前の乳児期早期にCollis水平反応を行う場合, 肩関節を保持することで手技の熟練度にかかわらず, 肩関節嚢の過伸展と頭部の落下による頸部の負担を軽減できると考えた.
  • 第2報Collis水平反応の上肢運動の検討
    中嶋 光博, 宮島 祐, 飯山 道郎, 星加 明徳
    2005 年 37 巻 6 号 p. 487-492
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    ビデオ式3次元動作解析システム (ToMoCo-VM) を用いて月齢4カ月から月齢9カ月におけるCollis水平反応の第II相以降の上肢運動について検討した.
    月齢4カ月では手背側で接地するが, その後前腕を回内させ, 手掌側で支持反応を行うようになる.さらに月齢がすすむにつれて, 手を開いて手掌側で支持する割合が増加し, 月齢9カ月では全例が手を開いて手掌側で支持していた.上肢の支持位置は, 前腕を回内させて, 手掌側で支持反応を行うようになると, 体幹下部 (特に肩の真下) に支持する傾向が認められた.
    月齢4カ月から9カ月で, Collis水平反応は, 上肢運動の発達変化を評価するだけでも現在の発達レベルや将来の発達到達レベルが推測できる優れた検査法であるといえる.
  • 市山 高志, 松藤 博紀, 末永 尚子, 西河 美希, 林 隆, 古川 漸
    2005 年 37 巻 6 号 p. 493-497
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    軽症胃腸炎関連けいれんに対するcarbamazepine (CBZ) の有用性を検討した.対象は当科に入院した軽症胃腸炎関連けいれん16例 (男6例, 女10例, 9カ月~3歳, 平均1.7歳).方法は確定診断後ただちにCBZ5mg/kg/回を1日1回の内服を開始し, 下痢が治癒するまで継続投与した.CBZ投与前に16例中13例はdiazepam製剤を, 1例はdiazepam+phenobarbitalを単回あるいは複数回投与されていたが, けいれんは再発していた.CBZ投与前のけいれん回数は2~8回 (平均4.1回) だった.CBZ投与後15例にけいれんの再発はなかった.1例で15分後に1回のけいれんがみられた.CBZ投与期間は2~9日 (平均6.4日) で, CBZ投与は軽症胃腸炎関連けいれんに対し著効した.
  • 水野 勇司, 宇梶 光大郎
    2005 年 37 巻 6 号 p. 499-504
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    過去7年間に緊急気管内挿管を要し直達喉頭鏡では挿管が困難であった重症心身障害児 (者) 21例に対し, 気管支ファイバースコープを用いた挿管を行った.年齢は3歳から35歳 (平均20.2歳) で, 寝たきり例が20例, 脳性麻痺が15例であった.挿管に至った原因は, 重症肺炎17例, 食物誤嚥2例, ショック1例, 喉頭気管軟化症1例であった.経鼻挿管を15例, 経口挿管を10例に行った.20例において重篤な合併症をきたさずに気管内挿管に成功した.Cormack scoreはgrade IIIが4例, IVが17例であった.死亡率は気管切開した7例中1例 (14.3%), しなかった13例中4例 (30.8%) であった.4回以上挿管を必要とした例は死亡率が高かった.変形や緊張を有する障害児 (者) では, 気管支ファイバースコープによる挿管は有効な方法である.
  • 水野 勇司, 宇梶 光大郎
    2005 年 37 巻 6 号 p. 505-511
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    気管支鏡検査で気管軟化症と確定診断した17例と疑診例1例の計18例の重症心身障害児 (者) を対象に, 臨床背景, 気管支鏡所見, 対策, 転帰に関して検討した.年齢は2歳から41歳 (平均22.8歳) で, 脳性麻痺が14例, その他の神経筋疾患が4例であった.合併症として胸郭扁平, 側彎, 反復性気道感染が80%以上の症例で認められた.気管支鏡ビデオ記録から算出した狭窄率は平均73.6%で, 100%の完全閉塞が3例あった.刀鞘型はなく, 三日月型と扁平型で占めた.一過性, 突発的なチアノーゼ発作や呼吸困難・呼吸停止で発症したものが13例であった.重症心身障害児 (者) の突然死の原因の一つに気管軟化症があげられる.調節型気管カニューレを6例に適用し, 有意の狭窄率の改善が得られた.
  • 関口 五郎
    2005 年 37 巻 6 号 p. 512-516
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
    結節性硬化症 (TSC) 者における歯のエナメル質小窩状欠損について検討した.TSC者に対して, 歯垢染色液で欠損部分を染色させる方法を用いて観察を行ったところ, 前歯部唇側面を中心に多数の小窩状欠損がみられた.TSC者においてこのような欠損がみられることはこれまでも報告されている一方, 同様の所見を示す他疾患例は著者が調査した限りでは明らかではなかった.したがって, 本症例の結果やこれまでの報告を踏まえ, 歯のエナメル質小窩状欠損の所見がTSC診断に対して有用な指標の一つとなることが示唆された.
  • 水野 勇司, 宇梶 光大郎
    2005 年 37 巻 6 号 p. 517-521
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    短期入所中に心肺停止となり蘇生後人工呼吸管理となった重症心身障害者の1例を経験した.気管切開術の1カ月後に2回, 3年後に3回目の気管腕頭動脈瘻から出血をきたしたが, カブによる圧迫止血と輸血で対処できた.気管狭窄と気管粘膜架橋の合併もきたし, 内ステント留置を行ったが成功せず, 焼灼除去で一時的に改善した.最終的には, 腕頭動脈離断と胸骨部分切除を行い, 調節型気管カニューレ留置にて良好な結果を得た.神経筋疾患患者の気管切開には種々の合併症が起こりうることを考え, 適切な対応が必要である.
  • 武市 知己, 稲井 憲人, 井上 和男, 小谷 治子, 白石 泰資, 小倉 英郎, 新野 清人
    2005 年 37 巻 6 号 p. 522-524
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    症例は4カ月乳児.脳室腹腔シャント再建術後にコアグラーゼ陰性ブドウ球菌を起炎菌とする化膿性髄膜炎を発症した.
    Vancomycinを1回15~17.5mg/kgを60分かけて1日4回点滴静注し, トラフ値6.4~10.2μg/ml, ピーク値14.9~30.6μg/mlの血中濃度を維持した結果, 2.6~3.3μg/mlの髄液中濃度が得られ髄膜炎は治癒した.起炎菌の最小発育阻止濃度は2μg/mlと高値であったが, 血中濃度モニタリングによる至適血中濃度の維持が安定した髄液中濃度の維持をもたらし, 十分な抗菌作用が得られたものと考えられる.
  • 東海地方会 , 北海道地方会
    2005 年 37 巻 6 号 p. 528-530
    発行日: 2005/11/01
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
  • 2005 年 37 巻 6 号 p. 535
    発行日: 2005年
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
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