脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
38 巻 , 1 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 山本 仁
    2006 年 38 巻 1 号 p. 3-4
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
  • 河口 修子, 今高 城治, 鈴村 宏, 山内 秀雄
    2006 年 38 巻 1 号 p. 5-9
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    新生児けいれんに対する病因・治療についてmidazolamを中心に後方視的に検討した. 本院NICUで新生児けいれんと診断・治療された39例のうち22例にmidazolamが投与されていた. 急速静注投与量 (平均± 標準偏差) は0.15±0.08mg/kg, 持続静注最終投与量は0.33±0.11mg/kg/hrであり, それぞれの有効率は71%, 76%であった. 因果関係ありと推定された血圧低下は7例認められたが, 5例は減量ないし経過観察のみで対処できた. Midazolamは新生児けいれんに対する効果的で比較的安全な静注用抗けいれん剤と考えられた.
  • 森 直樹, 黒澤 一, 松本 香好美, 伊東 愛子, 伊藤 友一, 藤原 健一, 上月 正博
    2006 年 38 巻 1 号 p. 10-14
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    重症心身障害児 (者) (重症児 (者)) の脊柱変形と呼吸機能との関連を検証する目的で, 重症児 (者) 10例に対し, 呼吸機能, 脊柱変形および体格指数の各評価を行った. その結果, 脊柱側轡変形が著明であるほど, 1回換気量は低値を, また, 呼吸数およびV-slope (VO2-VCO2) は高値を示す有意な相関関係が認められた.また, 脊柱回旋変形が高度であるほど, 呼吸数は有意に増加した.これらより, 高度な脊柱変形は, 拘束性換気障害パターンを強くし換気効率を低下させていると考えられた.呼吸生理学的な見地から, 脊柱変形は重症児 (者) の拘束性換気障害を規定する因子の一つであることが示唆された.
  • 小沢 浩, 久保田 雅也, 田中 佳子, 渥美 聡, 有本 潔, 木実谷 哲史
    2006 年 38 巻 1 号 p. 15-17
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    患者家族が中心となり設立した重症心身障害児 (者) デイグループ事業「こあらくらぶ」の検討を行った.経過は平成5年に外来デイグループを発足した.平成9年4月に病院外でデイグループ活動を開始した.平成10年, 市の補助金を受ける.平成11年, 応援団を設立し, 資金援助を受ける.平成13年に応援団の寄付により一時預かり事業を行う「ユーカリはうす」を設立.利用者は13名, 活動スタッフは, コーディネーター1名, 看護師4名, ケアスタッフ8名.医療的ケアは看護師が行っている.活動は週2回, 音楽療法や感触遊びなどを行い, 母子分離できる体制を作っている.障害児 (者) が快適に過ごせる社会にするためには, 多くの人達の協力が必要であり, その中でも医師の役割は重要であり, 積極的な関わりが必要である.
  • 田中 恭子, 會田 千重, 平野 誠
    2006 年 38 巻 1 号 p. 19-24
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    いわゆる動く重症心身障害児 (者) 病棟における, 強度行動障害を有する例の医学的背景と薬物療法の現状について調査した. 状態像としては「走れる」, かつ最重度の精神遅滞がある青年で, 自閉症の合併例が多かった.
    薬物療法では抗精神病薬や抗てんかん薬の使用が多かった. 行動障害が重度なほど多剤併用になりやすく, 自閉症合併例では有意に薬剤使用量が多かった. 薬剤使用量が多い行動障害は粗暴性であった. 非定型抗精神病薬などの新薬の使用が約15%の症例でみられた.
    有効な薬物治療の構築のためには, 標的症状に照準を合わせた前方視的な効果判定と評価が必要であり, 対象者の生活の質に注意すべきと考えられる.
  • 和泉 美奈, 山崎 弘貴, 中林 啓記, 大和田 操
    2006 年 38 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    フェニルケトン尿症の頭部MRIを検討した. 対象は新生児マス・スクリーニング (MS) により発見され, 早期に食事療法を開始した16例 (5-24歳) およびMS以前に発症し, その後食事療法を行った5例 (24-33歳). MRI所見は白質異常信号域の範囲から4段階にスコア化した. 各症例で通年平均血中Phe値を算出しA-Dの4群に分けた. MRI所見は平均Phe値が5mg/dl以下のA群 (n=5) では正常で, Phe値が高値であったC, D群 (n=12) では大脳深部白質にT, 強調, FLAIR法で高信号域を認める傾向があった. MRIスコアは通年平均Phe値と相関関係を示した (p<0.05). MRI所見のスコアリング評価は, 長期間での血中Pheコントロールの評価指標として, 有用であると考えられた.
  • 安西 有紀, 大矢 達男, 柳 清
    2006 年 38 巻 1 号 p. 32-36
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    神経・筋疾患患者への非侵襲的陽圧換気療法 (以下NPPV) が急速に普及する中, 知的障害や非協力的な患者への導入は危険性もあり報告例がない. 我々は最重度知的障害と非協力的なDown症患者の呼吸不全に対し, 救命処置後, 夜間睡眠時無呼吸 (閉塞型と中枢型の2種類の無呼吸) を診断した. カロリー制限による減量だけでは解決せず, 夜間の呼吸器管理を要した. 安全な呼吸器設定を模索した結果, 微量酸素投与下でNPPVの導入ができ, quality of lifeが著明に改善し長期在宅療養が可能となった. 慎重な病態分析と安全な呼吸器使用が前提だが, 今後のNPPV適応拡大を示唆する症例と考えられた.
  • 岡田 麻里, 中川 栄二, 益山 龍雄, 富士川 善直, 小牧 宏文, 須貝 研司, 佐々木 征行
    2006 年 38 巻 1 号 p. 39-43
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    痙性に対して, 長期間 (5-15年) dantrolene sodium (以下dantrolene) を投与していた重症心身障害者3例に片側性胸水を認めた. 感染や腫瘍等による胸水を疑い精査をしたが, 当初は原因不明であった. 胸水は滲出性で, 2例で末梢血中に好酸球増加を認め, 他の1例で胸水中の好酸球増加を認めた. 胸膜生検, 剖検所見では非特異的な炎症所見のみであった. 経過中に1例は原疾患による多臓器不全のため死亡したが, 2例はdantroleneを中止したところ胸水の著明な改善を認めた. Dantroleneの長期投与例では呼吸器系副作用の検討も必要であり, 原因不明の胸水を認めた場合, 薬剤性胸膜炎も鑑別疾患として念頭に置く必要がある.
  • 山崎 佐和子, 吉川 秀人, 遠山 潤, 山田 光則
    2006 年 38 巻 1 号 p. 44-48
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    小児慢性炎症性脱髄性多発神経炎の1例を経験し, 腓腹神経生検にて興味ある所見を得た. 症例は9歳男児で, 約2年間に緩徐に進行した筋力低下を主訴に来院した. 遠位筋優位の筋力低下, 両側深部腱反射の消失, 髄液蛋白の上昇, 末梢神経伝導速度の低下, 不完全伝導ブロック, 異常な時間的分散を認めた. 腓腹神経生検組織では, 有髄線維におけるマクロファージの侵入像, 髄鞘の貧食・障害像とともに髄鞘再生, onionbulb形成像を認め, 活動性の炎症所見と慢性期の再生所見の混在から, 慢性炎症性脱髄性多発神経炎と診断した. 上記の電子顕微鏡所見は一部, Guillain-Barré症候群の所見に類似していたが, 抗ガングリオシド抗体は陰性であった.
  • 高浦 奈津子, 田中 あけみ, 吉田 敏子, 竹下 由紀子, 清水 教一, 青木 継稔, 玉井 浩, 山野 恒一
    2006 年 38 巻 1 号 p. 49-53
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    5歳7カ月の男児. 乳幼児期からの頭囲拡大, 精神発達遅延, 肝機能障害を主訴に他院を受診し, 父親がWilson病患者であったことより, 同疾患を疑われたが, 確定診断には至らなかった. 顔貌よりムコ多糖症が疑われ, 当科を受診, 血清セルロプラスミン低値, 尿中銅排泄増加, 頭部MRIなどの諸検査, 尿中ムコ多糖分析, 酵素活性測定, 遺伝子解析を行った. その結果, Sanfilippo症候群B型とWilson病という原因遺伝子が異なる染色体上にある常染色体劣性遺伝の2つの代謝性疾患を合併していると診断した. 両親に血縁関係はないものと判断されたが, このような疾患の合併の報告は現在までになされておらず, 非常に稀な1男児例を経験したので報告する.
  • 神尾 範子, 今井 克美, 柳原 恵子, 大場 志保子, 青天目 信, 下野 九理子, 沖永 剛志, 大薗 惠一, 渡辺 嘉之, 永井 利三 ...
    2006 年 38 巻 1 号 p. 54-56
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
    グルコーストランスポーター1 (glucose transporter-1:Glut-1) 異常症は我が国では未だ疾患概念として広く知られるには至っておらず本邦では9例が報告されるに留まっている.我々はGlut-1異常症と診断した5歳女児の頭部MRI画像 (FLAIR (fluid attenuatedinversion recovery) 法) において小さな散在性皮質下白質病変を認め, 経時的に増加傾向を呈することを明らかにした. 本病変が慢性の脳内糖不足に関連している可能性が示唆され, Glut-1異常症の診断の手がかりとなると考えられた.
  • 斎藤 義朗, 関 あゆみ, 金子 かおり, 横山 淳史, 井澤 和司, 大野 耕策
    2006 年 38 巻 1 号 p. 56-57
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
    Propranololが奏効した新規発症持続性連日性頭痛 (NDPH) 様の 2例を報告する. 症例1は11歳女児, 後頭部を平手で叩かれた数日 後から左右の後頭部・側頭部に非拍動性の締め付けられるような頭 痛が出現した. 頭痛は寛解することなく連日出現し, 時に増悪を繰 り返して終日続いた. Lomerizine, sumatriputanが無効だったが, 発症3カ月後にpropranolol, indomethacinが著効した.症例2は18歳男性, 感冒症状の10日後から後頭部の拍動性頭痛を発症, 時々軽 度の悪心を伴った. 頭痛は連日終日性に続き, acetaminophenが部分的に有効だった. 発症2週間後にpropranololを開始後, 頭痛が著明 に軽減した. NDPHは薬剤抵抗性のことが多いとされるが, 治療薬としてpropranololを試みる価値があると考えられた.
  • 中国・四国地方会
    2006 年 38 巻 1 号 p. 61-62
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/15
    ジャーナル フリー
  • 杉田 克生
    2006 年 38 巻 1 号 p. 64-65
    発行日: 2006/01/01
    公開日: 2011/12/12
    ジャーナル フリー
feedback
Top