間歇的胃内持続吸引法により, 呑気 (どんき) による吸収障害が改善した症例を経験した. 症例1は53歳, 男性. 呑気により, 麻痺性イレウス出現. 間歇的胃内持続吸引法を開始し, 9日間で改善した. 症例2は22歳, 男性. 覚醒時に呑気がみられ, そのための腹部膨満により, 注入困難となった. 間歇的胃内持続吸引法と十二指腸チューブからの注入を行い, 改善した. 間歇的胃内持続吸引法の条件は, 圧-30cmH
2O, 吸引時間30秒, 休止時間30秒とし, メラサキューム
® (泉工医科工業製) により, 吸引した. 吸引された胃液はソリタ-T2
®液による全量補正とした. 間歇的胃内持続吸引法は呑気症に対して有効な治療であり, 今後, さまざまな使用法について検討を重ね, 治療として間歇的胃内持続吸引法を確立していきたい.
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