週1回以上の発作を示す小児期発症の難治てんかん50例 (局在関連性てんかん15例, 全般てんかん33例, 未決定てんかん2例) にlamotrigineを追加投与し, 効果と副作用を検討した. 43例が16歳未満であった.
開始6カ月時には, 発作抑制2例 (4%), 50%以上の発作減少を14例 (28%) に認めた. 発作型別では, 抑制を含め50%以上の減少例はepileptic spasmsで29%, 強直発作で32%, 部分発作で29%であった. 開始3カ月時と比較すると, 効果は77%で同等または増強, 23%で減弱していた. 抑制を含め50%以上発作が減少した症例の大半は, 3カ月時点までに, 維持用量以下で最大の効果を示していた. 中止例は4例, うち2例で軽症の薬疹を認めた. Quality of lifeの改善が高率で, 発作減少の乏しい患者にも認められた.
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