脳と発達
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6 巻 , 5 号
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  • 星山 真理, 近藤 喜代太郎
    1974 年 6 巻 5 号 p. 338-339
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 飯沼 一宇, 大沼 晃, 田名部 宗之, 高松 徳光
    1974 年 6 巻 5 号 p. 340-348
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    先天型筋ジストロフィー症の4例を報告し, その中枢神経障害について言及した.
    知能障害は全例に認められ, 且つ高度であつた.
    けいれんは3例に認め, うち1例は無熱性であつた.
    気脳写は3例に施行し, 脳室拡大と脳室系以外の部に空気の貯溜を認めた. また第四脳室と大槽が広く交通しており, 小脳虫部の萎縮を疑わせた.
    脳血管写は2例に施行し, 中大脳動脈が上方且つ内側よりに走行し, 島部の萎縮が疑われた.
    気脳写所見と脳血管写所見により, 従来剖検で認められていたmacroscopicな所見を生前に推測し得た.
    脳波は4例とも10-16 c/sの基礎波を有し, 年齢に比して速波傾向があつた. また10 c/s前後のspindle様regular activityが前頭部優位に出現し, これが加齢とともにextreme spindlesに移行していくように思われた.
    眼底像は3例にoptic atrophyを認め, 1例は網膜末梢部に色素沈着を認めた.
    本疾患では, 中枢神経系の障害は高度であり, 筋における障害に劣らぬ程重要で, 本疾患特有のものと思われた.
  • 東 健一郎, 波多野 光紀, 平岡 興三, 鈴木 英太郎
    1974 年 6 巻 5 号 p. 349-357
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    1970年から1972年までの3年間におれおれの教室で, 外科的治療を要する乳児化膿性髄膜炎の症例9例を治療した. その内訳は, 水頭症7例, 脳膿瘍1例, 硬膜下膿瘍1例であつた.
    水頭症に対しては, 髄液が無菌となつてからすくなくとも2カ月間観察した後に, 脳室腹腔シャントを施行した. このような注意深い治療にも拘らず, 大部分の患者で, シャントバルブの閉塞や感染のために, 頻回のシャント再建が必要であつた. 髄液の長期間にわたる蛋白および細胞数の増加は, シャントバルブの疏通性を妨げる原因となるものである. われわれは, このような障害を克服するために, 皮下に留置したOmmaya貯水槽による頻回の髄液排除, あるいは脳室洗浄による髄液の稀釈を行なつて, よい成績を得た. 脳膿瘍の患者は, 後に発生した水頭症の手術後死亡したが, 硬膜下膿瘍の患者は膿瘍腔のドレナージによつて完全に治癒した.
    われわれの経験では, このような化膿性髄膜炎の合併症の外科的治療は, 術前に神経学的脱落症状がなければ良い結果を得ることができる. したがって, 外科的治療は不可逆性の脳損傷がおこる前に, 出来る限り早く行なわなければならない.
  • 藤谷 健, Anatole S DEKABAN, Andrew W ZIMMER
    1974 年 6 巻 5 号 p. 358-362
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    PB, PRM, DPHの複合投与を受けていたてんかん患者, 小児6例, 成人6例において, 各抗けいれん薬の血清ならびに尿中排泄量を検討した. 体重kg当り同じ量の抗けいれん薬を服用している場合, 小児の平均血清値は成人に比べ低かつた. 一方, 尿中排泄量についてみると, PBならびにPRM平均服用量は, 小児において多かつたにもかかわらず, 小児の尿中PB排泄量は成人に比べ少なかつた. しかし, PRMの服用量に対するPRM尿中排泄量の比率は, 小児, 成人ともに同じで, 服用量のおよそ1/3が尿中に排泄されていた. DPHの尿中排泄量は両群ともに極めて少なく, 有意義な差はみられなかつた.
  • 黒川 徹, 横田 清, 満留 昭久, 柴田 瑠美子
    1974 年 6 巻 5 号 p. 363-370
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    ジアゼパム静注脳波の診断的意義について小児てんかんにおける脳損傷の拡がりと重症度という面から検討した. 20例が調べられ, それらは点頭てんかん11例, その他の全汎性発作3例, 部分性または一側性発作6例であつた.
    結果はつぎの如くであつた. 1) ジアゼパム静注脳波は全汎性発作の7%, 部分性一側性発作の67%において限局性てんかん発作波を示した. 2) 薬物による低振巾速波は正常の精神運動発達を示した60%においてび慢性に出現したが, いつぽう, 発達遅延を有する15例では1例 (7%) にのみみられた. 4) てんかん発作波は気脳写異常所見あるいは小頭症を有する10例では全例抑制されなかつた. 5) 発作はジアゼパム静注脳波においててんかん波の抑制が良好であつた5例中4例において, ACTHまたはステロイド療法後まつたく消失した. 他方ジアゼパム静注脳波において反応不良であつた5例中4例では発作は抑制されなかった.
    ジアゼパム静注脳波は小児てんかんの病態生理および予後を知る上で有用であつた.
  • 二瓶 健次, 水谷 裕迫
    1974 年 6 巻 5 号 p. 371-377
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    我々の経験したSchilder病, SSPE, MSを中心に二, 三の免疫学的検討を行ないその相異点などにつき, 若干の考察をおこなつた.
    Schilder病にて有意のウイルス抗体価上昇は見られなかつた. SSPEにて麻疹抗体価の上昇, MSではむしろ風疹, 抗体価の軽度上昇を見た. Schilder病, SSPEにて髄液, 脳組織にて特異的IgGの増加を見た.
    麻疹ウィルス抗原, 脳抗原に対するMIF試験はSSPEにてその両者に陽性であつたが, MS, Schilder病では脳抗原にのみ陽性であつた.
    これらの所見からSchilder病にてSSPEよりMSに類似した免疫学的所見を呈し本症にも免疫学的機序の働く可能性のあることを示され, 今後本症に関して, 生化学的な面と合わせて免疫学的な面からのapproachも必要と考える.
  • 原田 正純
    1974 年 6 巻 5 号 p. 378-387
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    1956年と1958年に水俣で生まれた精神薄弱の2例を報告した. 知能障害, 構音障害, アテトーゼ, ヒヨレア, 発作性症状, 運動拙劣などがいずれの症例にもみられる. 症例2では斜視, 流誕もみられた.これらの症例は外因性精神薄弱と診断される.患者は水俣病多発区で多発時期に生まれ, その母親は水俣湾の魚貝類を多食しており, 水俣病にみられる軽い症状を認める. 他の原因になる因子も見出し得ない. 従来の先天性水俣病に比べると神経症状や運動障害は軽いが, 精神薄弱の原因は胎内でのメチル水銀によるものと考えた. これらの2例から先天性水俣病の底辺には軽症や不全型の型をとるものの存在が考えられる. 先天性水俣病の診断について考察した.
  • 丸山 和子, 丸山 博
    1974 年 6 巻 5 号 p. 388-396
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    点頭反射の2症例を呈示した. これら症例の点頭はてんかんとは異なるものである. 症例1は指を伸展する事により直ちに点頭が生じ, 症例2は吸啜によつて反応が起るものである. 2症例共, 抗てんかん剤によつて抑制する事が出来ず, l-DOPAによつて反射の消失又は減弱を見る事が出来た.
    点頭てんかんの知識が普及すると共に, この様な症例が次第に発見される様になる事が予測される.
  • 木下 真男, 亀井 敦行, 土屋 裕, 浅石 崇澄, 熊谷 通夫
    1974 年 6 巻 5 号 p. 397-403
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    1. 幼時より非進行性の筋機能障害を有する40才女子と, 同様の経過を有する11才のその男児の2例を報告し, 両者に共通な筋病理所見としてタイプI筋線維萎縮の存在をたしかめた.
    2. これらの症例の病理所見とnemaline myopathyとして報告されている症例との共通点を検討し, 両者の関連性について若干の考察を加えた.
    3. その結果, 本家系の有する疾患は本態不明ではあるが, 報告されているnemaline myopathyの症例群と類縁関係にある可能性を推定するに至つた.
    4. また, Dubowitzらのいうcongenital fiber type disproportionとの異同についても検討し, 選択的タイプI筋線維萎縮の機序について若干の考察を行なつた.
  • 堀 映, 松下 正明, 室伏 君士, 飯塚 礼二
    1974 年 6 巻 5 号 p. 404-408
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    副次所見として小脳白質内にみられる神経細胞性ヘテロトピーはすでに胎児においてヘテロトピー性細胞集団として認められた.胎児ではヘテロトピー性の細胞は, 歯状核のそれよりも分化ははるかに遅れていた.胎児ではしばしばみとめられる (27.7%) ので, 正常範囲のものと考えられるべきであろう.胎児性ヘテロトピーのすべてが発育してゆくわけではなかろう, それゆえ幼児ではより少なく (20.0%), 成人ではもつと少ない (13.3%) のであろう.80才の患者ではヘテロトピーの基質に類石灰の沈着がみられた.
  • 鈴木 昌樹
    1974 年 6 巻 5 号 p. 409-412
    発行日: 1974/09/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
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