脳と発達
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8 巻 , 2 号
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  • 和田 博子
    1976 年 8 巻 2 号 p. 84-90
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    Down's syndrome児2名,脳に何らかの器質的障害を認めた児15名ならびに小頭症の児1名について,新生児ではquiet sleep stageに,乳児ではdeep sleep stageに, AERならびにVERの検索を行ない,正常児のそれと比較検討した.
  • 山野 恒一
    1976 年 8 巻 2 号 p. 91-97
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    妊娠中の蛋白栄養障害が胎仔脳組織発達におよぼす影響について3H-thymidineオートラジオグラフィーを用いて検索し,以下の結果を得た.(1)低蛋白食群と対照群の間には,胎仔重量および大きさには著明な差がみられ,低蛋白食群の胎仔重量は対照群の80%にすぎなかった.(2)低蛋白食群では胎仔大脳皮質およびこれを形成する各層の幅は対照群に比較して明らかに薄いことが判明した.(3)3H-thymidine投与後,1時間目,2時間目に標本にした胎仔マウスの側脳室周囲の母細胞層における標識率は両群の間に有意差はみとめられなかった.(4)大脳皮質の神経細胞の成生母体である母細胞の世代時間は,低蛋白食群で対照群にくらべ3時間の延長を呈した.この3時間の延長の内訳は,S相で0.5時間,G2相でO.5時間,M相で0.2時間,G1相で1.8時間であった.(5)低蛋白食群での母細胞の世代時間の延長は神経細胞の産生能の低下,ひいては胎仔大脳皮質幅の菲薄化の主因と推定された.
  • 土屋 節子, 久場川 伸, 矢島 邦夫, 福山 幸夫
    1976 年 8 巻 2 号 p. 98-109
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    片側性顔面血管腫,片麻痺及び頭蓋内石灰化を示す典型的Sturge-Weber症候群の1女児例を生下時より観察した.1.5カ月時に長時間にわたる半身痙攣があり,その直後の脳波検査で左右非対称性低電位徐波が認められ,以後抗痙攣剤の投与を受けている.4カ月時には,典型的なシリーズ形成のある前屈型全身性ミオクロー一発作が,激しく暗泣した後に出現している.この時の脳波検査では,全誘導び漫性,並びに非対称性の多焦点性棘波を伴う不規則高圧徐波,すなわち非対称性ヒプスァリスミァが認められた.脳波の記録中に偶然にも臨床発作がおこり,医師も目撃して典型的点頭てんかん発作であることを確認し,同時に脳波上は発作発現に一致して全誘導の低電位化が観察された.点頭てんかん発作はACTH療法により速やかに消失し,15カ月の現在に到るまで発作は全くない.
  • 高木 繁幸, 林 隆士
    1976 年 8 巻 2 号 p. 110-115
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    乳幼児の水頭症患児が術後どのような生活を営んでいるかということは認知しておかねばならない重要な問題である.今回はアンケート調査を主体に患児の,特に知能,運動能力,視力について親の観察を基に評価した.その結果,手術時期に関しては発見から手術までの期間が1年以内のものに有意生活可能者が多かった.頭囲との関係については標準頭囲との差が極端に大きいものは重症心身障害児が多くみられた.また,脳実質の厚さと遠隔予後との関係をみると,脳実質の厚さが1cm以下のものでは有意生活可能児は1例もなく,3cm以上のものに重症心身障害児は認められなかった.以上のことから,手術に関してはできる限り早く適応を立て手術に臨まなくてはならないのであるが,極端に頭囲が大きくなったものや,脳実質の厚さが極端に薄くなっているものでは機能的予後は悲観的であろうかと思われた.
  • 加藤 誠, 中田 義隆, 細井 湧一, 杉本 和夫, 秋本 宏
    1976 年 8 巻 2 号 p. 116-121
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    反復性髄膜炎を生じる原因の一つである先天性奇形の中でも稀な疾患であるtrans-ethmoidalencephaloceleの2例を報告した.
    1)症例1は24才の男性.8才時より計8回の髄膜炎を反復し,頭蓋断層撮影,RI-cisternography等にてtransethmoidalencephaloceleと診断し,intraduralpatchを施行し,術後再発を見ない.
    2)症例2は17才の男性.2才5ヵ月にて発症,以来計5回の髄膜炎を反復.第1例同様頭蓋断層撮影,RI-cisternographyの結果,transethmoidalencephaloceleと診断し,intraduralapproachによる根治手術を施行した.
    3)反復性髄膜炎の起炎菌は,肺炎双球菌,インフルエンザ菌が多いが,肺炎双球菌による反復および10才以上のインフルエンザ菌による髄膜炎は,髄膜近傍に病巣源のあることが多く,その発見に努力すべきである.
    4)反復性髄膜炎の原因としては,外傷,先天性奇形,免疫不全等があるが,中でもtransethmoidalencephaloceleは稀なためと,鼻腔内に限局している場合はことに外観に異常を伴わないことより見逃されることが多いなど診断上の困難性がある.
    5)transethmoidalencephaloceleの診断は,臨床症状(反復性髄膜炎,鼻閉,鼻腔内腫瘤,髄液鼻漏等)にもとづき,頭蓋断層撮影が有力である.6)この治療に関しては,前頭開頭により硬膜内に脳脱部を切除し,硬膜欠損部は広範に大腿広筋膜を用いて覆うことが最良である.
  • 林 三郎, 福井 郁子
    1976 年 8 巻 2 号 p. 122-128
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    我々は12才,女児のcriduchatsynromeの一症例について報告した.臨床像は條儒症,小頭症,精神薄弱症,円形顔貌,小顎症,眼球隔離症,耳低位,先天性心室中隔欠損症,ネコなき症,筋緊張低下,斜視,P.E.G.で著明な脳室拡大像があった.Dermatoglyphicus異常.常染色体B群No.5の短腕の部分的欠損症を示した.
  • 安藤 恒三郎, 横田 淳子, 下條 まきゑ, 三室 厚子, 福山 幸夫
    1976 年 8 巻 2 号 p. 129-139
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    1.発熱,呼吸困難,筋力低下を主訴に入院した11ヵ月女児に,ミオグロビン尿を認め,急性ミオグロビン尿症と診断した1例を報告した.2.筋生検にて,光顕的には,筋線維の限局性変性壊死を,電顕的には,筋原線維間隙にPicornavirus様結晶構造を認めた.3.ウイルス感染と筋炎について文献的に考按し,急性ミオグロビン尿症とウイルス性筋炎は,同じ範ちゅうの疾患単位であること,筋炎の原因としてのウイルスは,コクサッキーウイルスとインフルエンザウイルスが重要であること,小児多発性筋炎との違いは,ウイルス感染力と自己免疫反応の違いによるものではないかということを推論した.
  • 田中 良憲, 小笠原 嘉祐, 宮川 洗平, 室伏 君士
    1976 年 8 巻 2 号 p. 137-144
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    高度のHydrocephalusinternusと各種の構造および組織の形成異常をともなった2剖検例を経験した.水頭症については各種のDysgenesieがあることから,先天性と考えられたが,剖検所見からその病理成因を知ることはできなかった.2例のうち1例に,小脳歯状核の小多回(Mikropolygyrie)がみとめられた.歯状核のMikropolygyrieについては,これまで単に形態異常として記載されており,その構造や病理成因に関する報告はきわめて少ない.われわれはこの構造を立体的に再現し,島状ないしは断片的であった歯状核が,実際は複雑に連続していることを確認した.本論文の目的は,そのMikropolygyrieの構造についての知見を述べることであり,あわせて2例の水頭症についても,若干の考察を加えてみたいと思う.
  • 河野 登, 早川 武敏, 阿部 敏明, 福山 幸夫
    1976 年 8 巻 2 号 p. 145-150
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    急性脳症回復過程に,apneusisを伴った“Locked -in”stateを呈した脳障害児を報告し,本例の特異性について検討した.
    2)“Locked -in”症候群と無動性無言症の臨床像を各々の病巣の座の違いから解析した.
    3)“locked-in”症候群の脳波の診断的価値について強調した.
  • 前川 喜平
    1976 年 8 巻 2 号 p. 151-152
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 坂本 吉正
    1976 年 8 巻 2 号 p. 154
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 福山 幸夫
    1976 年 8 巻 2 号 p. 155-159
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 1976 年 8 巻 2 号 p. 160
    発行日: 1976年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
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