脳と発達
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9 巻 , 2 号
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  • 丸山 博
    1977 年 9 巻 2 号 p. 92-93
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 山磨 康子, 大塚 頌子, 大田原 俊輔
    1977 年 9 巻 2 号 p. 94-103
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    小児の脳波検査には種々の特殊性と問題点がある.したがって各施設において得られた脳波所見を互いに比較しうるためには, その検査法の標準化が必要と考えられるが, まだこの方面における検討はほとんどなされていない.
    そこで, この点に関する基礎的知見を集積する目的で以下の検討を行なった.
    1) 本邦の26施設における小児脳波検査の現況を調査した結果につき述べた.
    脳波記録のためのモンタージュは各施設で異なり10/20法は11施設で採用されているにすぎなかった.記録時間は一般に20~40分であったが, 覚醒睡眠の全経過を経時的に記録している施設はむしろ少数であった.
    賦活法としては睡眠以外に, 開閉眼試験, 過呼吸, 光刺激はほぼ全施設で採用されていた.睡眠は薬剤誘発による所が多かった。
    自然睡眠の方が多いのはわれわれの検査室の他は1施設のみであり, 他では圧倒的にmonoso-dium trichlorethyl phosphateによる誘発睡眠が多かった.
    2) 小児てんかん1, 016例を対象として初回の脳波検査におけるてんかん波検出率と, 各種賦活法の意義を検討した.ここではてんかん波はspikeを含むものに限定し, また6&14 c/spositive spikes, およびwave-spike phantomは含めていない.
    てんかん波検出率は全体として870/1, 016例 (85.6%) であった.発作型別にみると大発作82.2%, 焦点性発作85.8%, 精神運動発作88.4%であったが, 自律神経発作および純粋小発作, WestおよびLennox症候群, ミオクロニー発作等の小型発作では100%であった.
    これらのうちてんかん波が“awake crucial”すなわち安静覚醒状態で出現したものは, 全体として397/870例 (45.7%) にすぎなかった.
    各種賦活法のてんかん波検出に対する寄与率を検討してみると, 全体として光刺激は1.6%, 過呼吸は2.2%, 睡眠賦活48.0%, benadryl賦活法2.5%で, 睡眠賦活法の意義がきわめて大きかった.
    3) 小児てんかん38例について覚醒睡眠の各stageを含む長時間記録を行ない各stage毎にspikeの出現頻度を比較した.focal spikeはstage 1, 2, 3にその出現のpeakを示すものがそれぞれ48.0%, 44.4%, 7.6%であり, stage 1にあるものが最も多かった。 diffuse irregularspike-wave burstはstage 1にその出現のpeakを示すものが88.9%に上り, stage 2にあるものは11.1%にすぎなかった.
    したがっててんかん波の賦活に関しては睡眠のstage 1が最も重要である.そのためには傾眠期の短い誘発睡眠よりも自然睡眠が望ましい.
    以上より小児脳波検査のミニマム基準として以下の3点を強調した.
    (1) ルチソの賦活法としては, 開閉眼試験, 光刺激, 過呼吸, 睡眠を行なとうべきである.
    (2) 可能な限り覚醒から自然睡眠の全経過を記録する。覚醒時記録は基礎波の発達の評価に不可欠であり, 痙攣性疾患では睡眠のstage 1が欠かせない.
    (3) 実検査時間は30分~1時間必要である.
  • 関 亨
    1977 年 9 巻 2 号 p. 104-108
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    臨床検査技師の養成課程における脳波の教育内容, 脳波検査技師の日常業務, 臨床検査技師の学識技術の向上を目標とした二級臨床病理技術士資格認定試験 (脳波部門) の要求水準と現状.今後の問題点につぎ概要を述べた.現状における脳波検査技師の技術水準には問題があり, 学識技術の向上のためには技師自身の自覚はいうまでもないが, 指導者の充実, 卒後教育の充実, 臨床病理技術士有資格者に対する実質的メリットなどを考慮することが重要であり, それぞれの問題について筆者の見解を述べた.特に臨床病理技術士有資格者に対する実質的メリットはきわめて重要であり, 各方面の理解をせつに要望するものである.
  • 黒川 徹
    1977 年 9 巻 2 号 p. 109-114
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    脳波検査は本邦において広く普及しているが, その臨床的活用は解決すべき多くの問題を含んでいる.たとえば薬物誘導睡眠の乱用, 頭部外傷における脳波の適応, 非けいれん児にみられる棘波に対する抗けいれん剤過剰投与などである.
    脳波検査は小児が自然睡眠に陥りやすいことを活用し, できるだけ覚醒および自然睡眠脳波をとる.また過呼吸は数唱のみではなく患児を観察しながら充分に行なわせる.息止め発作患児では通常脳波の他に眼球圧迫試験が診断上有用である.
    てんかんにおける脳波検査は初回けいれんの診断, 発作型変容・難治性てんかん・発作再発時の病態の理解, 薬剤作用機序・効果判定, 薬剤中止時期決定, 経過観察などが適応として挙げられる.けいれん患児で脳波所見が正常のとき, あるいは “正常人” において発作波が得られたときの処置は臨床所見に従う.新生児脳波は急速な脳成熱を反映し, 睡眠周期が短いことを念頭において判読する.新生児けいれんの脳波は急性期にとることが大切で, それは処置および予後判定にも有用である.急性脳炎・急性脳症における脳波は脳侵襲をよく反映し, 治療に直結する救急脳波の典型である.また脳腫瘍, 血管性病変, 脳先天奇形, 外傷, 代謝性疾患における脳波検査の診断的意義について述べた.
    脳波検査は今後も日常診療において普遍化することが予想されるが, 正しく活用することが要求される。
  • 渡辺 一功
    1977 年 9 巻 2 号 p. 115-123
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    日常ルーチン検査としてポリグラフィーの価値はそれ程大きくないが, 一歩進んで病態生理に立ち入ろうとする場合には有用である.主として睡眠中の種々の現象の分析, 反射, 誘発電位の検査時の条件の標準化には必須である.日常臨床である程度有用なのは新生児, 幼若乳児の脳波検査, 発作性疾患の確認, 鑑別である.
    電算機利用のうちもっとも広く行なわれているのは大脳誘発電位の検査であるが, これも日常ルーチン検査にとり入れるには限界がある.感覚機態の他覚的検査, ある種の疾患 (例, Batten病) における補助検査, 周生期脳障害の予後判定などにある程度有用である.
  • 田島 節子
    1977 年 9 巻 2 号 p. 124-135
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    小児難治性てんかん51例 (男30例, 女21例) につきケトン食療法を行ない, 次の結果を得た。
    1) 飢餓期間に臨床的発作の全く認められなくなった者26例 (50%), 著しく減少した者13例 (25%) であった.
    2) ケトン食療法による短期間 (1ヵ月間) での効果は, 著効24例, 有効11例, 中止6例であった.
    3) 2年間本療法を行ないえた者は51例中13例 (著効8例, 有効3例, やや有効2例) であった.
    4) ケトン食療法を継続目標の2年間行ない得なかった例では, 本療法開始3ヵ月までは発作の再発または無効等により中止した例が多かったが, 3ヵ月以後は患児及び家族の都合により中止せざるを得ない例が多かった.また中止した例ではその後発作が本療法開始前と同じにもどってしまった例が多かった.
    5) 本療法を継続させるためには患者及び家族と医師の忍耐強い努力と協力が必要である.
    6) ケトン食療法は難治性てんかん児に対し施行し, よく効果があると思われる.その実施条件は次の通りである。
    a.抗痙攣剤にて完全に発作を抑制できない, いわゆる小児難治性てんかんである.
    b.発作の抑制によって知能発達または過動性行動異常改善の見込みのあるもの.
    c.発作型としては焦点性発作を除くあらゆるタイプの難治性てんかんに有効である.
    d.患者及び両親が確固たる意志をもち, 治療に対し協力的であり, 積極的であること.
    e.飢餓期間中にある程度発作の改善のみられること.
  • 田島 節子
    1977 年 9 巻 2 号 p. 136-144
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    1) 小児難治性てんかん児51例 (男児30例, 女児21例) にケトン食療法を行ない, その効果を脳波学的に検討した.
    2) ケトン食療法が効果を示し発作波の消失あるいは著減をみたのは, 発作波型別にみるとDEPを示すものが多かったが, ほぼ同様の効果はLEPについても認められた.飢餓後半期またはケトン食開始2週間までに発作波が消失した例は全対象の58%に及んだ.
    3) 基礎波は飢餓後半期には高度の高振幅徐波化傾向を示したが, 一般にケトン食開始後徐波は著減し, 速波が増加し, かつ, より律動的となり, 治療開始前の基礎活動より, さらに改善された.
  • 島村 裕, 難波 真平, 原田 泰弘, 大橋 威雄, 吉村 好和
    1977 年 9 巻 2 号 p. 145-152
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    全脳室系にわたる著明なdiffuse periventricular calcificationを呈し, 臨床的にはcytomegalic inclusion diseaseと診断された1症例を経験したが, 本疾患で, 本例のごとく典型的なび漫性の脳室壁石灰化像を呈する例は稀であると思われたので, 若干の文献的考察を加えて報告した.
  • 田中 泰明, 大門 勝, 小柏 元英, 竹内 一夫
    1977 年 9 巻 2 号 p. 153-158
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    突然の意識障害, 片麻痺で発症し, 脳血管撮影により頸部内頸動脈閉塞症と診断した1例を経験した.本例は保存的治療のみで神経症状は改善し, 軽度の片麻痺を残すだけとなった.その病因については明らかなものがないので特発性と考えたが, 臨床所見からは頸部の炎症性病変によって生じた二次性の動脈炎も否定できない.
  • 前川 喜平
    1977 年 9 巻 2 号 p. 159-160
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 今村 重孝
    1977 年 9 巻 2 号 p. 161-162
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 1977 年 9 巻 2 号 p. 167-169
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 香川 和子, 土屋 節子, 村上 文江, 福山 幸夫
    1977 年 9 巻 2 号 p. 171-174
    発行日: 1977/03/01
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
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