オレオサイエンス
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11 巻, 5 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
特集総説論文
  • -文部科学省「京都環境ナノクラスター」研究-
    八田 一
    2011 年 11 巻 5 号 p. 147-153
    発行日: 2011/05/01
    公開日: 2013/07/18
    ジャーナル フリー
    産卵鶏の血液IgG抗体は卵黄中へ蓄積される。これは親鳥が獲得した免疫を子孫に伝えるためである。卵黄中の抗体はIgYと呼ばれている。従来, 特異的抗体はウサギやヤギを特定抗原で免疫し, その血液からIgG抗体として得られているが, 現在では鶏を免疫して, その卵から特異的IgY抗体を得ることが可能である。IgYは対応する抗原に対して, ほ乳類の血清IgG抗体と同様の特異性を有し, 臨床検査試薬として有効に利用可能である。また, IgYのその他の重要な利用法として, 病原体や毒素抗原に対して調製したIgYで病原性や毒性を中和する受動免疫療法があげられる。本稿ではIgYの用途として, 臨床検査薬分野への応用および感染症予防分野への応用について紹介する。
  • 坪井 誠
    2011 年 11 巻 5 号 p. 155-160
    発行日: 2011/05/01
    公開日: 2013/07/18
    ジャーナル フリー
    化粧品や健康食品素材の開発は, 天然の有用成分およびその機能を見つけ出すことから始まり, すでに有効利用されている素材から有用成分を見つけ出す方法や目標とする試験方法を確立し, そのスクリーニングによって有用成分を見つけ出すなど, 新たな素材および成分を開発する方法がある。アーティチョークの葉に含まれるシナロピクリン, 米に含まれるスフィンゴ糖脂質, ユズに含まれるスフィンゴ脂質など油溶性成分の開発について紹介する。
  • 赤尾 幸博, 土佐 秀樹
    2011 年 11 巻 5 号 p. 161-165
    発行日: 2011/05/01
    公開日: 2013/07/18
    ジャーナル フリー
    ファイトケミカルによるがんの予防は疫学的見地から可能性が示唆され, 科学的根拠のある素材が求められている。がん細胞の増殖抑制に関わるファイトケミカルの多くはミトコンドリアを介したアポトーシスを誘導することが明らかになった。同時に, 増殖・サバイバルシグナル (PI3K/AKT, ERKシグナル) を効果的に抑制する。今後, このようなファイトケミカルががんの制止に効果があるかを大規模なヒト介入試験で検証することが望まれる。
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