グリセリルエーテル及びその関連化合物は, 相問移動触媒 (PTC) 反応によるグリシジルエーテルを原料に工業化された。即ち, PTCは, 4級アンモニウム塩を用いた界面制御の典型例であり, その界面制御技術は, グリセリルエーテル (C-3) 骨格を持つ新材料を多岐に亙り生み出した。PTCは, 有機溶媒不使用, 生成物易分離性, 原料回収再使用, 高選択性・高収率生産性など, “GreenChemistry” が目指す課題を1つ以上解決する。しかし, PTCは未だ改良すべき課題は多い。そこで, PTCに係る功罪を解析し, 本主題について考察する。
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