オレオサイエンス
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3 巻, 4 号
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総合論文
  • 秋 庸裕, 小埜 和久
    2003 年3 巻4 号 p. 175-181,174
    発行日: 2003/04/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    カロテノイド色素のなかでも, アスタキサンチンやカンタキサンチンなどのキサントフィル類は脂質過酸化や動脈硬化, 炎症, がん化の抑制など抗酸化作用を基調とする高い生理活性が注目され, 微細緑藻や酵母を用いた生産技術および用途の開発が進められている。最近見いだした海洋性微生物はキサントフィル類と高度不飽和脂肪酸を同時に顕著量生産することから, 食品添加物や養殖魚類飼料を用途とした新たな供給源として有望である。
  • 戸谷 永生
    2003 年3 巻4 号 p. 183-189,174
    発行日: 2003/04/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    Mortierella属糸状菌は, γ-リノレン酸をはじめとする多くの脂肪酸の高い生産性を有している。その中でMortierella alpinaは, n-6系脂肪酸の代謝により細胞内脂質中に最終産物であるアラキドン酸 (AA) を特異的に多量に合成する菌株である。その成長には有機窒素とミネラル, 糖からなる培養系が必要となり, 液体培養では脂肪酸中のAA組成比71.2%, AA収率11.1g/L, 固体培養ではそれぞれ80.2%, 13.1g/kg-培地に達した。これらの高い値は, 培地当たりの菌体収率や菌体中の脂質含有率の高さによるものではなく, 鎖長延長酵素と (Δ9, Δ12, Δ6, Δ5) 不飽和化酵素の活性が非常に高いことに起因していた。菌形態は, 飢餓状態や高速撹絆下でパルプ状からペレット化し, 菌が死滅しはじめる前までAA組成比が上昇した。またM. alpinaは, プロスタグランジン (PG) 合成能ももっており, 培養液中に経日的にPGE1, PGE2, PGF.を分泌する一方, 培養液に添加したAAを変換することもできた。以上のようにM.alpinaは, 顕著なAA/PG合成能を有すると同時に, n-6系脂肪酸の興味ある代謝モデルとしても特異性を示している。
総説
  • 浅井 泰行
    2003 年3 巻4 号 p. 191-197
    発行日: 2003/04/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    著者らは新規リピドA誘導体E5531について敗血症ショック治療剤として注射剤の開発を目指し, その分散法としてpH-jump法を確立した。この方法はE 5531を0.003 mol/L NaOH (pH 11.0, PKa2以上) に相転移温度以上の50℃で分散した後, 緩衝液と混合してpH 7.3とする方法である。 E5531は水溶液中で会合体を形成し, その大きさは約20 nmであることが明らかになった。会合体の膜流動性はラットにおける体内動態とBCG/LPS処理したマウスにおける薬効 (ED50) と関係していることも明らかになった。
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