オレオサイエンス
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5 巻, 7 号
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総合論文
  • 井上 正志, 四方 俊幸
    2005 年5 巻7 号 p. 327-333
    発行日: 2005/07/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    臭化セチルトリメチルアンモニウム (CTAB) とサリチル酸ナトリウム (NaSal) からなるひも状ミセルの水溶液の非線形粘弾性について調べた。CTAB濃度は0.1mol l-1としNaSal濃度を0.07からO.4moll-1まで変えた。いずれの試料においても, 線形粘弾性は単一緩和で記述できた。また, いずれの試料においても, ずり流動印可後のずり応力σと第一法線応力差N, の成長において, ずり速度が緩和時問の逆数より大きいある臨界ずり速度を超えた場合に, ひずみ硬化が観測された。ひずみ硬化領域ではσとN1の問には単純な弾性体の関係が成立し, ひずみ硬化は, 弾性率がひずみ依存すると考えればよいことがわかった。弾性率のひずみ依存性は, 鎖の伸びきりを考慮した網目理論で記述できた。伸びきり挙動から鎖のセグメントを評価することができた。定加重印可時のクリープ応答についても測定した。その結果, 加重が線形弾性率より大きくなると, 回復コンプライアンスが増加し, 流動によって溶液構造が変化していることが示唆された。
  • 遊佐 真一, 森島 洋太郎
    2005 年5 巻7 号 p. 335-341
    発行日: 2005/07/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    両親媒性高分子電解質は水中で, 疎水基問の会合により多様な組織体を形成する。形成される組織体の構造は疎水基と親水基の化学構造, 両者の組成比と配列, 高分子主鎖との結合様式など, 高分子の化学構造に大きく依存する。このような両親媒性高分子電解質により形成される凝集組織体のレオロジー的な性質は, 凝集体の構造, 形態, 大きさなどによって決まり, これらは疎水基の会合が同-ポリマー内で起こるか, ポリマー問で起こるか, あるいはその両者が同時に起こるかにより大きく異なる。また近年, 両親媒性高分子電解質の分子設計により, 水中で形成される凝集組織体に刺激応答性を付与することが可能になった。たとえば, pH変化をトリガーとする高分子ミセルの形成や解離を制御できるブロック共重合体などが知られている。
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