音声研究
Online ISSN : 2189-5961
Print ISSN : 1342-8675
12 巻 , 2 号
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表紙
研究論文
  • Irina A. SHPORT, Susan G. GUION
    原稿種別: 本文
    2008 年 12 巻 2 号 p. 4-16
    発行日: 2008/08/30
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    本研究は,東京語のF0パターンが単語の分節構造によって変わるということを実験的に明らかにしたものである。平板型アクセントの場合,第一音節が短母音を含む単語(CVCVCV CVC:V)においては,F0が上昇し,第一音節が長母音もしくは鼻音を含む単語(CV:CV, CVNCV)においては,F0に著しい変化は見られなかった。この結果は音韻的な音節構造よりもむしろ第一音節中の共鳴音の長さの方がF0パターンの変化を決定するということを示唆するものである。その次第で,平板型の分節におけるL%分節境界アクセントの位置の変化に伴ってH分節アクセントの位置の変化も観察された。しかし,自律分節音韻論の予測する重音節から始まる平板型の分節の第一モーラにおいてH分節アクセントは見られなかった。頭高型アクセントの場合は,F0パターンの違いは第一と第ニモーラに限られていた。つまり,CVCVCV単語の第一と第ニモーラのF0はほかの構造の単語より幾分低かった。
  • スィリポンパイブーン ユパカー
    原稿種別: 本文
    2008 年 12 巻 2 号 p. 17-29
    発行日: 2008/08/30
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study is to investigate 1) which learning strategies effect the acquisition of Japanese accent, and 2) the relationship between successful strategies and motivations toward pronunciation learning, including learner beliefs about accent learning. To achieve those objectives, a questionnaire survey concerning accent learning strategies, motivations toward pronunciation learning and beliefs about accent learning was administered to 210 Thai LI learners of Japanese. Samples of each learner's speech were recorded and analyzed in conjunction with the questionnaire data. The results yielded the following findings: 1) self-monitoring strategies have a positive effect on accurate accent scores; 2) learners are more likely to employ a self-monitoring strategy if they (a) are motivated to improve their pronunciation skills, (b) make conscious effort to improve their pronunciation, or (c) believe that learning Japanese accent is important; and 3) learners who believe that learning Japanese accent is difficult tend not to use any self-monitoring strategies. Based on these results, the author argues that teachers should both understand learner motivations toward pronunciation learning and beliefs about accent learning and provide activities that encourage learners to engage in self-monitoring during pronunciation drills.
研究ノート
  • 宇都木 昭, 田 允實, 金 熹成
    原稿種別: 本文
    2008 年 12 巻 2 号 p. 30-42
    発行日: 2008/08/30
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    日本語(東京方言)におけるダウンステップの存在が古くから指摘されている一方で,近年では韓国語(ソウル方言)にもそれに類する現象が存在するという指摘がある。これらの現象は,フォーカスによってリセットされるという点て共通する。本稿は,これらの現象とそれがリセットされた場合との間の離散性の有無について,それを解明することの理論的重要性を指摘するとともに,範躊知覚実験による解明の試みを報告するものである。実験の結果,どちらの言語に関しても典型的な範躊知覚の特徴は見出されなかった。これにはアクセントの影響や刺激音の自然度の影響という想定外の要因が混入したと考えられるため,離散性の有無に関して現時点で結論を下すのは困難であり,今後方法論の改善を要する。一方で,実験の主目的とは別の点て,いくつかの興味深い結果が得られた。これには,上述のアクセントや刺激音の自然度の実験結果への影響に加え,刺激音提示順の効果,および,F0ピークの役割に関する日本語と韓国語の差異が含まれる。
第22回日本音声学会全国大会
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