音声研究
Online ISSN : 2189-5961
Print ISSN : 1342-8675
6 巻 , 3 号
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表紙
特集「音声のバリエーション」
研究論文
  • 劉 秋燕
    原稿種別: 本文
    2002 年 6 巻 3 号 p. 69-78
    発行日: 2002/12/30
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    Confusion between the Japanese stop /d/ and flap /r/ happens frequently to Taiwanese learners of Japanese, though it also happens to Japanese native speakers at times. In order to discover the difference in the recognition of these sounds between speakers of Japanese and Taiwanese, I used an identification task to measure categories of recognition, using 'closure duration', 'spike strength', and 'spike (transition) duration' as variables. Comparing both groups of speakers' recognition boundaries and the boundaries of identification at the 80%-level, many divergences were found. The result shows that Japanese native speakers achieved categorical recognition by using 'closure duration' as a major cue, but Taiwanese learners used in order of frequency, 'closure duration', 'spike duration', and 'spike strength' as cues to identify /d/ and /r/.
  • 熊谷 吉治
    原稿種別: 本文
    2002 年 6 巻 3 号 p. 79-92
    発行日: 2002/12/30
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    結合形self-を伴った複合語(self-control, self-justifyingなど)において, self-は,後続の語彙的要素よりも弱く発音される。後続要素の音韻的・形態的性質を分析した結果, self-複合名詞及び複合形容詞の両方において次のような傾向が判明した。self-に続く語彙的要素の語強勢が第二音節以降にある場合, self-は複合語内で第三強勢を付与される可能性が非常に高い(例: self-activity, self-consistent)。一方,後続要素が冒頭音節に語強勢を持つ場合, self-が複合語内で第二強勢を担う可能性も比較的高い(例:self-discipline, self-centering)。見方を変えれば,複合語アクセントからの距離が長いほどself-は拘束形態素のように,一方,距離が短いほど自由形態素のように振舞うと考えられる。発音のパターンという観点では,後者の方が典型的な複合語(例: blackboard)に近いが,実例は前者のパターンが多数を占めている。複合語内部における要素間の強弱パターンは,意味的関係(主要部か非主要部かなど)のみならず,構成要素の形式的特徴が重要な役割を果たし得ることを示唆している。
  • 栗栖 和孝
    原稿種別: 本文
    2002 年 6 巻 3 号 p. 93-103
    発行日: 2002/12/30
    公開日: 2017/08/31
    ジャーナル フリー
    Flemming(1995)は,拡散理論(Dispersion Theory)を最適性理論の枠組みで具現化し,相反する有標性制約が,音韻論において重要な役割を果たすことを論じている。この理論では,各制約が対立する音声的,機能的根拠によって動機付けられ,その階層化が音韻現象を説明する。言語の音素目録を説明する有力な理論は存在しなかったが,拡散理論がこの点で有効であることを,デンマーク語の分析を通して例証する。更に,拡散理論が音韻理論に重要な示唆を与えることを論じる。特に,有標性制約が相互に対立するという概念が,最適性理論を含めた他の音韻理論で仮定されている単一的な有標性制約の概念では捉えられない現象の説明に大きな貢献をすることを示し,拡散理論の中核を成す対立的有標性制約が,音韻理論に吸収される必要があることを論じる。
第16回全国大会発表要旨
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