帯広大谷短期大学紀要
Online ISSN : 2424-1881
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45 巻
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
論文
  • 齋藤 征人
    原稿種別: 本文
    2008 年 45 巻 p. 1-10
    発行日: 2008年
    公開日: 2017/06/17
    ジャーナル フリー
    本研究では,現任経験おおむね5年程度の精神保健福祉実践者(PSW)の「実践知」形成プロセスの全体構造を明らかにすることを目的に,3名のPSWにインタビュー調査を実施し,これをM-GTA法を用いて質的に分析した.その結果,実践知の形成のために,実践を可視化することと,それを促進するための環境づくりの重要性が示唆された.
  • 伊勢 正明
    原稿種別: 本文
    2008 年 45 巻 p. 11-20
    発行日: 2008年
    公開日: 2017/06/17
    ジャーナル フリー
    自閉症における定位反応と慣れの異常は、自律神経系の指標を中心に報告され、中枢神経系の指標、例えば脳波の事象関連脳電位(ERPs)を用いた検討は多くない。本研究は、3種類のカラーの顔写真(自己相貌・既知相貌・未知相貌)の1つを5回以上反復した後で残りのどちらかの顔写真を提示し、再び反復した顔写真を提示する「慣れパラダイム」を用いて、ERPsのN1・P2a・P2bという波の出現時間と振幅の変化を健常者群(n=21)と自閉症群(n=5)の間で比較した。本研究において明らかになった知見は、健常者群のP2bでのみ顔写真の反復提示により振幅の減衰(慣れ)が生じたが、自閉症群のP2bで慣れが確認されなかったことである。 P2bで慣れが確認されたことから、この脳波成分が生体の定位反応性の機能を反映するものと考えられた。しかし、P2bに反映される認知過程は未だに不明瞭であるため、さらなる検討が必要である。また、自閉症群の被験者数が少ないため、さらにデータを積み重ねる必要もある。
  • 西村 幹也
    原稿種別: 本文
    2008 年 45 巻 p. 21-32
    発行日: 2008年
    公開日: 2017/06/17
    ジャーナル フリー
    モンゴル国北西部に居住するトナカイ飼育民ツァータンのトナカイ飼育の実態と管理方法を年間を通じて概観し、その特徴と成立について考察する。ツァータンのトナカイ飼育は社会主義時代に推奨された大規模トナカイ群飼育の方法を取り入れ、塩や尿を利用したり、頻繁な接触によって馴化を行うといった個別の個体管理方法に加えて、群を種類毎に分け、柵を利用するなど群単位による管理方法を平行して同時に行うようになり、合理的かつ効率的なトナカイ管理を行うに至っている。その結果、草原家畜と比較して経済効率の悪いトナカイ飼育を少ない労働力でまかない、平行して他の活動を積極的に展開し、資本主義経済に移行して後の社会変化に適応しようとしている。
  • 岡庭 義行
    原稿種別: 本文
    2008 年 45 巻 p. 33-42
    発行日: 2008年
    公開日: 2017/06/17
    ジャーナル フリー
    Kunio Yanagida and Shinobu Origuchi provoked a great deal of controversy regarding the Tokara Islands. But only few attempts have so far been made to address the problem of the social organization and cosmology, because early research of the area often fails to grasp the details. Since the problem of its cosmology was brought to light by Josef Kreiner, over the last few decades, its value system has become the subject of controversy. In recent years there have been a renewal of interest in social change. Although the ceremony of ancestor worship and mask ceremony have been an object of study for a long time, there is little agreement as to cosmology.
    This paper is intended as an investigation of social structure in Akuseki Island/Tokara, in which we are confronted by two difficulties. The first question to be discussed is why two different rites are practiced concurrently. The question which we must consider next is why they never correct the date of rites. These go to the very heart of the problems. The core of these questions lies in their folk ideology. In brief, the two rites function in a way that is mutually dependent. We may, therefore, reasonably conclude that a rite in this area is able to change, not only because of external influences, but also due to the traditional value system itself.
調査報告
  • 正保 里恵子, 小林 聖恵, 堀田 かおり
    原稿種別: 本文
    2008 年 45 巻 p. 43-52
    発行日: 2008年
    公開日: 2017/06/17
    ジャーナル フリー
    介護は実践を積み重ねることにより深まっていく実践学であることから,日々行なっている介護について「事例研究」として振り返って分析し,評価を積み重ねることで,より個別的な質の高い介護を提供できるとともに,介護を科学的な視点で一般化や普遍化ができると考える。そこで,本研究では介護老人福祉施設において「事例研究」がどのように行われ,実践の積み重ねがされているのか実態を把握するため,十勝管内の19施設に訪問し聞き取り調査を行った。その結果,「介護保険のケアプランにかかわる事例研究」を中心にそれ以外にも「事例研究」を実施している状況が把握できた。また,「事例研究」についての効果や課題も把握することができたので,それらの結果から,養成校における「事例研究」のあり方について考えた。
報告
  • 山崎 民子
    原稿種別: 本文
    2008 年 45 巻 p. 53-62
    発行日: 2008年
    公開日: 2017/06/17
    ジャーナル フリー
    前報では、《寿親養老新書》第二巻に掲載されている「婦人小児食治方」の<治血気諸病方>の地黄粥、猪肚粥、<治妊娠諸病方>の麦門冬粥、生地黄粥および陳橘皮粥について考察したが、本報では<治産後諸病方>の猪蹄粥、蘇麻粥、伏苓粥、紫苋粥、滑石粥、猪腎粥及び羊肉粥並びに<治小児諸病方>の牡丹粥及び扁豆粥について考察した。その結果、これらの粥は、産後または産前にみられる、母乳不足、産後の眩暈による多汗・多汗による便秘、不眠症、膿や血の混じる下痢、排尿障害および発熱などを治療するもので、材料の性味、帰経、薬効と主治などを組み合わせた今日にも応用できるものである。
  • 池添 博彦
    原稿種別: 本文
    2008 年 45 巻 p. 63-70
    発行日: 2008年
    公開日: 2017/06/17
    ジャーナル フリー
    精神保健福祉は比較的歴史の新しい分野であり、多くの外来語が用いられている。外来語の多くは英語に由来するもので、日本語の訳語が定着していないものも多い。用いられる外来語の示す内容を正確に把握するためにも、原語の意味内容を正しく理解しておく必要があるので、外来語の語源を検索してみた。英語語彙の多くはラテン語およびギリシャ語が起源であり、古くはサンスクリット語に由来している。今回はその起源をラテン語およびギリシャ語まで遡ってみた。意味上の繋りでラテン語、ギリシャ語に由来しないものでは、ゲルマン語起源のものはドイツ語を、ロマンス語起源のものはフランス語またはイタリア語を挙げている。
  • 北村 和子, 池添 博彦
    原稿種別: 本文
    2008 年 45 巻 p. 71-78
    発行日: 2008年
    公開日: 2017/06/17
    ジャーナル フリー
    今日、社会福祉の分野では多くの外来語が使用されている。その多くが英語起源のものであるが、中にはその他の語も認められる。用いられる外来語の語源を、ラテン語およびギリシャ語まで遡って調べてみた。ゲルマン語からの借用語と思えるものはドイツ語を、ロマンス語からの借用語と考えられる語は相当するフランス語、またイタリア語、スペイン語を求めた。外来語は借用される間に元の意味が変化し、意味の拡張や、特殊化が生じたりする。特に日本語に移入される場合、移入時や使用される領域の違いによって、意味の変容が生ずることがあるので、それについても論じている。
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