帯広大谷短期大学紀要
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最新号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
論文
  • 野崎 司春
    原稿種別: 論文
    2019 年 56 巻 p. 1-8
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー
     本稿は,各園で行われている園内研修に視点をあて,その実施状況と園長の認識との関連に迫ることを通して,今後の園内研修推進の指針を示そうとするものである。
     幼稚園,保育所等128の園(所)長を対象としたアンケート調査を行い,その結果をもとに分析を行った。園の課題だと認識している事柄に,保育者の「専門性の向上」が含まれる群と,含まれない群とに分け,各園の園内研修の実態とクロスさせた。その結果,園内研修の頻度において,そうした認識を含む園が有意に高い結果を示した。また,双方の認識の違いは「研修で扱った内容」「取り組んだ工夫改善」等でもその取り組まれ方の違いとなって表れていた。
     一方で,園内研修が必要だとの認識は双方共に高く,今後,一部先進的に取り組まれている事例を広く共有化していくことが定着のための鍵となると考えられる。
  • 阿部 好恵, 阿部 宏彦
    原稿種別: 論文
    2019 年 56 巻 p. 9-28
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー
     本研究では,アール・ブリュット作品の鑑賞者の特徴を把握するとともに,鑑賞の視点や抱いた感情の明確化を目的として,帯広市内において2016(平成28)年,2017(平成29)年に開催された「LIFE 展/ 北海道アール・ブリュット帯広展」(以下,LIFE 展2,LIFE展3)でアンケート調査を行った。調査結果から,鑑賞者数はLIFE 展2では111名だったがLIFE 展3では322名と増加し,両作品展ともに女性が多く,50~60代の年齢層の割合が約4割,複数名で来場している者の割合が半数以上を占めていた。また,鑑賞した感想の自由記述を分析した結果,LIFE 展2に関しては第一カテゴリー数10,LIFE 展3に関しては第一カテゴリー数15が抽出された。さらに,カテゴリーの内容の比較から,作品に関する所感,鑑賞を通しての感情の変化,作品展に対する評価と今後の希望,職員・スタッフの取り組みに関する支持,作品・グッズ購入の要望の5つに分類することができ,2つの作品展における鑑賞者の共通する着眼点が明らかとなった。
  • 長﨑 結美, 山本 健太
    原稿種別: 論文
    2019 年 56 巻 p. 29-38
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー
     本稿は,乳幼児を対象としたコンサートを,地域に根差したものとして定着させるために「木育」を通した表現活動を取り入れ,その有効性を考察するものである。具体的には,保育者養成課程の学生が,居住する北海道十勝管内地域に自生するシラカバを使って打楽器を製作し(造形表現),それをコンサートに来場した子どもに配布し,共に演奏するプログラムとして発表する(音楽表現)という表現活動である。一連のプロセスを振り返り,コンサート来場者と学生を対象とした質問紙調査を分析することで,その成果と意義を検証した。
     その結果,「木育」を取り入れたコンサートでは,自然への関心を高めるのみならず,音に対する興味や表現に対する意欲を引き出すことができた。また,将来保育・幼児教育に携わる人材や,既存の木育活動に関心が薄い人々に対するアプローチの面でも,大きな可能性を持つ活動であることが確認できた。
  • 小林 聖恵
    原稿種別: 論文
    2019 年 56 巻 p. 47-55
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー
     O町では認知症家族介護者の心の拠り所として,認知症介護家族交流会や認知症カフェが開催されている。参加する家族からは介護に対するさまざまな思いが語られているが,筆者がこれらの会に参加し気がついたことは,回を重ねるごとに介護に対しての負担から生まれる否定的な思いから,介護を通して得た達成感,充実感へ向かい始めていく家族の語りの変化であった。そこで認知症家族介護者が介護を通して自己成長していくプロセスの実態と,そこに至るまでに必要な支援を検討するため,認知症の人を介護する家族に半構造化面接を行った。結果,介護の状況はさまざまであっても,第1段階[驚愕・戸惑い・否定]第2段階[混乱・怒り・拒絶・抑うつ]第3段階[あきらめ・開き直り・適応]第4段階[理解]第5段階[受容]を辿るとされている認知症の家族の心理プロセスと類似することが明らかとなった。また,認知症の状況により,第2段階,第3段階を行きつ戻りつする家族の苦悩の軽減,第5段階の受容から,さらに自己実現へと進むため,認め合い,理解し合える仲間との出会いの場となる認知症介護家族交流会や認知症カフェの存在が,認知症家族介護者の自己成長プロセスで大きな役割を持つということが示唆された。
研究ノート
  • 山﨑 民子
    原稿種別: 研究ノート
    2019 年 56 巻 p. 57-64
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー
     短期大学生1年を対象に2018年6月11日(月)から年6月15日(金)までの連続する5日間の野菜の摂取量を調査した。1日の平均摂取量は214.2gであり,国が目標としている1日350g量の6割強の摂取量であり,2017年6月の調査の摂取量と同程度であった。単独料理と複合料理の摂取割合は前者が83.7%であり,前年の72.2%より1割程度多かった。野菜の摂取量が多い料理は,サラダ・生野菜,炒め物,汁物で前年と同傾向であり,レタス,トマト,キャベツ,キュウリ,ダイコン,タマネギ,ニンジンなどが多く使われていた。複合料理では,主食・主菜・副菜のカテゴリーからの野菜摂取が最も多く前年と同傾向であった。また,野菜摂取の割合が高いサラダ・生野菜,炒め物,汁物は夕食で48.2%摂取しており,次いで昼食からの摂取が多かった。対象者全体の1日平均摂取量の最大は386.4g,最小は46.2gであり,200gから300g未満の摂取者が全体の37.9%と最も多かった。また,アルバイトをしている人の平均摂取量は199.5g,していない人は240.8gであった。同時期の野菜についてのアンケート結果では,目標量を殆ど満たしていないと回答した人は36.8%であったが実際には44.8%の人が満たしていなかった。この2年間の野菜の平均摂取量は同様な傾向であった。
  • 林 千登勢
    原稿種別: 研究ノート
    2019 年 56 巻 p. 65-68
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー
     1年次の栄養士課程の学生に,調理器具の洗浄状態や細菌類の付着しやすい場所など,調理室内の衛生状態を把握することや普段は目には見えない細菌の存在認識を高めてもらう目的で,調理室内のまな板,調理台引き出し,スポンジについて簡易的なスタンプ培地法を用い,微生物検査を実施した。野菜用,魚専用,肉専用まな板からは大腸菌,黄色ブドウ球菌は検出されなかったが,一般細菌はごく軽度または軽度に汚染されている状態のものがあった。すべてのスポンジからは軽度または中程度の汚染が確認された。学生が調理室内に持ち込むスマートフォンについて協力を得た学生のみの検査を行ったが,黄色ブドウ球菌はごく軽度もしくは軽度の汚染が認められた。一般細菌では17台中12台が軽度に汚染されていた。今回の検査で,細菌を肉眼で確認することにより,汚染状況や衛生管理の大切さを意識できているか,今後の行動を確認していきたい。
資料
  • 佐々木 将太, 道見 優花, 喜多 号, 小川 進, 梅沢 晃
    原稿種別: 資料
    2019 年 56 巻 p. 69-72
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー
     高校の部活動に所属する下宿生に提供する食事内容改善のための基礎データを作成することに主眼を置き,その第一歩として,夕食のたんぱく質源となる主菜に使用される食材および調理方法の頻度を調査し課題を得ることとした.対象施設は,部活動に所属する男子高校生を対象とした十勝管内の下宿1施設とした.2018年4月2日から12月20日(262日間)の間に提供された夕食(175回)の主菜を解析した.解析対象となった夕食の主菜は91食であった.主な結果は1)揚げる(42.9%)および焼く(37.4%)調理方法が多く,2)鶏肉(44.0%)および豚肉(36.6%)肉の使用回数が多かった.本研究により,下宿で提供される夕食の主菜に用いられる調理方法や食材に偏りがあることが明らかとなった.本知見は,高校生の嗜好や下宿運営の食材費が関連していると推察される.本研究で得られた知見を,下宿の食環境改善のために生かしていきたい.
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