耳鼻咽喉科展望
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34 巻 , Supplement1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 証との関係
    荻野 敏, 原田 保, 入船 盛弘, 藤崎 恭大, 前谷 近秀, 岡坂 利章, 矢形 礼貴, 荻野 仁, 岡田 益明, 松永 亨
    1991 年 34 巻 Supplement1 号 p. 1-7
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    鼻過敏症20名に対し,オースギ小青竜湯を投与し臨床効果を検討した。また体質に関する幾つかの項目をもうけ,証の判断も行い,効果との関連もみた。有用以上の有用率は60%,症状別改善度でもくしゃみ,鼻汁,鼻閉いずれに対しても40%以上の改善率が認められた。実証,次いで中間証の患者でより効果が認められる傾向があり,この証の患者では4日以内の極めて早期に効果が認められた症例もあった。漢方薬剤の投与に当って,証を検討することは,効果を上げるのに有用と思われた。
  • 二重盲検比較試験による至適投与量の検討
    奥田 稔, 寺山 吉彦, 間口 四郎, 小崎 秀夫, 林 奈美江, 高坂 知節, 佐竹 充章, 古内 一郎, 王 主栄, 熊谷 陽子, 仲田 ...
    1991 年 34 巻 Supplement1 号 p. 9-33
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Astemizoleの通年性鼻アレルギーに対する至適投与量を,二重盲検比較試験により検討した。投与方法は1回2.5mg, 5mgあるいは10mgを1日1回, 4週間連日経口投与とした。解析対象症例は,2.5mg群72例, 5mg群73例および10mg群74例の合計219例であった。「くしゃみ発作」と「鼻汁」に対する効果は,投与群間に有意差が認められ,2.5mg群に比べて5mg群および10mg群が高い改善率を示した。また,投与終了時における全般改善度の改善率は5mg群と10mg群がほぼ等しく,2.5mg群が低かった。重篤な副作用の発現はなく,いずれの投与群でもその発現頻度は低かった。以上のことより,astemizole1回5mgまたは1回10mgの1日1回投与は,通年性鼻アレルギーに対し優れた有用性を示した。よって至適投与量は1回5mg,1日1回投与が妥当と考えられた。
  • 多施設二重盲検法による至適用量の検討
    奥田 稔, 形浦 昭克, 朝倉 光司, 小崎 秀夫, 高坂 知節, 佐竹 充章, 戸川 清, 寺田 修久, 関 はるみ, 鳥山 稔, 板坂 ...
    1991 年 34 巻 Supplement1 号 p. 35-66
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    通年性鼻アレルギー患者232例を対象としてレピリナストの4週間投与での至適投与量を決定するために二重盲検法により,1日投与量100mg(L群), 300mg(M群)および480mg(H群)の3用量比較試験を実施し,以下の結果を得た。
    (1) 最終全般改善度および有用度はいずれも3群間に有意差はみられなかった。最終全般改善度の「中等度改善」以上でL群52.5%, M群35.5%, H群41.5%とL群がM, H群より優れる傾向を示したが,「軽度改善」以上ではそれぞれ78.7%, 74.2%, 76.9%と3群間に差がみられなかった。
    (2) 随伴症状は全症例217例中15例に認められたが主なものは胃腸症状でいずれも軽度なものであった。
    3用量群の有効性に差がなかったことから低い用量のL群が至適用量とも推察されるが,L群より,さらに低い投与量についても検討する必要があると考えられた。
  • プラセボとの二重盲検群間比較試験
    奥田 稔, 小川 浩司, 斎藤 洋三, 竹山 勇, 三宅 浩郷, 今野 昭義, 伊賀 立二, 大西 正樹, 野村 恭也, 洲崎 春海, 宮野 ...
    1991 年 34 巻 Supplement1 号 p. 67-89
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    スギ花粉症に対するアンレキサノクスの臨床効果について検討するため花粉の飛散期前から飛散初期にかけてアンレキサノクス(A群)を連続投与し,プラセボ(P群)との二重盲検群問比較試験法により予防効果を検討した。またその後の飛散期にはA,P群ともにアンレキサノクスを投与し治療効果についても検討した。
    A群の予防効果は「中等度有効以上」で51.2%でありP群(30.2%)よりも優れていた。また症状別には,A群はP群に比べ特に鼻閉で優れ,鼻漏,日常生活支障度でも効果が高かった。
    治療効果については,A群とP群からA群に切り替えた群とでは有意差は認められなかった。しかし,各症状の重症度の推移からみるとA群は花粉飛散量の増加にもかかわらず花粉飛散初期,飛散期を通して重症者が少なかった。
    副作用は全期間を通じてA群に23例発現し,最も多いのは発疹(4例)であった。以上の成績より,アンレキサノクスはスギ花粉症に対して優れた予防および治療効果を有しかつ安全な薬剤であることが推察された。
  • 羽柴 基之, 向井 研, 馬場 駿吉, 本堂 潤, 小出 明美, 横田 明, 伊藤 弘美, 森戸 佳代子, 北條 郷明, 杉山 和子
    1991 年 34 巻 Supplement1 号 p. 91-100
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    40歳以上の比較的高齢で循環障害がめまいの原因として疑われる症例を対象として,塩酸ジラゼプ(コメリアンコーワ)の有用性について検討を行った。コメリアンを1回100mg/1日3回(300mg/日)経口投与し, 4週間後および8週間後に評価を行った。
    全症例数は144例であり,安全度評価には128例,治療効果には107例が解析対象となった。めまいの全般改善度は4週間後で中等度改善以上48.4%,軽度改善以上76.9%, 8週間後では,中等度改善以上50.0%,軽度改善以上72.2%であった。
    副作用は128例中2例(1.6%)に認められ,軽度の皮疹と下痢であった。
    コメリアンは比較的高齢者で,軽いめまいを繰り返し起こしている患者にめまいの発作回数の減少をねらって,中長期的に内服させるような使い方が適当ではないかと考える。
  • 高橋 姿, 佐藤 弥生, 能登 弘毅, 浦野 正美, 田中 久夫, 相馬 博志, 岩崎 恵美子, 今井 昭雄, 星野 徹也, 中野 雄一
    1991 年 34 巻 Supplement1 号 p. 101-106
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    多施設同一プロトコールにてヒト濃縮フィブリン接着剤ティシール®を中耳手術に使用し,その使用状況を調査,検討した。その結果,中耳真珠腫33耳,慢性中耳炎10耳,中耳炎術後症17耳,外傷2耳の62耳においてティシールが使用された。施行術式では乳突充填鼓室形成術が全体の約3分の2と最も多かったが,closed法や鼓膜形成術にも使用されていた。使用部位も乳突充填はもちろん,耳小骨連鎖再建,外耳道形成,瘻孔被覆など中耳手術のあらゆる再建処置に使用されていることがわかった。
    ティシールの術中,術後の臨床評価も良好で,また副作用を示すものは1例もみられなかった。その結果安全性を踏まえた総合評価では有効以上の有用率95%ときわめて高いものとなった。
  • 新川 敦, 三宅 浩郷
    1991 年 34 巻 Supplement1 号 p. 107-113
    発行日: 1991/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    新しいフルオロキノロン系の合成抗菌剤であるLomefloxacin(NY-198)の0.3%耳用液の化膿性中耳炎22例に対する有効性,安全性および有用性について検討した。
    臨床効果は有効以上の有効率で81.0%,細菌学的効果は94.1%の陰性化率を示し極めて良好な成績であった。安全性については全症例に副作用は認められず, 0.3%NY-198耳用液は,その臨床効果および細菌学的効果に加え安全性の面からも有用性の高い局所化学療法剤であると考えられた。
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