通年性鼻アレルギー患者232例を対象としてレピリナストの4週間投与での至適投与量を決定するために二重盲検法により,1日投与量100mg(L群), 300mg(M群)および480mg(H群)の3用量比較試験を実施し,以下の結果を得た。
(1) 最終全般改善度および有用度はいずれも3群間に有意差はみられなかった。最終全般改善度の「中等度改善」以上でL群52.5%, M群35.5%, H群41.5%とL群がM, H群より優れる傾向を示したが,「軽度改善」以上ではそれぞれ78.7%, 74.2%, 76.9%と3群間に差がみられなかった。
(2) 随伴症状は全症例217例中15例に認められたが主なものは胃腸症状でいずれも軽度なものであった。
3用量群の有効性に差がなかったことから低い用量のL群が至適用量とも推察されるが,L群より,さらに低い投与量についても検討する必要があると考えられた。
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