耳鼻咽喉科展望
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34 巻 , Supplement2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 小林 一豊, 鈴木 敏夫, 山本 哲夫, 形浦 昭克, 木村 徹男
    1991 年 34 巻 Supplement2 号 p. 115-119
    発行日: 1991/04/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    滲出性中耳炎の症例に対してS-carboxymetyl cysteine (S-CMC) を3ヶ月間使用し鼓膜切開後投与群で有効以上53.6%, やや有効以上75%, 鼓膜非切開群で45.8%, やや有効以上70.8%の改善率であった。
    鼓膜所見からみた改善度では鼓膜陥凹, 発赤群に治療効果が認められ, 有効以上50.0%, やや有効以上73.1%であった。今回検討した滲出性中耳炎患者において, S-CMCシロップによる特記すべき副作用は認められなかった。以上の結果からS-CMCシロップは滲出性中耳炎にたいする補助療法として, 試みられる価値のある薬剤と思われた。
  • 高須賀 信夫
    1991 年 34 巻 Supplement2 号 p. 121-135
    発行日: 1991/04/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    24例の中耳および外耳道疾患 (急性中耳炎2例, 慢性中耳炎3例, 慢性中耳炎急性増悪症12例, 急性びまん性外耳炎7例) に0.3%Lomefloxacin (NY-198) 耳用液の点耳耳浴を行い次の結果を得た。
    1.臨床効果は有効以上の有効率で87。5%(急性中耳炎100%, 慢性中耳炎66.7%, 慢性中耳炎急性増悪症91.7%, 急性びまん性中耳炎85.7%) であった。
    2.細菌学的効果は消失率で79.2%であった。
    3.副作用は3例に認められたがいずれも継続使用で消失し重篤なものではなかった。
    4.有用性は有用以上の有用率で83.3%であった。
    以上の結果よりNY-198耳用液は化膿性中耳炎および外耳炎に対し有用性の高い局所療法剤であると考えられる。
  • 渡邊 荘郁, 岩淵 康雄, 清田 隆二, 原口 兼明, 上野 員義, 勝田 兼司, 大山 勝
    1991 年 34 巻 Supplement2 号 p. 137-145
    発行日: 1991/04/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 渡邊 荘郁, 古田 茂, 小川 和昭, 松山 博文, 清田 隆二, 前山 拓夫, 勝田 兼司, 昇 卓夫, 大山 勝
    1991 年 34 巻 Supplement2 号 p. 147-154
    発行日: 1991/04/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    慢性副鼻腔炎症例73例に対して, シソミシンによるネブライザー療法を行い, 臨床効果を検討した。
    ネブライザー療法単独の臨床効果は, 有効以上で, 自覚症状53.1%, 他覚所見40.4%, X線所見19.2%, 総合判定で45.2%の有効率であった。嗅覚異常の有効率は11.5%であった。分離菌はS.aureusが13株, 35.1%で最も多かった。
    年齢, 病悩期間等の条件別に臨床効果を比較した。その結果, 若年者ほど有効率が高かった。病悩期間や鼻中隔変曲症等の合併症の有無では特に傾向を認めなかった。自・他覚所見, X線所見の重症度が高い程, 各所見の改善率が高かった。併用薬を用いた症例群では自覚症状70.0%, 他覚所見50.0%, X線所見40.0%, 総合判定80.0%であった。
    副作用は認められなかったが, ネブライザー施行中に苦み (にがみ) を訴えた症例が6例9.8%あった。
  • 小川 浩司, 神崎 仁, 橋口 一弘, 佐々木 好久, 桜井 栄, 佐藤 彰芳, 坂本 裕, 石坂 敏男, 宇山 啓子, 大木 和明, 鈴木 ...
    1991 年 34 巻 Supplement2 号 p. 155-162
    発行日: 1991/04/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    小児通年性鼻アレルギー患者にフマル酸ケトチフェン (商品名: ザジテン) ドライシ'ロップを4週間内服させ鼻アレルギーおよびその随伴症状に対する治療効果を調べた。
    2歳から13歳までの男21名, 女15名で, 鼻内所見と日記からみた症状の変化, アンケート調査の結果から判定した。本薬剤の治療効果を日記から判定すると, くしゃみに対しては有効以上が44%, 鼻をかむ回数に対しては有効以上が32%, 鼻閉には有効以上が56%であった。随伴症状に対する効果は下気道症状には92%, 眼の痒みには71%, 体の痒みには50%の有効率であった。主治医による判定でも54.3%の患者で中等度以上の改善がみられ, はっきりした副作用もなく, 本剤は小児の通年性鼻アレルギーには有用性の高い薬剤であると言える。
  • トラニラストを対照とする多施設二重盲検試験
    奥田 稔, 形浦 昭克, 朝倉 光司, 砂金 秀充, 小崎 秀夫, 高坂 知節, 白土 正人, 遠藤 里見, 戸川 清, 寺田 修久, 大西 ...
    1991 年 34 巻 Supplement2 号 p. 163-195
    発行日: 1991/04/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    通年性鼻アレルギー患者281例を対象にレピリナスト100mg/日 (M群) の有効性および安全性, 有用性についてトラニラスト300mg/日 (T群) を対照とした多施設二重盲検法により検討し, 以下の結果を得た。
    (1) 最終全般改善度は「中等度改善」以上でM群49.1%, T群39.5%であり両群問に統計的な有意差はみられなかった。有用度ではU検定においてM群が優れる傾向が認められた。
    (2) 随伴症状はM群に2例, T群に6例認められたが, 重篤なものはなかった。
    以上より, レピリナストは既に鼻アレルギーに対する有用性が確立され広く用いられているトラニラストと同等の有効性, 安全性を示し有用性の高い薬剤であると結論された。
  • 茂木 五郎, 形浦 昭克, 朝倉 光司, 砂金 秀充, 三部 重雄, 氷見 徹夫, 原渕 保明, 榎本 和子, 調所 廣之, 加藤 博文, ...
    1991 年 34 巻 Supplement2 号 p. 197-208
    発行日: 1991/04/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    通年性鼻アレルギー患者33名を対象としレピリナスト100mg/日を原則として8週間, 最長16週間投与し, 有効性および安全性を検討し以下の結果を得た。
    (1) 最終全般改善度は「中等度改善」以上で60.6%, 有用度は「有用」以上で57.6%を示した。概括安全度では33例中1例に随伴症状を認めたが軽度なものであった。
    (2) 週別の全般改善度では経時的に改善率が増し, 4週以降は継続投与により効果の減弱がないことが認められた。
    以上よりレピリナストは通年性鼻アレルギーに対して優れた臨床効果が期待され, 4週以上の連続投与によって症状の改善作用を持続させる有用性の高い薬剤であると考えられる。
  • ベクロメタゾン, トラニラスト, メキタジンの3薬剤について
    金関 延幸, 高橋 光明, 海野 徳二
    1991 年 34 巻 Supplement2 号 p. 209-217
    発行日: 1991/04/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    イネ科, カバノキ科の花粉症患者に3薬剤 (ベクロメタゾン, トラニラスト, メキタジン) の季節前投与を行い, 比較検討を行った。
    1.ベクロメタゾンでは「くしゃみ」「鼻汁」「鼻閉」の3症状とも高い抑制効果が得られた。総合的評価は「きわめて有効」であった。
    2.トラニラストでは「くしゃみ」について高い抑制効果が得られたが,「鼻汁」については効果が低く, 総合的評価は「やや有効」であった。
    3.メキタジンでは「くしゃみ」「鼻汁」について高い抑制効果が得られたが,「鼻閉」に対してはやや効果が低く, 総合的評価は「有効」であった。
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