耳鼻咽喉科展望
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36 巻 , 1 号
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  • 田端 敏秀
    1993 年 36 巻 1 号 p. 6-13
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 青木 和博, 本多 芳男
    1993 年 36 巻 1 号 p. 14-22
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    側頭骨の含気蜂巣発育は側頭骨自体の発育する時期に一致して形成される。側頭骨の発育には線維性と軟骨性の造骨過程が働き, 線維性の造骨部位では, 過去の実験結果が示すごとく, その発育時期内に炎症性の刺激が加わると, 蜂巣の発育が抑制されて蜂巣の抑制状態にいたる。一方軟骨性の造骨部位では, その骨代謝様式より, 炎症性刺激が加わっても抑制状態は起こりにくいと考えられる。人側頭骨36耳について検討を加えた結果, 上鼓室天蓋より乳突蜂巣後壁部にかけては生後4歳前後で発育が終了するため, この時期以前の含気腔内の炎症性刺激がこの部位での含気腔抑制状態を決定すると考えられる。しかし錐体部後方および外耳道後壁の後下部には軟骨性造骨点が観察され, この部位では含気腔の抑制は起こりにくいと考えられた。
  • 永瀬 茂代, 平出 文久, 向田 政博, 長谷川 達哉, 舩坂 宗太郎
    1993 年 36 巻 1 号 p. 23-29
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    ヒスタミンに特異性のある抗体をウサギ免疫にて作製し, 鼻アレルギー合併例および鼻アレルギー非合併例の鼻茸組織の上皮層および上皮下結合組織層に存在する肥満細胞のヒスタミン放出状態を免疫組織学的手法を用いて観察を行い, 鼻アレルギー合併例は鼻アレルギー非合併例の鼻茸組織と比較して, 上皮層の肥満細胞は増加しており, また上皮下結合組織層の肥満細胞と比較してヒスタミン放出が増加していた。そして, 上皮下結合組織層に存在する肥満細胞のヒスタミン放出は鼻アレルギー合併例で高度であった。
    これより, アレルギーの関与した鼻茸の成因および成長にはヒスタミンが関わりをもち, 鼻粘膜と同様に鼻茸組織表層において著しく肥満細胞よりのヒスタミン放出はおこることが推定された。
  • 今井 透, 矢部 武, 関 哲郎
    1993 年 36 巻 1 号 p. 30-35
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    急性の前額部痛, 眼周囲痛を主訴とし, X-Pにおいて前頭洞陰影を認めて, 急性前頭洞炎と診断した24症例を治療した。前頭洞陰影は23例 (96%) に片側性に発生していた。副鼻腔全体のX-P陰影も片側性にのみ認めるものは18例 (83%) であり, 前頭洞陰影を認める患側の節骨洞, 上顎洞陰影は23例 (96%) に陽性を示した。薬剤の内服療法で痛みの改善は全症例で1週間以内に得られた。さらに前頭洞と篩骨洞の洞内陰影も改善する例が多かったが, 上顎洞の洞内陰影の改善は遅れる例が多く, このような例で上顎洞の穿刺洗浄療法を18例 (75%) に施行し, 17例 (71%) に膿汁の貯留を認め, その中に5例の乾酪性上顎洞炎が含まれ, 10例の歯性上顎洞炎が疑われた。以上の結果より, 上顎洞の非急性の炎症が存在することが, 急性前頭洞炎発症の一因となる可能性が示唆された。このことは急性前頭洞炎の治療や予防に参考になると考えられる。
  • 洲崎 春海, 寳迫 雪
    1993 年 36 巻 1 号 p. 36-42
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    耳鼻咽喉科を受診したアスピリン喘息症例14例について, 耳鼻咽喉科の立場から臨床的検討を行った。主訴は鼻閉が最も多くて11例 (79%) であった。喘息症状に先行して鼻症状が発症する例が比較的多かった。喘息の程度は, 中等症以上が12例 (86%) であり, このうちステロイド依存型の重症例が3例 (21%) あった。対象症例14例中13例 (93%) に慢性副鼻腔炎が合併しており, 12例 (86%) が鼻茸を有していた。鼻茸組織中には著明な好酸球の浸潤が認められた。アレルギー検査では14例中8例 (57%) でダニ, ハウスダストなどの抗原が陽性であった。喘息誘発物質は, アスピリンを始めとして種々の非ステロイド解熱消炎鎮痛剤が認められた。
  • 西川 益利, 西川 恵子
    1993 年 36 巻 1 号 p. 43-48
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    蝸電図検査を前庭神経炎の5症例に行った。加重電位 (SP) と蝸牛神経複合活動電位 (AP) の複合波形 (SP/AP), および蝸牛マイクロホン電位 (CM) を両耳にて, 鼓室内誘導法による鼓室岬角より導出した。SP/APにおいても, またCMにおいても全症例にて左右差なく, また特異所見も認められなかった。これらの結果より, 前庭神経炎においては, その障害部位が蝸牛神経を含まず.前庭神経に限局したものと推察した。
  • 杉崎 正志
    1993 年 36 巻 1 号 p. 49-59
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    顎関節症は古くから知られた疾患であるが, 未だ不明確な点が多く, 経験則で治療がなされることも多い。本稿では, 日本顎関節学会の顎関節症分類を説明し, 顎関節症の臨床症状についてその病態との関連について概説した。
    本症の特徴的臨床症状とされるものは他の疾患においても比較的共通して観察されるため, 他疾患を診断除外してはじめて診断できる疾患である。そのためにも, 学問的担当分野の境界にかかわらず, あらゆる疾患に関する確実な知識をもつ必要がある。
  • 抗原刺激によるIL-4産生能
    斉藤 三郎
    1993 年 36 巻 1 号 p. 60-69
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1993 年 36 巻 1 号 p. 70-81
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 真崎 正美, 青木 和博, 杉田 尚史, 山口 展正, 岩崎 光雄, 八代 利伸, 森山 寛
    1993 年 36 巻 1 号 p. 82-89
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    マクロライド系抗生物質であるロキタマイシンドライシロップの新しい高含量製剤 (TMS-19-Q DS 200) を当院にて耳鼻咽喉科領域感染症と診断された患児16名を対象に投与し有効性及び安全性を検討した。
    本症に対するTMS-19-Q DS 200の臨床効果は, 80.0%と優れた有効率を示し, 臨床分離株に対する薬剤感受性も良好であった。また, 本剤に起因する副作用・臨床検査値異常は全く認められず, 安全性の高い製剤であることが確認された。
    以上の結果よりTMS-19-Q DS 200は耳鼻咽喉科領域感染症において有用性の高い薬剤と考えた。
  • 投与開始時期からみた効果
    金谷 浩一郎, 関谷 透, 沖中 芳彦, 守谷 啓司, 緒方 洋一, 大上 研二, 西川 恵子, 日吉 正明, 奥園 達也, 平田 哲康, ...
    1993 年 36 巻 1 号 p. 90-98
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    花粉大量飛散の年であった平成3年において, スギ花粉症に対する塩酸アゼラスチンの治療効果を, 花粉飛散個数との関係から検討した。全般的には, 鼻汁, くしゃみ, 鼻閉, 目のかゆみのいずれにおいても有効であるとの結果が得られたが, その治療効果は花粉飛散量の影響を大きく受けることが示された。
  • 特に眠気の副作用について
    中村 英生, 山岸 益夫, 藤原 満, 中野 雄一
    1993 年 36 巻 1 号 p. 99-104
    発行日: 1993/02/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    通年性鼻アレルギー30例および花粉症30例に対してTerfenadine (トリルダン ®) を投与し, その有効性および安全性を検討した。今回は特に抗ヒスタミン作用をもつ抗アレルギー剤投与時にしばしば発生する眠気, 倦怠感といった中枢抑制の副作用に注目して検討を行った。その結果全般改善度は通年性鼻アレルギーで中等度改善以上が53.3%, 軽度改善以上は80.0%であり, また花粉症では中等度改善以上が75.0%, 軽度改善以上は95.8%であった。両者を合わせた安全性の検討では, 3眠気の副作用が1例 (1.7%) のみで非常に少なかった。
    以上よりTerfenadine (トリルダン ®) は眠気, 倦怠感といった中枢抑制作用の少ない薬剤であると思われた。
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