耳鼻咽喉科展望
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37 巻 , 6 号
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  • 森満 保, 牛迫 泰明, 鳥原 康治, 定永 正之, 下園 政巳, 大迫 広人, 山崎 正幸
    1994 年 37 巻 6 号 p. 635-643
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Therapeutic effect of amidotrizoate, an ionic contrast medium (76% Urografin) for sudden deafness was found serendipitously by Morimitsu in 1973.The characteristics of this therapy are the high complete cure rate of over 50% in non vertigo group, rapid recovery course, and its minimum daily dose of 1.0 ml.However, its pharmacology in the inner ear and also for sudden deafness had been obscure for last 20 years.
    Recently molecular biology of the epithelium of blood vessel is developing dramatically. Torihara et al made an electron-microscopic study of the blood vessels in the stria vascularis using kationized poly-L-lysine conjugated colloidal gold and made clear that the luminal surface of the endothelium is charged in negative by glycoprotein with sialic acid.On the other hand, positive charge of the marginal, intermediate and basal cells in the stria vascularis were reconfirmed
    by Sadanaga.Therefore, we concluded that the blood cochlear barrier is an ionic charge barrier locating between the vascular endothelium and the cells in the stria vascularis.
    If the negative charge is lost by unknown cause, the ionic charge barrier should be broken down and endocochlear DC potential should decrease causing sudden deafness.In this condition, the luminal surface of the endothelium will be charged in positive by remaining function of the strial cells and the negative ionic contrast medium (Urografin) will bond ionic on the luminal surface making a pseudo-barrier which should be effective for the recovery of the original ionic charge barrier. In conclusion, sudden deafness should be a disease due to break down of the blood cochlear barrier in the stria vascularis and the pharmacology of the contrast medium should be an ionic, or molecular bonding on the luminal surface of the endothelium.
  • 井上 貴博, 川崎 篤, 冨田 俊樹, 原田 竜彦, 大平 達郎, 菅家 稔
    1994 年 37 巻 6 号 p. 644-648
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    砂利山生き埋めによる両側性, 多発性の気管支異物の稀な1例を報告した。症例は6歳の男児で, 当院救命救急センター受診後緊急手術となった。
    小石の気管支異物は, 気管支粘膜に強く嵌頓しており, また視認性も悪く摘出操作は難渋し, 手術時間は約4時間を要した。異物は大小様々で, 近位の異物を摘出することによって遠位の異物が移動することもあり, 異物のオリエンテーションをつけるのに術中X線透視は有用であった。
    摘出不可能であった残存末梢異物は, 術後保存的治療により, 徐々に順次喀出された。
  • 星野 ナギサ, 杉内 智子, 岡本 和人, 調所 廣之, 江口 正信
    1994 年 37 巻 6 号 p. 649-655
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    甲状舌管遺残組織に由来する甲状舌管嚢腫を臨床の場で見ることは必ずしも稀ではない。しかし甲状舌管遺残組織から発生する癌は極めて稀といわれている。最近, われわれは, 前脛部腫瘤を主訴として訪れた58歳女性の甲状舌管遺残組織より発生した乳頭状腺癌を経験した。症例は腫瘍摘出後, 約1年して原発不明の転移性癌により死亡した。今回, 本症例について若干の文献的考察を加えて報告する。
  • 田渕 経司, 伊東 善哉, 草刈 潤, 木内 宗甫, 高橋 和彦
    1994 年 37 巻 6 号 p. 656-662
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    上咽頭Rosenmüller陥凹に細菌塊を形成し, 上咽頭癌と紛らわしい臨床像を示した症例を報告した。
    患者の主訴は喉のつかえ感であった。ファイバースコープ下に咽喉頭を観察したところ, 両側Rosenmüller陥凹に黄白色壊死様物質の付着を認め, また解剖学的にその周辺がやや隆起しているように見え, 上咽頭癌に極めて類似した像を呈していた。壊死様物質を吸引除去すると, 左Rosenmüller陥凹の中には小豆大ほどの白色の脆い細菌塊が形成されていた。この細菌塊も含めRosenmüller陥凹を清掃することにより, 症状の軽減を見た。
    加齢に伴うリンパ組織の萎縮と粘膜の自浄作用の低下がこのような病態を形成したと考えられた。
  • 西村 将人, 折田 浩, 津田 守, 高橋 哲
    1994 年 37 巻 6 号 p. 663-670
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    木村病 (軟部好酸球性肉芽腫症) の2症例を経験したので報告した。症例1は17歳の男性で, 右顎下部に数個の境界不明瞭の腫瘤として摘出され, 病理組織診にて巨大濾胞や好酸球・形質細胞・リンパ球の多数の浸潤が見られ, 木村病と診断された。32ヶ月後に再発し, その直後には対側にも同様の小腫瘤が出現した。このため, 右側に対し再手術を施行したが, 顔面神経に近い部分は摘出できなかった。この後oxatomide内服にて経過観察しているが, 残存及び対側腫瘤は増大を見ていない。症例2は39歳の男性で, 右耳後部の掻痒感を主訴とし, 腫瘤触知より約3.5年が経過していた。摘出術を施行したところ同様の病理組織所見が見られ木村病と診断された。この症例もoxatornide投与にて術後3ヶ月時点で再発を見ていない。しかしこの疾患の再発時期は治療後長期後であることが多いので, 更に経過観察が必要である。
  • 米本 友明, 浅井 和康, 北村 達也, 沖久 衛
    1994 年 37 巻 6 号 p. 671-677
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    血管腫は良性の腫瘍で外科的手術が原則であるが, 鼻副鼻腔領域では手術の際, 良好な視野を得難い上, 血流が豊富なため大量出血の危険がある。我々は鼻副鼻腔に発生した血管腫の3例を経験し, それぞれ経鼻法, 経口蓋法, 経上顎洞法により摘出した。うち2例では動脈塞栓術と外頸動脈結紮術を併用し, 全例で出血量を極めて少量に抑える事ができた。
  • チュービング施行例と非施行例の比較
    浅井 忠雄, 佐藤 成彦, 熊谷 陽子, 馬場 廣太郎
    1994 年 37 巻 6 号 p. 678-684
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    小児滲出性中耳炎患者の予後を判定するため, 治癒群とチュービング施行群にわけて, 両群問の初診時における背景因子について検討した。
    チュービングが必要となりやすい因子として, 男性, 鼓膜の陥凹の強いもの, 鼓室内に貯留液が充満しているもの, 罹患時年齢が低く, 罹患年数の長いもの, 中耳含気腔の発育が悪いものが挙げられ, 聴力に関しては差は認められなかった。
    合併症の有無については, アデノイドの大きいもの, 慢性副鼻腔炎の合併があるものが予後不良であった。
  • 矢部 武, 菊池 康隆, 富谷 義徳, 太田 正治, 本多 芳男, 望月 元博
    1994 年 37 巻 6 号 p. 685-690
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    内耳奇形を伴わない特発性髄液耳漏の2症例を報告する。
    第1例は33歳, 女性。右慢性単純穿孔性中耳炎の鼓膜穿孔閉鎖, 聴力改善を目的に受診した。鼓室は湿潤状態である以外には特記すべき所見なく, 鼓室形成術を施行した。手術時, 鼓室内に入ると下鼓室に透明な液体が貯留してくるのが観察され, 乳突洞深部後方より髄液の漏出を認めた。
    第2例は34歳, 女性。鼻をかんだ後, バリバリという音がして, 約3時間後に大量の血性耳漏が出現した。耳後切開で外耳道皮膚を剥離していくと出血, 耳漏が多く, 外耳道を削除して乳突削開を施行したところ, 乳突洞後壁より膿が拍動性に出てきたが, 特に処置を施さないうちに髄液の漏出が停止した。可及的に粘膜を除去し, 術創を開放したまま手術を終了し, 髄液の漏出がない事を確認し約1ヵ月後にランボーの充填術を施行した。
  • 池澤 善郎
    1994 年 37 巻 6 号 p. 691-705
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 山口 展正
    1994 年 37 巻 6 号 p. 706-716
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1994 年 37 巻 6 号 p. 720-741
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 間島 雄一, 野々山 勉, 湯田 厚司, 坂倉 康夫, 矢谷 隆一
    1994 年 37 巻 6 号 p. 742-746
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Microcrystalline cellulose (MCC) を基剤とした経鼻サケカルシトニン粉剤 (STH-32) のヒト鼻腔粘液繊毛輸送機能に及ぼす影響について, 対照薬剤としてMCC基剤のみ (プラセボ) 及びリノコート ® (TL-102) を用い, 健常成人志願者を対象にSaccharin Time (ST) を指標として検討した。
    プラセボ及びTL-102投与群では, 投与直後のSTは投与前のSTに比べ有意に延長していたが, STH-32投与群では有意な延長は認められなかった。
    STH-32投与群においても, 投与直後のSTが正常域 (30分以内) を越えた症例が1例認められたが, 全体としてはわずかな延長であり, STH-32はヒト鼻腔粘液繊毛輸送機能に影響を及ぼさないと考えられた。
    各薬剤に起因すると思われる自他覚症状の発現や鼻鏡所見の変化は認められなかった。
  • 真崎 正美, 藤原 朋樹, 米本 友明, 皆藤 彦義
    1994 年 37 巻 6 号 p. 747-753
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    慢性副鼻腔炎に対してオフロキサシン (タリビット錠 ®) の1日1回300mgを長期 (1ヶ月から6ヶ月) 投与し, その臨床効果について検討した。対象42症例の自覚症状 (鼻漏, 後鼻漏, 鼻閉, 嗅覚障害, 頭痛・頭重感), 鼻鏡所見 (鼻粘膜の発赤, 浮腫・腫脹, 鼻汁量, 鼻汁の性状, 後鼻漏) ともに投与後1ヶ月で著明な改善を示し, 臨床評価からみた改善度はやや改善以上でそれぞれ95%, 92.7%であった。今回の試験中, オフロキサシン (タリビット錠 ®) に関係すると考えられる副作用は腹部症状, ポーッとする感じ, 気分不快, 口腔内乾燥感, 舌のしびれ感などであったが投与中止によって消失した。以上のことから慢性副鼻腔炎に対するオフロキサシン (タリビット錠 ®) の長期投与の有用性が示された。
  • 多施設二重盲検法による至適用量の検討
    奥田 稔, 海野 徳二, 戸川 清, 菊池 恭三, 石井 哲夫, 柳田 則之, 上村 卓也, 川堀 眞一, 犬山 征夫, 福田 諭, 形浦 ...
    1994 年 37 巻 6 号 p. 754-779
    発行日: 1994/12/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    セチリジンの通年性鼻アレルギーに対する有効性, 安全性, および至適用量について, 二重盲検法により比較検討した。最終全般改善度は「中等度改善」以上で5mg群27.0%, 10mg群53.8%, 20mg群37.8%であり, 10mg群が5mg群に比べ優れる傾向が認められた。概括安全度では「安全性に問題なし」で5mg群90.9%, 10mg群87.0%, 20mg群88.7%で3群間2に有意な差は認められなかった。有用度では「有用」以上で5mg群32.4%, 10mg群55.0%, 20mg群43.5%で3群間に有意な差は認められなかった。副作用の主なものは眠気で5mg群4。5%(2/44), 10mg群4.3%(2/46), 20mg群7.5%(4/53) であり, 20mg群での発現率が高かった。以上の結果より, セチリジンの通年性鼻アレルギーに対する至適用量は10mg/日投与と考えられた。
  • 1994 年 37 巻 6 号 p. e1
    発行日: 1994年
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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