耳鼻咽喉科展望
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40 巻 , 6 号
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  • 膠原病
    西山 茂夫
    1997 年 40 巻 6 号 p. 598-599
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 喜多村 健, 玉川 雄也
    1997 年 40 巻 6 号 p. 600-608
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    日常診療で多く経験する感音難聴の病態はいまだ原因不明である。しかし, 過去3~4年の間に, 難聴の原因遺伝子がいくつかクローニングされ, 難聴の病態が分子遺伝学の解析から判明しつつある。本綜説ではミトコンドリア遺伝子3243変異, 1555変異, 7445変異による感音難聴について述べる。さらに, 核遺伝子異常による非症候群性感音難聴として, 優性遺伝ではDFNA1から12, 劣性遺伝ではDFNB1から12, X連鎖遺伝ではDFN1から6について論説する。
  • 薬物効果との関係を中心に
    太田 和博
    1997 年 40 巻 6 号 p. 609-617
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    咽喉頭異常感患者75例に, 心理テストCornellMedical Index (以下, CMIと略す), Self-RatingDepression Scale (以下, SDSと略す), ManifestAnxiety Scale (以下, MASと略す) を施行し, その結果と薬物治療成績との関係を中心に検討した。今回の対象の咽喉頭異常感患者は, 各心理テストの結果からみて, 全体として心理的にはほぼ正常の対象と差がなかった。ロフラゼプ酸エチル2mg, その他を投与した薬物治療成績は, 有効群 (著効と有効) は46例 (61.4%), 無効群 (やや有効と無効) は29例 (38.6%) であった。各心理テストの結果と治療成績の関係は, CMIでは心理的偏りのある症例の方が薬物治療効果は悪かったが, 有意差はなかった。SDSでは心理的偏りのある症例の方が薬物治療効果は有意に悪かった。MASでは信頼性に欠ける症例を除外した場合は, MASで心理的偏りのある症例の方が薬物治療効果は悪く, 有意差を認めた。またCMI, SDS, MASの少なくともひとつが異常群に属した症例の方が薬物治療効果は有意に悪かった。
  • (第一報) 鼻閉評価における経鼻ピークフロー値の有用性と簡易ピークフローメータの信頼性について
    甲斐 智朗, 大越 俊夫, 臼井 信郎, 高木 芳夫
    1997 年 40 巻 6 号 p. 618-623
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鼻腔抵抗および, 経鼻的ピークフロー (PEF), 経鼻的一秒量 (FEV1.0), 経鼻的一秒率 (%FEV1.0) およびnasal blockage index (NBI) を測定することにより, これらの指標が鼻閉の評価に有用かどうかを調査し, さらに簡易ピークフローメータによる経時的な鼻閉評価の可能性を考察した。
    まず, 薬物投与により鼻粘膜の収縮と腫脹をおこさせ, 上記測定値の変化と相関関係を調べた。続いて簡易ピークフローメータの信頼性を検討した。
    薬物投与前後における鼻腔抵抗の変化は有意ではなかったが, PEF, FEV1.0, % FEV1.0, NBIは有意に変化した。
    鼻腔抵抗とピークフロー, および鼻腔抵抗とNBIは軽度ながら統計学的に有意に相関した。
    簡易ピークフローメータの測定値は信頼性が高いと考えられた。
    努力性呼吸の各指標も, 鼻閉の評価の一つの手段として有用であり, 簡便さの面からピークフローの利用が望ましいと考えられた。また簡易ピークフローメータが鼻閉の経時的評価に利用できる可能性が示唆された。
  • 伊藤 文英, 鎌田 英男, 田中 聖
    1997 年 40 巻 6 号 p. 624-629
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    脳循環障害による耳鳴症例はかなり多いと予想されるが, そういった循環障害の診断根拠となる所見は得られていない。無症候性脳梗塞の存在, 脳梗塞の既往, 中枢障害を示唆する眼振所見, 血圧およびその変動から, 椎骨脳底動脈系の循環障害が想定された耳鳴症例につき, その臨床像を明らかにすべく, 治療による経過を含めて検討した。
    初診時, オージオグラム上認められた, 両側ほぼ同等の低音部の低下は, 椎骨脳底動脈系の循環障害の可能性が示唆される所見であり, また, 循環改善剤に反応しやすいことから, 循環障害による耳鳴症例の治療効果をみる指導にもなり得ると考えられた。
  • 山暗 光男, 飯塚 雄志, 月舘 利治, 三谷 幸恵, 片山 昇, 矢部 武, 梅澤 祐二
    1997 年 40 巻 6 号 p. 630-634
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    頭頸部感染症より縦隔膿瘍に至った症例に対する治療は, 外科的に膿瘍に到達し, 開放するのが確実な治療法であるが, 後縦隔膿瘍を形成した場合や全身状態が不良な場合など, 必ずしも外科的処置が可能であるとは限らず, 不幸な帰転をとることがある。
    今回, 我々は扁桃周囲膿瘍から後縦隔膿瘍に進展するとともに全身状態の悪化した症例に対してCTガイド下にビッグテイルカテーテルを留置して救命し得たので報告する。
    症例は83歳女性。扁桃周囲膿瘍から後縦隔膿瘍をきたしたと診断し, CTガイド下にドレーンを留置し, 約1ヵ月の洗浄により膿瘍は消失し, 退院した。
    CTガイド下による操作は, 過去に様々な疾患に対して施行されて安全性と有効性が認められており, 今後症例によっては積極的に取り入れられ得る治療法と考えられる。
  • 古宇田 寛子, 村岡 秀樹, 江石 義信
    1997 年 40 巻 6 号 p. 635-639
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    94歳男性の鼻腔に原発したepithelioid hemangioendotheliomaの1例を報告した。epithelioid hemangioendotheliomaは, 血管内皮細胞に由来し, 低悪性度を示す腫瘍である。全身のどの部位にも発生しうるが, 発生頻度は低い。鼻副鼻腔領域における報告例を検討した。治療は外科的切除が主流である。緩徐な経過をたどることが多いが, 時に急速に悪性度を増すものもあり, 経過観察および症例毎の検討が必要である。
  • 千葉 伸太郎, 足川 哲夫, 徳永 雅一, 森山 寛, 林 成彦
    1997 年 40 巻 6 号 p. 640-647
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    成長ホルモン分泌は概日リズムをもち, 徐波睡眠と深く相関し分泌のピークを持つことが知られている。今回, 我々は小児OSAS症例において睡眠障害と成長ホルモン分泌について検討する機会を得たので報告する。症例は8歳男児, 傾眠傾向, 睡眠時無呼吸を主訴に来院した。身体所見 : BH=130cm, BW=56.5kg, BMI=33.0, アデノイド, 口蓋扁桃肥大を認めた。終夜睡眠検査の結果, AHI=68.7回/時でOSASと診断し, 減量の後adenotollsillectomyを施行した。術直後より無呼吸は消失し, AHI=6.8回/時と著明改善した。術前後のsleep diagramと入眠後180分間の血中GH値を比較すると術前は深睡眠を認めず, 本来みられる入眠後の血中成長ホルモン分泌のピークが欠如し, 分泌は低値であった。術後は深睡眠の出現に同期するように分泌のピークが出現した。
  • 平林 秀樹, 藤沢 勉, 生野 登
    1997 年 40 巻 6 号 p. 648-654
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    気管・気管支の悪性腫瘍の非根治症例に対し, 気道確保, QOLの向上を目指したステント治療例が急増している。一方, 外傷や熱傷などによる非腫瘍性狭窄に対し, レーザーでの狭窄部切除やシリコンT-チューブの挿入にて気管内腔の確保を行い, 続いて軟骨や皮弁などでフレームを形成する方法が一般的であった。しかし, 生命に重大な影響は与えないが, 治癒までに長期間を要し患者に苦痛を与えている。
    同様に, 食道狭窄に対するステントの開発も進み, 近年保険適用も拡大している。Plummer-Vinson症候群による狭窄の鉄剤無効例や遊離・有茎皮弁の吻合部狭窄など, 非腫瘍性の食道狭窄では拡大手術の選択が難しい症例も多く, 治療を遷延させてきた。
    気道・食道狭窄に対し種々のステント治療を試み, その利点・欠点についてさまざまな経験をしたので解説した。
  • 磯野 史朗, 西野 卓
    1997 年 40 巻 6 号 p. 655-659
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 辰野 聡, 小林 はる美, 多田 信平
    1997 年 40 巻 6 号 p. 660-662
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • マクロライド系抗生物質とアミノグリコシド系抗生物質
    北村 正樹, 景山 茂
    1997 年 40 巻 6 号 p. 663-666
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 竹中 洋, 浜 雄光, 高木 伸夫, 齊藤 憲治, 大島 渉, 水越 文和, 西山 彰子, 村上 泰
    1997 年 40 巻 6 号 p. 675-680
    発行日: 1997/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    ヒトにおいてIgE抗体産生を抑制することが認められている唯一のアレルギー治療剤であるをスギ花粉症に用い, その臨床効果とIgE抗体産生に及ぼす影響について検討した。スギ花粉症の症状抑制効果は, 投与開始後2週間後で83.3%, 4週間後で80.1%, 飛散終了時で68.9%と高い抑制率を示した。血清総IgE抗体量とスギ特異的IgE抗体量は, 飛散前値と比較して飛散ピーク時に有意に減少していた。一方, IgE抗体産生を抑制する作用のない酸性抗アレルギー薬を用いた群ではこのような変化は認めなかった。
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