耳鼻咽喉科展望

口腔粘膜疾患

全身疾患に伴う口腔粘膜病変 (I)

西山茂夫

1998 年 41 巻 2 号 p. 106-107
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.106

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起立トレーニング

高橋正紘, 金谷浩一郎

1998 年 41 巻 2 号 p. 108-114
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.108

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鼻茸上皮の形態的変化とPCNA

飯田誠, 深見雅也, 鴻信義, 吉川衛, 浅井和康, 柳清, 森山寛

1998 年 41 巻 2 号 p. 115-120
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.115

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鼻茸に対し細胞増殖動態を観察するのに広く用いられているProliferating Cell Nuclear Antigen (PCNA) の発現について検討した。PCNA陽性細胞は, 腺上皮及び上皮細胞に発現をみた。上皮は様々な形態を示しており, 線毛上皮の部位では, 正常上顎洞粘膜の線毛上皮と比較しても, 大きな違いは認められなかった。扁平上皮化生の部位では, PCNA陽性細胞が基底層から表層まで多く認められ, 活発に分裂増殖していると推測された。過形成を示している部分では, 分泌細胞が多数観察され, 基底細胞だけでなく杯細胞にもPCNA陽性細胞が多く認められ, 鼻茸上皮においては, 杯細胞にも旺盛な増殖能があり, 炎症時の上皮細胞の過形成は分泌細胞も増殖している可能性が示唆された。杯細胞は上皮細胞が炎症によって障害されたときの治癒過程の一部としての生体の反応であると推測された。

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複視, 平衡障害を主訴とした橋びまん性神経膠腫症例

山崎竜一, 矢部多加夫, 吉本裕, 澤木誠司, 藤井守

1998 年 41 巻 2 号 p. 121-126
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.121

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複視, 平衡障害を主訴とした26歳男性の橋びまん性神経膠腫症例を報告する。びまん性神経膠腫gliomatosis cerebriはびまん性, 浸潤性の進行を特徴とする神経膠腫のまれな亜型である。頭痛, 性格変化, 痙攣などを主症状とするが, 検査所見に乏しく, 従来報告例の多くは剖検診断によるものであった。近年, MRIと生検による診断報告が散見されるようになったが, 本報告ではMRIに加え, 聴性脳幹反応, 視運動性眼振検査, 指標追跡検査などの神経耳科学的検査が脳幹病変の部位診断に有用であったので報告する。

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拍動性耳鳴を主訴とした大脳鎌髄膜腫症例

平石光俊, 矢部多加夫, 吉本裕, 藤井守

1998 年 41 巻 2 号 p. 127-131
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.127

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右拍動性耳鳴を主訴とした大脳鎌髄膜腫症例を報告した。純音聴力検査では正常範囲で, ABRおよび眼振検査では異常は認められなかった。頑固な耳鳴のために施行したMRI検査で, 左前頭葉から頭頂葉に腫瘍陰影が認められた。開頭手術後の病理検査で, 血管新生の極めて豊富な髄膜腫と診断された。術後, 耳鳴は軽減し, その後消失した。
耳鳴の原因として側副血行路として発達した右中硬膜動脈の血流増加が拍動性耳鳴として, 腫瘍とは対側の右耳に知覚されたものと考察した。聴力検査ではっきりとした異常所見がない場合でも, 耳鳴が片側性でその性状が拍動性で頑固に持続する時には, 頭蓋内疾患の可能性を念頭にいれ, MRIなどによる画像精査を試みた方が良いと思われた。

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咽喉頭異常感患者に対するManifest Anxiety Scale (MAS) の臨床経験

太田和博, 松永喬

1998 年 41 巻 2 号 p. 132-140
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.132

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咽喉頭異常感患者74例に心理テストManifest Anxiety Scale (以下, MASと略す) を施行し, その結果を検討した。Q尺度の平均と標準偏差は5.4±6.8点で, L尺度の平均と標準偏差は6.1±2.7点で, MAS得点の平均と標準偏差は16.1±8.4点であった。Q尺度とL尺度の点数から, 18例を検討から除外した。以下は残る56例を除外後対象として検討の対象とした。除外後対象のMAS得点の平均と標準偏差は17.2±8.9点であった。MAS得点の多寡から, 不安傾向があると考えられる異常群は17例, 心理的に正常と考えられる正常群は39例となった。性とMAS得点の関係は, 女性の方がMAS得点の高い傾向にあった。年齢とMAS得点の関係は, 一定の傾向を見いだすのは困難で, 罹病期間とMAS得点の間にも一定の関係はないように思われた。薬物治療効果から有効群, 無効群の二群に分けると, MAS異常群では66.7%の症例が無効群であるのに対し, 正常群では40%の症例が無効群であった。

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AlaSTATによる各種特異的IgE抗体の検討

佐藤春城, 荒木進, 川目〓太郎, 小川恭生, 鈴木衞

1998 年 41 巻 2 号 p. 141-145
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.141

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耳鼻咽喉科領域におけるアレルギー性疾患の主抗原としては, 従来よりスギ, ヒノキなどの花粉類や室内塵, ダニ類および真菌胞子などが問題となっている。AlaSTATは日本DPCコーポレーションによって開発されたenzyme immunoassay (EIA) による新しい特異的IgE抗体の測定システムである。今回, この系を用いて各種特異的IgE抗体を測定し, 評価を行った。
全体の80%に重複感作が認められ, 抗原別陽性率ではスギが73%と高率に感作していた。またスギ陽性者中のヒノキ陽性者は53%を占めるに過ぎず, ヒノキ陽性者中のスギ陽性者は87%を占めた。ヤケヒョウヒダニとハウスダスト6は共に高率に重複感作していたなどの結果を得た。

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小脳橋角部病変の神経耳科的検査所見

浅井美洋, 安原秋夫, 峯田周幸, 関敦郎

1998 年 41 巻 2 号 p. 146-150
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.146

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小脳橋角部占拠性病変80例 (聴神経腫瘍65例, 髄膜腫8例, クモ膜嚢胞2例, 類上皮腫2例, 脂肪腫1例, 三叉神経鞘腫1例, 不明1例) に対する機能検査の異常検出率について検討した。聴覚症状を主訴とした群 (56例) では自記オージオ22%, 語音聴検11%, SR 64%, ABR 86%, ENG 37%, 温度眼振検査76%であり, めまい・ふらつきを主訴とした群 (17例) では神経学的診察と並びに眼振検査で18%, 温度刺激検査60%, ENG 33%, SR 63%, ABR 75%であった。めまいの性状別に分けると平衡機能検査 (温度刺激検査とENG) および他覚的聴覚検査 (SRとABR) とも非回転性めまい群ではそれぞれ86%, 100%の異常検出率を示したが, 回転性めまい群では56%, 60%に留まっていた。以上のことから小脳橋角部病変例の2割前後が従来の神経耳科的機能検査だけでは偽陰性になる可能性が示された。初期診療時に明確な診断に至らない例や経過中改善傾向に乏しい例には積極的に頭部MRIを施行し, 一度は中枢病変の除外診断を行った方が良いと考えた。

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口蓋扁桃摘出後4日目に大量出血をきたした1症例

飯田実, 石井正則, 秋山香織, 辻富彦, 吉田茂

1998 年 41 巻 2 号 p. 151-153
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.151

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口蓋扁桃摘出術後4日目に大量出血をきたした1症例を経験した。凝血塊の誤飲により窒息し, 心肺停止をきたした。そのため緊急気管切開術を施行し, 救命救急処置により一命をとりとめた。術後安静の不徹底が誘因と考えられた。口蓋扁桃摘出術は頻繁に, そして比較的安易に行われる手術であるが, 危険な一面を有していることを再認識し, 予防法の徹底と的確な対応の重要性を強調した。

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耳小骨連鎖の保存されている真珠腫の病態と手術

手術におけるtympamic isthmusの重要性

本多芳男, 柳清, 飯田誠, 月舘利治, 太田正治

1998 年 41 巻 2 号 p. 154-158
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.154

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嚥下障害の神経症候学的検討

偽性球麻痺, 球麻痺, 嚥下失行

伊藤裕之

1998 年 41 巻 2 号 p. 159-164
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.159

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副鼻腔炎マクロライド療法の実際

漫然と投与しないために

茂木五郎, 大山勝, 洲崎春海, 高坂知節, 馬場駿吉

1998 年 41 巻 2 号 p. 165-172
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.165

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鼻・副鼻腔の炎症性疾患

小林はる美, 多田信平

1998 年 41 巻 2 号 p. 173-174
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.173

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主な抗真菌剤の副作用および薬物相互作用

北村正樹, 景山茂

1998 年 41 巻 2 号 p. 175-178
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.175

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大学病院の医療事故 (4)

内視鏡的検査・手術事故

畔柳達雄

1998 年 41 巻 2 号 p. 179-185
発行日: 1998/04/15
公開日: 2011/03/18

DOIhttps://doi.org/10.11453/orltokyo1958.41.179

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