耳鼻咽喉科展望
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41 巻 , 4 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 全身疾患と口腔粘膜病変 (III)
    西山 茂夫
    1998 年 41 巻 4 号 p. 330-331
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 岩田 重信
    1998 年 41 巻 4 号 p. 332-341
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 恵子
    1998 年 41 巻 4 号 p. 342-352
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    健常人末梢血より分離した好中球を, G-CSF, GM-CSF, TNF-α, IFN-γの4種のサイトカインで24時間処理したところ, サイトカイン添加により, K562細胞に対する細胞傷害活性が増強した。また, これらのサイトカインでprimingすると, FMLP刺激による好中球からのスーパーオキサイド (O2-) 産生量が増した。しかし, どのサイトカイン処理でも, K562細胞に対する細胞傷害活性とスーパーオキサイド (O2-) 産生量との間に相関を認めなかった。K562細胞のみを24時間培養, またK562細胞に好中球を添加して24時間培養, さらに好中球をG-CSFで刺激してK562細胞と24時間培養すると, いずれの条件でも, K562細胞のアポトーシスを認めたが, その出現頻度に差はなかった。好中球をK562細胞と24時間混合培養すると, 上清中のIL-1, IL-8, TNF-αが増加した。好中球の抗腫瘍活性は, 好中球からのスーパーオキサイド (O2-) を含む活性酸素の産生, サイトカインの産生, アポトーシスなど多彩な因子が関与していることが示唆された。
  • 吉田 耕, 日野 剛, 浅野 尚, 今野 昭義
    1998 年 41 巻 4 号 p. 353-358
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    小児の機能性難聴には比較的経過が良好である健診難聴から精神科的治療が必要なケースもある心因性難聴まであり, 慎重な診断を必要とする。今回我々は, 1992年から1997年までに当科で診断された18歳以下の機能性難聴患者31例58耳 (両側性27例54耳, 一側性4例4耳) について検討した。男女比は1 : 4.2であり平均年齢は10.4歳であった。自覚症状は難聴が10例, 耳鳴が4例であったが, 24例が学校健診にて難聴を指摘されて来院した。純音聴力検査では中等度難聴が多く, 聴力型は水平型が最も多かった。聴力検査と日常会話の矛盾および聴力検査と他の検査の不一致により, 機能性難聴の疑いを持ち診断に至ったケースが多かった。心因と考えられる精神的訴えは両側性13例, 一側性3例にて確認でき, 心因がある症例の方が聴力が回復し難い傾向があった。
  • 秋月 浩光, 原 晃, 草刈 潤, 待木 健司
    1998 年 41 巻 4 号 p. 359-363
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    慢性副鼻腔炎の術前診断のもとに副鼻腔根本手術を施行したところ, 両側のinverted papillomaとの診断を得た1例を報告した。患者は50歳男性, 約2ヵ月来の両鼻閉を主訴に来院した。両側中鼻道に基部を有する半透明のポリープ様腫瘤と膿性鼻汁を認め, CTにても病的な骨破壊などを認めず慢性副鼻腔炎の所見と一致した。Caldwell-Luc法に準じた副鼻腔根本手術を施行した結果, 両側鼻腔腫瘤および右節骨洞粘膜の一部からinverted papillomaとの病理診断を得た。悪性所見はなかった。Invertedpapillomaは両側性に発生することは稀であり, 両側性かつ骨破壊がなく二次的に炎症が加わった場合, 術前診断とくに慢性副鼻腔炎との鑑別が困難となる。また限局例に対する治療方針は経上顎洞的摘出や内視鏡手術なども試みられており未だ多くの議論がある。自験例に関しては今後第一に厳重な経過観察を行い, 再発時には拡大切除術を行うことが現実的な方針と思われた。
  • 木村 恭之
    1998 年 41 巻 4 号 p. 364-368
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鰓原性奇形 (側頸瘻, 耳瘻孔, 外耳奇形など) に聴力障害 (内耳奇形, 中耳奇形など), 腎奇形 (形成不全など) を特徴とする常染色体優性遺伝と考えられる疾患はBranchio-oto-renal syndromeと呼ばれているが, すべてを兼ね備えた症例は本邦では今までに4例である。われわれは, 右側頸瘻・右感音性難聴・腎奇形を呈した15歳男性の症例を経験し, 右側頸瘻に対し手術を施行した。側頸瘻の症例にはbranchio-oto-renal syndromeが含まれている可能性があるので常にこの疾患を念頭におく必要がある。この疾患に対する遺伝子的な解析が進み常染色体8番の長腕の遺伝子に問題があるところまでわかっている。
  • 高橋 悦, 川端 五十鈴, 浅田 貴彦
    1998 年 41 巻 4 号 p. 369-373
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    21歳の男性にみられた鼻口蓋嚢胞の症例を報告した。患者はこの1~2年の間に生じた両側性鼻閉の主訴で来院した。前鼻鏡所見は両側の鼻腔底より鼻中隔にかけて高度の腫脹があり, 鼻腔後方の後鼻孔は視診できなかった。単純X線ならびにCT Scan検査では上顎洞底部に嚢胞状陰影があり, 鼻腔底と鼻中隔の骨構造が変形していた。以上の所見からこの嚢胞はWHO分類の鼻口蓋嚢胞と診断した。
    嚢胞は口腔前庭法でアプローチし, 嚢胞を開放したあと, 両側鼻腔底に嚢胞腔との問の交通路を作って手術を終わった。術後, 鼻腔ファイバースコープで観察すると嚢胞腔は肉芽組織が発生し, 腔に充満していた。
    以上の所見から, 鼻口蓋嚢胞の病因, 臨床症状や治療法について文献を引用しながら若干の考察を加えて報告した。
  • 千葉 伸太郎, 三浦 けい, 矢部 武, 清水 佐和道, 加藤 孝邦, 梅澤 祐二
    1998 年 41 巻 4 号 p. 374-380
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    機能性頸動脈小体腫瘍は非常に稀な疾患であり, 我々が渉猟したかぎり本邦および諸外国において14例の報告をみるのみである。今回我々はノルアドレナリン産生頸動脈小体腫瘍を経験したので報告する。
    症例は25歳男性, 主訴は左頸部腫瘤, 左後頸部痛。起始経過は昭和61年頃から左後頸部痛, 左頸部腫瘤に気付き, 脳神経外科を受診したが異常所見は認められず, 患者自身が腫瘤に触れることにより後頸部痛が増悪することに気付いたため, 頸部腫瘤と後頸部痛の関連性の精査目的のため, 平成2年3月16日当科に紹介された。超音波, CT, MRI, 動脈造影, 血中および, 尿中のカテコールアミンとその代謝産物であるバニリルマンデル酸 (VMA) 検査から機能性頸動脈小体腫瘍と診断し, 6月7日, 手術を施行した。術中, 腫瘍に対する操作により著明な血圧の変動が認められた。頸動脈の再建も考慮し手術に臨んだがいわゆるwhite lineの層で腫瘍を完全に剥離摘出できた。現在術後7年を経過するが再発等は認めていない。
  • 通常器具使用手術との比較検討
    樋口 彰宏, 新井 基洋, 斉藤 大, 岡本 牧人, 八尾 和雄, 野口 浩男
    1998 年 41 巻 4 号 p. 381-387
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    我々は内視鏡下鼻内手術 (ESS) に積極的にシェーバーを使用している。
    今回我々は1996年3月より1998年2月までの2年間に, シェーバーを用いてESSを行った228例, 306側と通常手術器具を用いてESSを行った93例, 158側について術中出血量, 手術時合併症の比較検討を行った。その結果, 術中出血量はシェーバー使用手術群18.6cc, 通常器具使用手術群34.7cc (1側あたり) で, 明らかにシェーバー使用手術群が少なかった。手術時合併症はシェーバー使用手術群, 通常器具使用手術群とも2例であったが, その発生率はそれぞれ0.88%, 2.2%であり, やはりシェーバー使用手術群が優っていた。
    シェーバーを使用した内視鏡下鼻内手術は安全で有用な手術手技であることを文献的な考察を加えて報告するとともに, その適応と限界について考察する。
  • 竹中 洋, 荒木 倫利
    1998 年 41 巻 4 号 p. 388-392
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 磯崎 英治
    1998 年 41 巻 4 号 p. 393-403
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    神経変性疾患における声帯麻痺の出現機序について, 内喉頭筋 (前筋, 横筋, 後筋) の組織学的所見を中心に検討した。多系統萎縮症では, 後筋にのみ神経原性変化を認め (後筋麻痺型), 筋萎縮性側索硬化症, Machado-Joseph病, 家族性アミロイドポリニューロパチーでは, すべての筋に神経原性変化を認めた (全筋麻痺型) 。パーキンソン病, 進行性核上性麻痺では, いずれの筋にも形態的異常を認めなかった (非麻痺型) 。また, 食道潰瘍を認めないnasogastric tube syndromeの自験例を提示し, その機序として後筋の虚血性筋障害を想定した。神経変性疾患の障害部位は多系統にわたることが多いため, 声帯麻痺は上記の3型が複合することも考えられる。多系統萎縮症における気管切開術の施行時期は, 当院では声帯外転麻痺の分類 (私案) 上ステージ2bを示し, かつ経皮的酸素飽和度の終夜モニターの結果を考慮した上で, 決定している。
  • 馬場 駿吉, 大山 勝, 新川 敦, 間島 雄一, 森山 寛
    1998 年 41 巻 4 号 p. 404-410
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 多田 信平
    1998 年 41 巻 4 号 p. 411-421
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹, 景山 茂
    1998 年 41 巻 4 号 p. 413-415
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 畔柳 達雄
    1998 年 41 巻 4 号 p. 416-429
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 大野 芳裕
    1998 年 41 巻 4 号 p. 430-434
    発行日: 1998/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    外耳道真菌症14例 (0歳から72歳, 平均41.0歳) に対してラノコナゾール (アスタット®) 軟膏外用療法を行いその有効性を検討した。治療としては外耳道内の清掃後, ラノコナゾール軟膏を綿棒にて鼓膜から外耳道深部を中心に週に1~2回程度塗布し, 視診上真菌が消失するまでの期間を観察した。ほとんどの例は2~4回までの処置で真菌は消失し, そのうち6例は1回の処置のみで真菌が消失し再発例は1例も認めなかった。ラノコナゾールはAspergillusCandidaに対して高い抗真菌活性を示す。また基剤である油脂性軟膏は皮面保護作用を有し, 粘性が高いために長時間にわたり薬剤が局所に留まるという効果がある。これらの点で優れた治療効果を発揮したものと考えられ, 湿潤・びらんを示す例を含めた外耳道真菌症の治療に有用であると思われた。
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