耳鼻咽喉科展望
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41 巻 , 6 号
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  • 色素異常
    西山 茂夫
    1998 年 41 巻 6 号 p. 556-557
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 夜陣 紘治, 竹野 幸夫, 平田 思, 渡部 浩, 立川 隆治, 川本 浩子
    1998 年 41 巻 6 号 p. 558-569
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 関 守広
    1998 年 41 巻 6 号 p. 570-576
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    中耳手術におけるドリルの振動が, 手術後の感音難聴の一つと考えられている。そこでモルモットを用いて, 耳小骨にドリル誘発性損傷を与え, HRPの血管条血管の透過性および血管条内での動向について検討した。AグループではHRP静注後10秒間ドリル振動を耳小骨に与えた。同様にBグループでは30秒, Cグループでは60秒のドリル振動を与えた。正円窓より蝸牛内灌流固定後, 断頭し, 血管条の第1回転と第3回転を採取した。
    血管条血管からのHRPの漏出は, 第1, 第3回転ともに, ドリル振動時間に依存して有意に増加していることがわかった。また中間細胞の破壊に関してもドリル振動時間に依存する傾向がみられた。
    高分子蛋白であるHRPが血管条血管外へ透過する経路としては, 生理的に正常な場合のmicropinocytosisによるものと, 非生理的な場合の細胞間隙の開大の二つが報告されている。今回, 我々が観察したのは, その両者のどちらでもなく, 血管内皮細胞の微細管を通しての漏出であった。このような微細管を通してのHRPの血管外漏出は通常の血管では観察できない。振動により内皮細胞に障害が生じ, 通常は開いていないChannelが開いた可能性がある。
  • 歌橋 弘哉, 春名 眞一, 重田 泰史, 中村 敏久, 市川 菊乃, 深見 雅也, 吉見 充徳
    1998 年 41 巻 6 号 p. 577-583
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    髄膜腫は脳脊髄腫瘍においては比較的頻度の高い腫瘍である。しかし硬膜外に発生するのは稀であり, 鼻副鼻腔領域にこの腫瘍が発生するのは, 原発あるいは転移性に関わらず極めて稀である。今回我々は, 21歳, 女性, 眼球突出のみの症状を呈した節骨洞原発の髄膜腫1症例を経験した。画像診断上頭蓋内, 眼窩内浸潤はなく筋骨洞に限局していたため, 美容上を考慮し内視鏡下に可及的な摘出術を選択した。術後のCT scanにて節骨洞粘膜肥厚と骨硬化像を認めたが, 粘膜生検では再発を示す所見は認められなかった。
  • 小島 千絵, 飯野 ゆき子, 角田 浩幸, 鈴木 淳一
    1998 年 41 巻 6 号 p. 584-590
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    先天性真珠腫と同側に中耳・内耳奇形を有し, ろうであった症例と, 先天性真珠腫と反対側が内耳奇形のため, ろうであった症例を経験した。症例1は, 2歳男児, 診断は左先天性真珠腫, 左ろう, 左先天性あぶみ骨固着症。側頭骨CTにて左耳では真珠腫は下鼓室に存在した。左耳に対して鼓室形成術を施行したところ, あぶみ骨にも固着が認められた。真珠腫は下鼓室に嚢胞状に存在したため除去し, 鼓室形成術1型として手術を終了した。症例2は, 6歳男児, 診断は右先天性真珠腫, 左ろう。側頭帽CTにて, 右耳では卵円窓付近に円形の陰影が認められた。左耳の骨迷路は嚢状でMondini型内耳奇形と考えられた。手術は, 唯一聴耳である右側に対して, 鼓室形成術が行われた。真珠腫は中鼓室に広範囲に嚢胞状に存在していた。1年8ヵ月後に2期手術として4型変法を行い, 現在良好な聴力を得ている。
    これらの症例のように, 高度の先天性感音難聴を有するものの中に, 同側あるいは反対側に先天性真珠腫を合併している症例が存在することがある。よって先天性感音難聴の症例に対しては, 先天性真琳腫を合併している可能性も考慮し, 画像解析をふくめた精査が必要であると考えられた。
  • 関 彰彦, 加賀田 博子, 佃 守, 持松 いづみ, 河合 敏, 堀内 長一, 山田 昌宏, 山岡 秀之
    1998 年 41 巻 6 号 p. 591-596
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    上顎洞の骨破壊を伴った良性疾患の3症例を経験した。全例が画像所見で骨破壊があり悪性腫瘍を強く疑わせる所見を示していた。確定診断を目的として開洞生検術を施行し, 病理組織ではリンパ球・プラズマ細胞等の増生と広範囲の線維化がみられ, 細胞に異型性は認められず非特異的慢性炎症の像を有していた。 “臨床上腫瘍の所見を呈するが, 組織学的に非特異的慢性炎症の像を呈するもの” を一般的には炎症性偽腫瘍とよんでいる。炎症性偽腫瘍は肺や眼窩を筆頭に全身の様々な部位での報告例がある。炎症性偽腫瘍の成因は不明だが, 外傷・出血・炎症・免疫反応等が推測されている。今回の3症例は広義にはこの炎症性偽腫瘍に相当すると考えられた。治療は全例上顎洞根本術が施行された。現在までに再発・悪性化は認められていない。
  • 堀内 長一, 佃 守, 持松 いづみ, 長原 太郎, 河合 敏, 榎本 浩幸, 加賀 田博子, 馬場 優
    1998 年 41 巻 6 号 p. 597-602
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    当科では頭頸部進行癌に対しシスプラチン, 5-フルオロウラシルを中心としたNeoadjuvant chemotherapy (NAC) を行っている。1992年6月から1996年5月までの4年間にNAC後, 手術を行った頭頸部進行癌38例に対して臨床的効果と組織学的評価につき検討した。
    臨床的Complete Response (CR) となった症例は3例 (8%) で奏功率は29%であった。組織学的CRは5例 (13%) で臨床的CR例に多く含まれていたが, 臨床的Partial Response (PR) 例および臨床的No Change (NC) 例にも1例ずつ存在した。また, 組織学的CR例は全例生存しており腫瘍残存が認められた33例と比較して予後は良好であった。臨床的効果判定のsensitivityは40%, specificityは97%であった。sensitivityを高めるためには化学療法施行後も生検を行い, 臨床的効果判定を補う必要があると考えられた。
  • 川原 結華, 波多野 篤, 山暗 光男, 加藤 孝邦, 森山 寛
    1998 年 41 巻 6 号 p. 603-608
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    動静脈奇形 (AVM) は, 末梢の動脈と静脈の問に毛細血管床をもたない直接の交通がある状態 (AVfistula) が, 発生途上の血管系の遺残として生じたものであり, 頭頸部領域に発生することは稀である。今回我々は, 咬筋に発生したAVMの1症例を経験したので, 若干の知見とともに報告する。症例は38歳男性。平成元年より左頬部の拍動性腫脹を主訴とし, 平成7年10月当科初診, CT, MRI上, 血流に富む腫瘍性病変を認め, 血管造影にて顎動脈を主な流入血管とするvascular tangleを認めAVMと診断, 平成8年2月手術療法となった。AVMの治療法として, 1) 手術, 2) 流入血管塞栓術, 3) 結紮術が行われることが多い。塞栓術は手術に伴う出血防止には有効であるが, 単独ではその後側副血行路が開通することにより病巣の消失は困難であり, 手術による全摘出が必要と思われる。
  • 嚢胞交通路の開存率を中心に
    月舘 利治, 柳 清, 飯田 誠, 内田 豊, 森山 寛
    1998 年 41 巻 6 号 p. 609-614
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    前頭洞嚢胞は手術を行っても再発を繰り返すことがあり, 治療に難渋する疾患の一つである。今回われわれは過去6年間に手術を行った前頭洞嚢胞28例30側につき検討した。嚢胞の成因としては術後性が多く, 外傷性のものは少なかった。症状の術後改善度は鼻内法が優れており, 嚢胞開存率は鼻内法とチューブ留置を併用したもので高かった。したがって, 前頭洞嚢胞の手術は鼻内法を第一選択とし, 不可能な症例には鼻外法を併用して, 最低でも術後6ヵ月間は鼻腔との交通路にシリコンチューブを留置すべきと考えた。
  • 西澤 伸志
    1998 年 41 巻 6 号 p. 615-621
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    日本国内で市販された四種類の鼓膜体温計の精度を確かめるため, 37℃と40℃の赤外線基準値を一度に10回ずつ, 1年以上にわたり, 延べ1,000回以上測定し, 比較検討した。37℃の基準値測定では, JISの基準値37±0.1℃に入る割合は, 54, 52, 28, 0%となり, 鼓膜体温計の機種により差を認めた。標準偏差は, 0.14-0.39℃となり, 再現性に開きがあった。40℃の測定では, JISの基準値40±0.2℃に入る割合は, 61, 50, 49, 0%となり, 同様に機種の差を認めた。標準偏差の開きは0.21-0.37℃であった。最高表示温と最低表示温を呈する測定値が10回連続測定の際, いつ得られるか調べると, 三機種では初回の測定に最低温度表示を示し, 最高温度表示は4回目以降であった!10回連続測定の際, 最高温度表示と最低温度表示の温度差が三機種では0.6℃の範囲にあったが, 標準偏差が最も大きい機種は1℃以上であった.
  • 二次性真珠腫の存在について
    森山 寛, 小島 博己, 青木 和博
    1998 年 41 巻 6 号 p. 622-627
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 尾尻 博也
    1998 年 41 巻 6 号 p. 628-630
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹, 景山 茂
    1998 年 41 巻 6 号 p. 631-634
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 馬場 駿吉, 柳田 則之, 岩田 重信, 西村 忠郎, 瀧本 勲, 石神 寛通, 宮田 英雄, 坂倉 康夫, 野末 道彦, 星野 知之, 宇 ...
    1998 年 41 巻 6 号 p. 635-652
    発行日: 1998/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    東海4県の79施設において, スギ・ヒノキ花粉症 (鼻アレルギー) 278例を対象に塩酸エピナスチン (アレジオン®錠) の初期治療 (季節前投与) 効果と安全性を検討した。
    鼻症状の程度, 重症度は飛散1-2週において初期治療 (季節前投与) 群が飛散後治療群に比し, 軽症に推移した。花粉飛散量の多い飛散中期以降においては両群間に差はなく, いずれも軽症で推移した。また, メディケーションスコアを用いた併用薬剤の検討では両群問に差はなく, スコアも極めて低く推移した。最終全般改善度の有効以上は, 初期治療 (季節前投与) 群が69.4%であり, 飛散後治療群が41.6%であった。副作用は, 8例 (2.9%) に認められたが, 安全度については両群間に差を認めなかった。以上より, 本剤による初期治療 (季節前投与) は特に花粉飛散初期において有用であり, 飛散後投与においても飛散量によっては即効性の臨床効果が期待できることが示唆された。
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