慢性副鼻腔炎の病態のStage分類を試みた。副鼻腔手術の既往をもたない両側性慢性副鼻腔炎成人例について・CT上の画像所見 (Radiographic findings) をR
0, R
1, R
2, R
3の4段階に, アレルギーの合併 (Allergice xaminations) をA
0, A
1, A
2の3段階に, 内視鏡下鼻内所見 (Nasal findings) をN0, N1, N2の3段階にそれぞれ評価した。これらを統合してStageIからStageVまで分類した。Stage分類後, マクロライドによる保存的治療 (50例), 手術的治療 (217例) を施行し, 治療成績を検討した。
その結果, 保存的治療, 手術治療ともに, 治療前のStageが上がるにつれ治療成績も不良となり, 本Stage分類は慢性副鼻腔炎の病態を反映し, 臨床的に有用であると考えられた。の病態を反映し臨床的に有用であると考えられた。
本論の要旨の一部は第35回日本鼻科学会総会, 第98回日本耳鼻咽喉科学会総会, 第36回日本鼻科学会総会にて発表した。
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