耳鼻咽喉科展望
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42 巻 , 5 号
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  • 前癌状態
    西山 茂夫
    1999 年 42 巻 5 号 p. 472-473
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北里大学における26年間の臨床統計
    岡本 牧人, 高橋 廣臣, 八尾 和雄, 稲木 勝英, 中山 明仁, 馬越 智浩, 永井 浩巳
    1999 年 42 巻 5 号 p. 474-482
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    1971年から1996年に北里大学病院耳鼻咽喉科に登録され組織学的に悪性腫瘍と診断された1,731名を検討した。
    相模原市の人口を基に算出した年齢調整罹患率は人口10万対21.2であった。
    部位別頻度は, 喉頭, 咽頭, 口腔, 鼻副鼻腔, 甲状腺, 唾液腺, 頸部の順であった。1980~1993年の全国統計では口腔癌がもっとも多かった。
    病理組織学的頻度は扁平上皮癌が圧倒的に多く, 次いで悪性リンパ腫, 乳頭状癌, 腺癌, 腺様嚢胞癌の順であった。
    全例の5年粗生存率は51%, 10年粗生存率は31%であった。
    年次変化では頭頸部癌は患者数も死亡数も増加した。その要因として人口の高齢化が考えられ, 今後も頭頸部癌患者は増加することが予測された。
    癌死を減らすためには頻度の一番多い口腔癌の治療成績を上げることが第一である。また, 今後増加すると予想される口腔癌, 中咽頭癌, 下咽頭癌を減らすために禁煙, 節酒など予防も働きかけていく必要がある。
  • 太田 浩明
    1999 年 42 巻 5 号 p. 483-492
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    突発性難聴症例47耳に対し蝸電図検査を行い予後推定への有用性について検討した。蝸電図検査は鼓室外誘導法で行った。刺激音にはクリック, 短音, 持続時間50msのlong tone burstの三つを用いた。蝸電図所見の中でAP, CMの検出閾値, delayed CMの出現率, SP・AP振幅比 (SP/AP), SPの極性を指標とした。
    APの検出閾値が低い例や, delayed CMの出現率が高い症例では予後良好群と不良群との間に有意差がみられ, これらの所見は予後推定に有効な因子と思われた。APの検出閾値に関しては40~60dBnHL前後が予後の良し悪しを分けるのに妥当な値ではないかと考えた。
    一方CMの検出閾値, SP/AP, SPの極性は予後推定には有用な因子とは思われなかった。
    予後良好因子であるAPの低い検出閾値やdelayed CMの高い出現率を示す病態として, 蝸牛の基底板における非線型性の存在と同調曲線の鋭敏性の存在が示唆された。
  • 歌橋 弘哉, 三谷 幸恵, 辻 富彦, 濱田 幸雄, 青木 和博, 森山 寛
    1999 年 42 巻 5 号 p. 493-500
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    小児滲出性中耳炎の病態は, 鼻咽腔の炎症と耳管を介した中耳含気蜂巣の換気・排泄障害に起因するといわれている。小児滲出性中耳炎症例では, 中耳含気腔内の慢性的な炎症刺激により乳突蜂巣の発育が抑制される。このことから当科における小児滲出性中耳炎の治療方針は, 初診時のシュラー法X線検査における乳突蜂巣の発育程度を基準に決定している。蜂巣発育の良好な症例には保存的な治療, 発育が抑制された症例では積極的に鼓膜換気チューブ留置術, アデノイド切除術を行っている。
    1981年4月より1998年12月までに, 当科滲出性中耳炎外来を受診した1歳から15歳までの727例1,338耳に対してアデノイド肥大, 副鼻腔炎の合併の有無, チューブ留置期間, チューブ抜去後経過, アデノイド切除術の有無について検討を行った。
    初診時の乳突蜂巣の発育が良好で保存的治療を選択した {保存群} は80%が治癒した。蜂巣発育が良好にも関わらず保存治療で改善がみられず手術を選択した {保存-手術群} は, 84例149耳にみられた。保存治療で改善がみられた {保存群} と {保存一手術群} において, 症例の副鼻腔炎・アデノイド肥大の重症度に有意差を認めた。また, チューブ留置期間においては, 長期間留置するにしたがい再チューブ留置を必要とした再発群は減少し, 18ヵ月以上と18ヵ月未満留置した群において有意差があり, 18ヵ月以上2年程度の留置が有効であると考えられた。さらに, アデノイド切除術の施行の有無において, アデノイド切除を行った群において経過良好であった群が有意に多くみられ, アデノイド切除も滲出性中耳炎の治療に有用であると示唆された。
  • 嶋根 俊和, 寺崎 雅子, 内藤 陸奥男, 金井 憲一, 洲崎 春海
    1999 年 42 巻 5 号 p. 501-504
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    開口障害を主訴に耳鼻咽喉科を受診した破傷風の1例を経験した。耳鼻咽喉科には破傷風の第I期から第II期の時点で受診する可能性があり, 早期診断, 早期治療をしないと救命は困難である。とくに開口障害から痙攣出現までの期間が48時間以内の例は重症例とされ, この場合は早期に気管切開術が必要である。本症例は破傷風ヒト免疫グロブリン, 破傷風トキソイド, ペニシリンGの投与, 気管切開術後の人工呼吸器管理が早かったために重症例を救命できた。破傷風は臨床症状から診断し, 細菌検査の結果が出る前に治療が必要であった。
  • 吉川 衛, 石井 正則, 吉田 茂, 辻 富彦, 足川 力雄
    1999 年 42 巻 5 号 p. 505-509
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    今回我々は複視, 左眼瞼下垂, 左眼球突出, 左前額部軽度腫脹を主訴とした巨大な前頭洞嚢胞を経験したので報告した。術前CTにて眼窩上壁の骨欠損とともに眼窩内に陥入する境界明瞭な巨大な嚢胞を認め, ほぼ左前頭部全体から頭頂部の近位まで広がっていた。また前頭洞頭蓋内反の消失もあり, 嚢胞が左前頭葉を広範囲に圧迫し, さらに一部脳室も圧排していたが, 前頭葉の局所徴候 (精神症状, 異常反射, 運動失調) などをきたさなかった。このような巨大な嚢胞に対しても, 我々は内視鏡下鼻内手術を選択することにより, 侵襲が少なく安全に開放することができた。
  • 石原 明子, 村岡 秀樹, 江石 義信
    1999 年 42 巻 5 号 p. 510-513
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    18歳男性の右耳下部に生じた石灰化上皮腫を報告する。主訴は約2年前より続く右耳下部腫瘤である。皮下に硬く触れ, 大きさは2.0×1.5cmで, 皮膚と一部癒着していた。CTでは, 一部石灰化を伴う境界明瞭な病変を皮下に認め, 局所麻酔下に皮膚も含めて摘出した。HE標本では, 陰影細胞を主体として, 石灰化を伴っており, 病理組織学的に比較的陳旧性の石灰化上皮腫と診断された。SCC抗原は術前1.9ng/mlと高値であったが, 術後1ヵ月後には0.9ng/mlと正常範囲になっていた。
  • 宇井 直也, 春名 眞一, 鴻 信義, 加藤 孝邦, 森山 寛
    1999 年 42 巻 5 号 p. 514-518
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鼻閉を主訴とする患者に外来にてCO2レーザーによる下鼻甲介粘膜焼灼術を施行し, 自覚症状の改善度の点から, その有効性を評価した。対象症例は年齢9歳から58歳, 男性17人, 女性11人の28例, 観察期間は術後4~10週であった。自覚症状は鼻閉, 鼻漏, 嗅覚障害, 後鼻漏, 頭痛, 全体改善度の6項目で各項目を無症状, 軽症, 中等症, 重症の4段階にわけ, 2段階以上の改善を著明改善, 1段階の改善を改善, 不変, 悪化と評価した。すべての項目で改善傾向を認め, 特に鼻閉および全体改善度の項目では著明改善と改善をあわせて90%以上を示した。従って, 外来でのCO2レーザーによる下鼻甲介手術は鼻閉を訴える小児から成人例まで簡便に施行でき, かつ対象症例中には出血, 感染などの術後合併症などはなく自覚症状を改善させることを確認できた。
  • 堀内 長一, 吉田 高史, 小勝 敏幸, 松田 秀樹, 稲葉 鋭, 佃 守
    1999 年 42 巻 5 号 p. 519-524
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    在日フィリピン人の上咽頭結核症例を経験した。症例は26歳の女性。既往歴, 家族歴に特記すべきことはなし。右頸部腫瘤を主訴に当科を受診。上咽頭に白色隆起を認め, 右顎下部に25mm大の腫瘤を触知した。ツベルクリン反応は強陽性。上咽頭病変のH-E染色では乾酪壊死, 類上皮細胞の増生, ラングハンス型多核巨細胞がみられ, 抗BCG免疫染色では陽性, Z-N染色で赤色に染まる桿状菌を認めた。胸部X線写真およびCT上, 左肺尖に浸潤影があり肺結核, 上咽頭結核, 頸部リンパ節結核と診断した。イソニアジド (INH), リファンピシン (RFP), エタンブトール (EB) の3剤化学療法を開始し上咽頭病変は消失, 頸部リンパ節も縮小したが, 肺病変は変化なく陳旧性肺結核と判断し化学療法を終了した。最近の本邦における上咽頭結核および結核症について文献的考察を加え報告した。
  • 間島 雄一
    1999 年 42 巻 5 号 p. 525-530
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 坪田 一男, 矢口 裕基
    1999 年 42 巻 5 号 p. 531-534
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    顔面神経麻痺で角膜が障害される最大の理由は, 瞬目が出来なくなることである。顔面神経麻痺の病因論や根本的治療は, 他にゆずり, 眼科的な対症療法を中心に述べる。
  • 辰野 聡, 多田 信平
    1999 年 42 巻 5 号 p. 535-537
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 上出 洋介
    1999 年 42 巻 5 号 p. 538-541
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹, 景山 茂
    1999 年 42 巻 5 号 p. 542-546
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 畔柳 達雄
    1999 年 42 巻 5 号 p. 547-556
    発行日: 1999/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
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