耳鼻咽喉科展望
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43 巻 , 4 号
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  • 口唇の炎症 (II)
    西山 茂夫
    2000 年 43 巻 4 号 p. 264-265
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 阪上 雅史
    2000 年 43 巻 4 号 p. 266-275
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    慢性中耳炎の聴力 (93耳) を手術せずに長期間観察すると悪化する傾向にあった。加齢の影響を最小限にするために, 対側正常な一側性慢性中耳炎耳24耳の会話域気導聴力を対側耳と比べると, 慢性中耳炎耳は0.62dB/年, 対側耳は0.13dB/年悪化し, 両者には有意差があった (p<0.02) 。骨導聴力は周波数が高くなるほど, 悪化の程度が大きかった。真珠腫性中耳炎では (23耳), 会話域気導聴力が弛緩部型1.77dB/年, 緊張部型2.41dB/年悪化した。耳硬化症では (7耳), 会話域2.36dB/年悪化し, 骨導は高周波域で約1dB/年悪化した。以上より, 慢性中耳炎, 弛緩部型真珠腫, 緊張部型真珠腫・耳硬化症の順に聴力悪化の程度が大きかった。
    上記の聴力経過を参考にしながら, 臨床上問題となる初期真珠腫, 両側罹患, only hearing ear, 高齢者, アブミ骨手術の手術適応について述べた。
  • 新聴力改善判定基準による検討と病態の分析
    志和 成紀, 小島 博己, 宮崎 日出海, 櫻井 裕, 吉田 隆一, 矢部 武, 森山 寛
    2000 年 43 巻 4 号 p. 276-281
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    1984年から1999年までに東京慈恵会医科大学附属病院で行った, 鼓室硬化症初回手術症例74耳 (男25耳, 女49耳) を対象とし, 1999年に日本耳科学会で提唱された鼓室形成術の聴力改善の成績判定における新基準案1) に沿って, 術後聴力改善の成績判定を行つた。総合的には71.6%の成功率であり、旧基準と比較すると成功率が約10%下がった。
    不成功例についてそれらの病態の特徴を検討し, 従来の鼓室硬化症の考え方について再考した。その結果, 諸家の報告と同様にアブミ骨・卵円窓窩周囲に硬化性病変がみられた場合に不成功例が多くみられ, とくにアブミ骨の固着が強く可動性の回復が十分でないことが聴力改善を妨げる最大の要因であった。しかし, アブミ骨の可動性が悪い場合でも, 鼓膜穿孔例では内耳感染の危険性が高くなることを考えると一期的にアブミ骨手術を行うことは好ましくない。そのような症例では, 炎症が消退するのを待って段階的にアブミ骨手術を行うことが望ましい。
  • 榎本 雅夫, 斉藤 優子, 嶽 良博, 硲田 猛真, 十河 英世, 瀬野 悟史, 藤村 聡, 藤木 嘉明, 井川 達也, 和田 光雄, 今井 ...
    2000 年 43 巻 4 号 p. 282-287
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    科学技術庁調整費「スギ花粉症克服に向けた総合研究」の一環として, 和歌山県日高郡南部町でスギ花粉症に関する疫学調査を行った。結果は次の通りであった。
    1. MAST-26によるスギ特異的IgE抗体陽性率は50.6%であった。他のアレルゲン陽性率は多い順に, オオアワガエリ23.8%, コナヒョウヒダニ14.5%, ハルガヤ11.9%などであった。食餌系では大豆2.5%, カニ1.9%などであった。
    2. アレルゲンの重複感作例が多かった。
    3. スギ花粉症の症状のあるものすべてにスギ特異的IgE抗体がみられた。
    4. スギ特異的IgE抗体陽性者の71.6%が発症していた。
    5. MAST-26によるスギ特異的IgE抗体とCAPのスギ特異的IgE抗体の相関は, 陰性一致率 : 96.2%, 陽性一致率 : 98.8%, 全体一致率 : 97.5%であった。
  • 局所所見と臨床症状
    櫻井 裕, 島田 士郎, 志和 成紀, 稲葉 岳也, 川原 結華, 浅香 大也, 山口 展正
    2000 年 43 巻 4 号 p. 288-292
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    1998年9月から1999年1月の5ヵ月間に喉頭浮腫・膿瘍を伴い呼吸困難が懸念された13人の患者が当科を受診した。受診時の喉頭腫脹部位により症例を分類し, 呼吸苦と喉頭の腫脹部位との関係を検討した。
    喉頭蓋膿瘍を認めた症例では, 喉頭ファイバースコープで喉頭をモニターしながら生検鉗子にて減脹切開を行った。本治療法は喉頭蓋膿瘍の治療に有用な方法と考えられたので報告する.
  • 新井 昇治, 友田 幸一, 鈴鹿 有子, 本城 史郎, 下出 裕造, 中泉 俊彦, 村田 英之
    2000 年 43 巻 4 号 p. 293-296
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    甲状腺腫瘍の術中に腫瘍部位や範囲の再確認と切除範囲の決定, 残存甲状腺の精査などを目的に超音波エコーを導入しその有用性について検討した。対象は1998年から2000年にかけ手術を行った多発性あるいは悪性を疑った甲状腺腫瘍32例とした。使用した機種はHITACHI製ECHOPAL, 周波数が10MHz, 走査幅が38mmのメカニカルセクター浅部用超音波診断装置である。術中に介在物を装着したプローブを用いることで, 触診のみでは結節の判断がつきにくい微小癌や慢性甲状腺炎合併例等に有用であると考えられた。
  • 藤井 秀樹, 小関 芳宏
    2000 年 43 巻 4 号 p. 297-300
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    リンパ上皮腫は鼻咽腔以外の部位では稀な疾患であるが, 我々は耳下部に発生したリンパ上皮腫を経験したので報告した。症例は42歳の男性。主訴は左耳下部腫脹。MRIにて左耳下部に耳下腺と明らかに境界を持つ腫瘍病変を認めた。穿刺吸引細胞診では腺癌の診断であった。全身麻酔下にて腫瘍を摘出したが, 摘出した組織標本では上皮性結合を示す未分化な癌細胞がリンパ球を伴って増殖した典型的なリンパ上皮腫の像を示し, 穿刺吸引細胞診とは異なった診断となった。一般に病理学的にリンパ上皮腫と分化型癌腫との鑑別は容易とされているが, 本症例でみられるように未分化癌腫との鑑別は困難であることが多い.したがって常に双方の可能性を念頭に入れ精査・加療すべきであると思われた。
  • 臨床の糸が織りなす豊かで壮大な綴れ織り
    小澤 仁
    2000 年 43 巻 4 号 p. 301-304
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 岡田 和久, 佐治 正勝, 柴 孝也
    2000 年 43 巻 4 号 p. 305-312
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 多忙な外来診療での工夫
    湯浅 涼, 太田 修司, 伊藤 直之, 鹿野 真人, 中村 正, 吉田 真次, 河嶋 寛
    2000 年 43 巻 4 号 p. 313-335
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    インフォームド・コンセントは十分に知らされた上の同意という意味であるが, 現在の患者医者関係は大きく変貌しつつあり, インフォームド・コンセントなしの医療は不可能となった。更に, 今後は医療の自由化を控えており, インフォームド・コンセントは経営戦略としてもその重要性を増してくることが予想される。
    当科では, 患者説明の工夫として, 病気の説明, 治療の目的と提供できる治療方針, 治療に伴う可能性のある危険, 患者用クリティカルパスなどが記載されている「疾患説明書」を作成し, 利用している.疾患毎に説明すべき内容があらかじめ印刷されているので, 説明漏れの防止, 省力化と効率化, 同意の確認等に有効であると考えられる。
    大学病院医師に対して, 耳鼻咽喉科外来診療におけるインフォームド・コンセントについての聞き取り調査を行った。調査対象の医師の経験年数は1年から14年であった。外来診療におけるインフォームド・コンセントの達成度は70%以上が概ねできているとの回答であった。しかし, 外来診療において, 説明が求められることのある医療費についての知識は不足している傾向があった。大学では医療費に関する教育は不十分であることが多く, 質の高い説明を行うためには, 今後, 教育項目にとり入れる必要があると思われた。
    耳鼻咽喉科という感覚領域の守備範囲を担当し, さらに多数の患者と接する中で, インフォームド・コンセント (十分に的確な説明による納得と同意) は常に念頭に置かなければならない。しかし, その根底には患者との信頼関係がなくてはならない。道具や技術は手段であって目的ではない。インフォームド・コンセントは医師が患者の心を掴むところから始まる。
  • 成人例を中心に
    森山 寛, 山中 昇, 石戸谷 淳一, 吾妻 安良太, 小澤 仁
    2000 年 43 巻 4 号 p. 336-343
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 辰野 聡, 多田 信平
    2000 年 43 巻 4 号 p. 344-345
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 嶋田 貴志, 山本 哲郎, 榎本 雅夫
    2000 年 43 巻 4 号 p. 346-349
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    ブタクサ抗原誘発好酸球増多モデルを用いて, 乳酸球菌Enterococcus faecalis FK-23株を酵素および加熱処理した標品 (LFK) の好酸球集積に対する影響を加熱処理のみの標品 (FK-23) と比較検討した。LFKまたはFK-23を60mg/匹連日経口投与したBALB/c系雌マウスに, ブタクサ抗原を3週間にわたり5回の追加免疫した後, ブタクサ抗原を腹腔注射した。腹腔内注射24時間目の腹腔浸出細胞の総白血球数および好酸球数を調べた。その結果, 総白血球数では, LFKまたはFK-23を投与した群は, 生理食塩水のみを投与した対照群と比較して明らかな差は認められなかった。0方, 好酸球数では, LFKを投与した群は1.61×105cells/mlで, 対照群の2.57×105cells/mlと比較して有意に低値を示した。さらにLFKを4, 25および60mg/匹連日投与したところ, 総白血球数には明らかな差は認められなかったが, 好酸球数はLFKの投与量依存的に減少することが確認された。
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