耳鼻咽喉科展望
Online ISSN : 1883-6429
Print ISSN : 0386-9687
ISSN-L : 0386-9687
45 巻 , 4 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 口蓋の疾患 (II)
    西山 茂夫
    2002 年 45 巻 4 号 p. 262-263
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 河野 淳
    2002 年 45 巻 4 号 p. 264-269
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    人工内耳はその機器の進歩に伴い, 本邦でも従来少なかった小児症例が増加の傾向にある。しかし, 小児例においては成人とは異なる多くの問題点があるのも確かである。最近, 手術後気管支炎から中耳炎を併発し, 側頭骨部皮下膿瘍を形成し最終的に電極の抜去を行った症例を経験した。小児, 特に先天性高度難聴者の難聴治療としての人工内耳の手術は, 治療の始まりに過ぎない。人工内耳手術に携わる耳鼻咽喉科医は, 十分な電極数の挿入, 合併症の防止, および術後管理などに細心の注意を払って人工内耳手術に取り組むべきである。本論文では, 小児人工内耳の手術を中心とした問題点について論ずる。
  • 減感作療法の施行状況について
    大森 剛哉, 宇井 直也, 茂呂 八千世, 野原 修, 永倉 仁史, 小澤 仁, 小野 幹夫, 今井 透, 遠藤 朝彦, 森山 寛
    2002 年 45 巻 4 号 p. 270-275
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    1996年から1998年までの慈恵医大耳鼻咽喉科アレルギー外来初診の患者 (男性261名, 女性266名) を対象に疫学的解析を行い, 治療法の選択, 減感作療法の治療経過について検討した。当外来受診者は, 既に対症療法を受けたことがあるものの効果が不十分であった症例が多く, 他院に紹介した例も含めて80.8%の症例が減感作療法を開始した。減感作療法の施行に際しては, 方法や効果の発現には時間を要する点などを説明し, 承諾を得た上で開始しているが, 当院にて減感作療法を施行した143名の治療経過を見ると, 維持量に満たないまま中断している脱落例が34.3%見られた。維持量到達例は脱落例に比し, 内服薬使用が少なく, 症状の軽減が示唆された。アレルギー性鼻炎の治療に際しては, 重症度, 症状のタイプ, 患者の希望やライフスタイルなど考慮の上で治療法を選択していく必要がある。減感作療法の施行については患者とのコミュニケーションを図り, 脱落しないよう対策を立てることが必要だが, 患者にとって通院, 注射等, 負担の少ない免疫療法の実用化が今後望まれる。
  • 嶽 良博, 硲田 猛真, 斎藤 優子, 池田 浩己, 瀬野 悟史, 十河 英世, 藤木 嘉明, 加藤 寛, 榎本 雅夫
    2002 年 45 巻 4 号 p. 276-281
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    胃食道逆流症は様々な咽喉頭症状を起こし, プロトンポンプ阻害薬が有効とされる。今回, 咽喉頭症状を訴える症例に胃食道逆流症の補助診断に用いられる問診表QUESTを行った。胃食道逆流症疑い例に対してプロトンポンプ阻害薬を投薬し治療効果を検討した。
    1. 咽喉頭症状を訴える153例にQUESTを施行し, 47例にランソプラゾール30mgを1-2週間投薬した。
    2. 47例のランソプラゾールの有効率は, 61.0%であった。
    3. 臨床症状別有効率は咽喉頭異常感63.6%, 咳嗽66.7%, 舌痛50%, 嗄声50%, 苦味100%, 胸焼け/げっぷ100%であった。
    4. ランソプラゾールの有効率と罹病期間との間に統計学的な差はなかった。
    以上より, 咽喉頭症状を訴える患者群には胃食道逆流症が関与する症例があることに注意し, プロトンポンプ阻害薬の投薬も試みるべきである。
  • 北島 尚治, 藤田 博之, 北村 剛一, 井上 斉, 市村 彰英, 堀口 利之, 吉田 知之, 鈴木 衞
    2002 年 45 巻 4 号 p. 282-286
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    癌腫と肉腫が同一組織内に混在する「いわゆる癌肉腫」の1症例を経験した。症例は73歳男性で, 下咽頭中分化型扁平上皮癌T2N0M0に対し化学療法と放射線治療を併用し, CRが得られた。その後, 外来にて経過観察中に表面不整, 灰白色で3cm大の腫瘤が出現した。下咽頭癌の再発と診断し, 咽喉食摘, 両側頸部郭清, 遊離空腸による再建術を行つた。摘出物の病理組織診断では, HE染色にて腫瘤茎部に角化傾向のある扁平上皮癌を認めたが, 腫瘤自体には紡錘形細胞の著しい増殖を認めた。また免疫組織染色ではEMA染色, サイトケラチン染色ともに肉腫様の紡錘形細胞が陽性を示したことから, 紡錘形細胞は上皮細胞由来であることが判明し, 「いわゆる癌肉腫」と確定診断した。これは扁平上皮癌が放射線照射により肉腫様に変化したものと考えた。現在, 術後3年半を経過しているが再発は認めていない。
  • 鈴木 康弘, 奥野 秀次, 前原 浩史, 野口 佳裕, 喜多村 健
    2002 年 45 巻 4 号 p. 287-291
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鼓膜から骨部外耳道にかけての皮膚は秩序ある角化とMigration作用によって自浄され, 角化物が堆積しないのが正常な姿である。今回, 鼓膜よりSinus meatusにかけて限局性に角化物の堆積が認められた症例を経験した。Migration障害によるものと考えられた。病変は周辺の構造物である内頸動脈や頸静脈球に極めて近接しており, 定期的な観察と清掃が大切な症例であると考えた。
  • 北村 正樹
    2002 年 45 巻 4 号 p. 292-295
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 森 豊
    2002 年 45 巻 4 号 p. 296-302
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    我が国における甲状腺の核医学検査および治療は, 多くの医師に理解され, 十分にその役割を果たしているとは言い難い現状である。本号では甲状腺の核医学検査に関して, 知識を整理し, 核医学的手法をおおいに臨床で役立てていただきたい。次号で放射性ヨードを用いた内服治療をとりあげる予定である。
  • 成田 賢一, 尾尻 博也, 多田 信平
    2002 年 45 巻 4 号 p. 303-305
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 丹羽 一成
    2002 年 45 巻 4 号 p. 306-312
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    第1部は初体験効果即 (=) フィットであり, フィットは即座に得られるとした。第2部ではフィットの幅を証明し, 初体験効果, フィットの幅, 補聴器は始めからフィットするように造られていることを軸にして聴覚現象のフィッティングの手法をまとめた。耳掛形の高品位補聴器は聴覚現象のフィッティングの説明に楽で, 手法をてばやく教え, フィットの幅や第3部で述べる補聴器装着時の補聴効果の測定を可能にした。補聴器は始めからフィットするように造られているという事実に基づき, 聴覚現象のフィッティングは第1部の基礎的事項と共に語音聴力検査, フィットの幅の発見, 音声と言葉によるフィットの定義, 聴診具等によって成り立つaudiometryであるとした。
  • 奥田 稔
    2002 年 45 巻 4 号 p. 313-329
    発行日: 2002/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    プロピオン酸フルチカゾン点鼻液の使用成績調査を473施設から3,734症例収集し実施した。副作用発現率は0.7% (23/3,208例) であったが, 重篤なものは1例も認められなかった。最も頻度の高い副作用は呼吸器障害であり, いずれも上気道症状であった (19/3,208例) 。主治医の主観により判定した有効率はアレルギー性鼻炎患者では96.5% (2,915/3,020例), 血管運動性鼻炎患者では97.5% (118/121例) であった。小児, 高齢者, 妊産婦, 腎障害を有する患者, 肝障害を有する患者について安全性および有効性を検討した結果, 他の患者群とほぼ同様の結果であった。以上の結果より, アレルギー性鼻炎および血管運動性鼻炎患者に対する本剤の高い忍容性と良好な治療効果が示された。
feedback
Top