耳鼻咽喉科展望
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47 巻, 5 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 乾癬・脂漏性皮膚炎
    西山 茂夫
    2004 年 47 巻 5 号 p. 290-291
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 波多野 篤, 大橋 正嗣, 中村 将裕, 月舘 利治, 米本 友明, 三谷 幸恵, 梅澤 祐二
    2004 年 47 巻 5 号 p. 292-300
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    声門下狭窄は, 感染症, 外傷, 長期にわたる気管内挿管や気管切開術後の合併症のほかにウェゲナー肉芽腫症など様々な全身疾患に続発する一病態であるが, 症例ごとに原因と局所の狭窄状態が異なるため治療法は多彩である。今回, 声門下狭窄を来たした急性感染症, ウェゲナー肉芽腫症, 気管切開術後, 甲状腺腫瘍の気管内浸潤, 特発性症例について症例を呈示し, 診断, 病態および治療法に関して文献的考察を加えて報告した。診断では, 詳細な病歴と臨床経過を確認するとともに内視鏡検査や各種画像検査を用いて, 狭窄の部位, 長さ, 内径のほか, 気管軟骨の変化や周囲組織との関係等の局所病変を正確に評価することが重要である。治療では, 原因疾患の治療のみで軽快するものもあるが, 多くの症例では外科的治療が必要となる。その際, 肉芽などを切除し狭窄部位を拡大することと再び狭窄を来たさないよう口径を確保しながら内腔を上皮で被覆することが必要である.
  • 石丸 正
    2004 年 47 巻 5 号 p. 301-304
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    聴覚, 視覚と異なり, 嗅覚は通常学校健診で検査されないが, 検査すれば嗅覚異常や鼻副鼻腔疾患発見に寄与するかもしれない。そこで二つの小学校の5年生の児童 (各32名と36名) にポケットスメルテスト (pocket smell test : PST) を用いて嗅覚検査を行った。健診で健常と診断された児童のポケットスメルテストスコアは3点満点で2.9±0.4および2.8±0.3であり学校間に有意差は認められなかった。このことから, ポケットスメルテストは, 少なくとも小学校5年生には実施可能と思われた。検査臭に対する誤答では, ペンキ (シンナー) 臭を間違える者が多かった。調査した全児童において健診結果と比較したところ鼻副鼻腔疾患および扁桃肥大の有無では有意差を認めず, 上気道疾患スクリーニング用には不向きで, 嗅覚スクリーニングに適していると思われた。
  • 長谷川 剛, 湯川 久美子, 清水 顕, 長谷川 達哉, 鈴木 衛
    2004 年 47 巻 5 号 p. 305-309
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    錐体部真珠腫はまれな疾患であるが, その解剖学的位置関係により様々な脳神経学的症状を示す。手術法も経乳突法, 経迷路法, 経中頭蓋窩法, 経後頭蓋窩法など様々で, 多くの場合経迷路経蝸牛法が選択される。今回我々は経中頭蓋窩法により摘出し得た錐体尖端真珠腫の1症例を経験した。術後髄膜炎の発症は認められなかったが, 顔面神経麻痺は悪化し, 術後2ヵ月における眼輪筋, 鼻筋, 口輪筋のENoGの対健側比はそれぞれ約40%, 20%, 30%であった。ただし経中頭蓋窩法は, 顔面神経を広く直視下に置くことができるため, 今後も同部位への到達法として広く用いられるべきであると考える。
  • 中村 将裕, 石井 正則, 丹羽 洋二, 野原 修
    2004 年 47 巻 5 号 p. 310-315
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    約11年間外来にて経過観察したメニエール病の1症例を経験した。患者のストレスの一つに業務内容の変化があり, 転職後からメニエール病の発作が増加したことから, 仕事や環境の変化などがストレスの誘因である症例と考えられた。また, ひとりっ子の子供の受験がさらに比較的強いストレスとして, めまいを繰り返すとともに耳鳴, 難聴の増悪を示す典型的なメニエール病となった。
    メニエール病が遷延化した理由に, 長期間漫然と同じ薬を服用していた状況, 患者を取り巻く環境に大きな変化があったにも関わらず, それに対する適切な対応・治療が不十分であったこと, 医師と患者の関係の問題 (rapport) などが考えられた。メニエール病が遷延化することで, 耳症状の増悪や症状の回復の遅延, 患者に対する心理的な支援も難しくなると考えられた。
  • 神山 潤
    2004 年 47 巻 5 号 p. 316-321
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    小児の睡眠中の呼吸の特徴について簡単にまとめ, 小児の睡眠時無呼吸を分類し, 小児の睡眠呼吸障害関連の最近の話題を紹介した。小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の有病率, ハイリスク群とスクリーニングの問題, 潜在的な健康被害の詳細, いびき症の取り扱い方, 診断や予後予測に最適で信頼性のある生理指標とその測定方法, 治療基準, アデノイド扁桃腺摘除術後の再評価基準等, 小児の睡眠呼吸障害に関連した検討事項は山積していることを述べた。
  • 平成15年度版の検討
    冨田 俊樹, 小川 郁, 山口 寛, 田川 崇正, 藤井 正人
    2004 年 47 巻 5 号 p. 322-327
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    平成15年7月より特定機能病院において入院医療の包括評価が開始された。臨床医の見地から本制度の妥当性を検証することは重要であると考え, 口腔・中咽頭癌診療に与える影響を検討した。平成15年7月から10月までに慶應義塾大学病院耳鼻咽喉科にて入院治療を行った口腔・中咽頭癌10例を対象とし, 包括評価による診療報酬の実請求点数と従来の出来高払いで算出した点数を比較した。包括評価の対象となった9例においては, 実請求点数の総計は出来高払いでの算出点数にくらべ58%上回った。全体としては包括評価による診療報酬の実請求点数と出来高払いで算出した点数に大きな差を認めなかった。症例別に検討すると術後肺炎を包括評価に含めるべきか検討を要すると思われた。また中咽頭癌の早期例に対する放射線療法と進行例に対する化学放射線療法が同一の分類に区分されてしまうが, 異なった診断群分類にすべきであると考えられた。
  • 尾尻 博也
    2004 年 47 巻 5 号 p. 328-330
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹
    2004 年 47 巻 5 号 p. 331-333
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 2004 年 47 巻 5 号 p. 334-396
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
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