耳鼻咽喉科展望
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48 巻, 1 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 白斑, 血管拡張
    西山 茂夫
    2005 年 48 巻 1 号 p. 6-7
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 武田 憲昭
    2005 年 48 巻 1 号 p. 8-17
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 森山 寛, 小島 博己, 志和 成紀, 田中 康弘, 宮崎 日出海, 吉田 隆一, 谷口 雄一郎
    2005 年 48 巻 1 号 p. 18-27
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    後天性中耳真珠腫に対して私共は二つの基本的な考えに基づいて手術を行っている。一つは可及的な術後の生理的形態・機能の維持すなわち外耳道後壁と中耳腔粘膜の保存である。他方は真珠腫の進展範囲と, 上鼓室・乳突洞の粘膜の残り具合など真珠腫の病態に応じた術式の選択である。
    術式選択基準の根拠となるために検討した対象は1988年から2003年までの15年間に当教室で行われた弛緩部型真珠腫の初回手術例である。これら弛緩部型真珠腫における術後の再発率ならびに聴力改善成績の分析を行った。とくに1988年から1995年までの8年間における真珠腫の術後再発率などの検討から, 1996年に病態による術式選択の基準を設定した。今回は15年間について1996年を境とした前半の8年間と後半の7年間に分けて, 再発率 (一時的に行われた後壁保存術式cana wall upにおける) と聴力改善成績を比較してみた。
    再発率の年代別比較で, 後半に明らかな改善を認めた。また聴力改善については, 両期間とも良好な聴力改善が得られた。この結果から, 術者の技量の向上や炎症の軽症化とともに, 1996年に定めた病態別の術式選択が妥当であったという結果を得ることができたので報告する。
  • 小河原 剛, 油井 健史, 嶋根 俊和, 寺崎 雅子, 洲崎 春海
    2005 年 48 巻 1 号 p. 28-32
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    多彩な神経症状をきたした耳介帯状疱疹の1例を経験した!症例は62歳女性, 右耳介の帯状疱疹から右軟口蓋麻痺, 嚥下障害, 右胸鎖乳突筋の萎縮が出現し, 水痘帯状疱疹ウイルス感染に伴うVernet症候群と診断した。その後右顔面神経麻痺, 右前庭神経障害が出現し, 完全型のRamsay Hunt症候群に伴うVernet症候群と診断した。多発性の脳神経障害の場合, 中枢性疾患の可能性もあるため画像診断の重要性が示唆された。本症例の発生機序として顔面神経膝神経節だけでなく, 前庭神経節, 迷走神経節, 舌咽神経節に潜伏したウイルスの再活性化により神経の吻合を介して炎症が波及したものと考えられた。
  • 太田 史一, 遠藤 誠, 千葉 伸太郎, 佐野 真一, 佐野 典子, 大櫛 哲史, 部坂 弘彦, 森山 寛
    2005 年 48 巻 1 号 p. 33-40
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    特発性両側声帯外転障害を合併した閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) の1症例を経験した。症例は39歳男性。主訴はいびきと睡眠時無呼吸で, 日中覚醒時には呼吸・音声障害を認めなかった。前医にて経鼻的持続陽圧呼吸 (nCPAP) 療法により加療されていたが, 圧14cmH2Oで無呼吸は消失するものの, 食道内圧変動が-50cmH2Oにも達する著明な努力性呼吸が残存し, 患者は受容困難であった。当院で施行した睡眠時内視鏡検査では両側声帯外転障害を認め, nCPAP非装着時の食道内圧は最大-112cmH2Oに達していた。このため声門部での気道狭窄の改善目的で, 一側披裂軟骨切除術を行った。手術は喉頭直達鏡下にマイクロデブリッダーを用い, 右披裂軟骨を粘膜下に切除する術式を行った。術後は後部声門間隙の拡大により気道抵抗が減少し, nCPAP適正圧は11cmH2Oで安定した呼吸と睡眠が認められた。OSASの原因は一様ではないため, 治療に先立ち十分に上気道を精査する必要がある。
  • 谷口 雄一郎, 千葉 伸太郎, 山口 展正, 遠藤 誠, 和田 弘太, 森脇 宏人, 森山 寛
    2005 年 48 巻 1 号 p. 41-45
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    Nasal continuous positive airway pressure (n-CPAP) は, 睡眠呼吸障害に対する保存的治療法であり, 高い有効性が認められている。今回我々は, n-CPAP使用時のみに耳管開放症の症状を呈した睡眠時無呼吸症の1例を経験した。症例は48歳男性, 重度の睡眠時無呼吸症候群と診断されn-CPAPを開始したが, その直後より耳閉感が続くため精査目的に当科を受診した。聴力, 鼓膜所見は正常であったが, 耳管機能検査にて潜在性の耳管閉鎖不全が認められ, n-CPAP圧負荷により耳管開放症の症状が生じたと考えられた。そこでn-CPAP施行時の耳管音響法を測定し, n-CPAPによる中耳及び耳管機能への影響とその関連性につき若干の文献的考察を加え報告した。
  • 近藤 律男, 平田 佳代子, 谷垣 裕二, 堀内 長一, 佃 守
    2005 年 48 巻 1 号 p. 46-52
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    レボフロキサシン (LVFX) はニューキノロン系抗菌薬であり, postantibiotic effect (PAE) を有し抗菌作用は濃度依存的である。この事実より肺炎や急性上気道炎に対しレボフロキサシン1日400mg分2投与法の有用性が報告されている。急性上気道炎については大部分がウイルス感染であり, 自然治癒することも多いため, 本研究では急性上気道炎の中でもより細菌感染の頻度が高いと考えられる急性扁桃炎に対し, レボフロキサシン1日400mg分2投与法による臨床効果および有効性について, 1日300mg分3投与法と封筒割付け法により分別し比較検討した。対象はレボフロキサシン1日400mg分2投与群25例.レボフロキサシン1日300mg分3投与群25例である。解析方法はデータの質に応じ, X2検定, t検定, Wilcoxon順位和検定をそれぞれ用いた。なお有意水準は5%とした。臨床効果, 治癒率, 平均治癒日数などすべての項目で有意差は認めなかったものの, 400mg分2投与法の有効性と安全性が確認された。また服薬コンプライアンスの点では400mg分2投与法は300mg分3投与法と比較し, より優れた投与法であると考えられた。
  • 和田 弘太, 森脇 宏人, 遠藤 誠, 谷口 雄一郎, 太田 史一, 千葉 伸太郎, 宮脇 剛司
    2005 年 48 巻 1 号 p. 53-59
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    睡眠呼吸障害を伴ったApert症候群の男児に対し終夜睡眠ポリグラフ検査を手術前後 (咽頭扁桃切除術・口蓋裂手術) に施行し評価した。術前の終夜睡眠ポリグラフ検査では, 無呼吸低呼吸指数は202回/hrで, 深睡眠32.4%, REM睡眠33.4%であった。術後の終夜睡眠ポリグラフ検査では, 無呼吸低呼吸指数13.6回/hr, 深睡眠30.2%, REM睡眠147%であり, 睡眠呼吸障害のうち無呼吸は改善したが低呼吸は依然として残存していた。本症例における睡眠呼吸障害は, 上気道形態のうち軟部組織の異常のみが原因ではなく, 上顎低形成による影響も一因をなしていると考えられた。
  • 尾尻 博也
    2005 年 48 巻 1 号 p. 60-62
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹
    2005 年 48 巻 1 号 p. 63-65
    発行日: 2005/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
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