耳鼻咽喉科展望
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49 巻 , 6 号
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  • 炎症性疾患 (II)
    西山 茂夫
    2006 年 49 巻 6 号 p. 336-337
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 田中 博之
    2006 年 49 巻 6 号 p. 338-345
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    顔面神経線維が血管によって圧迫, 障害され, 神経細胞の機能不全をおこすと, シナップス結合している介在ニューロンの抑制機能が消失する。筋電図検査により大型の運動単位電位 (motor unit potential : MUP) 及び同じ筋肉内の離れた場所あるいは別の筋肉から同型の運動単位電位が同時に発射することが予測される。
    同心型針電極を2本使用し, うち1本は眼輪筋の下眼瞼内側に固定し, もう1本は下眼瞼外側, あるいは上眼瞼, あるいは大頬骨筋と位置をかえてから測定した。痙攣発作のおこっていないときに軽い閉眼をさせ徐々に強く収縮させる。正常の神経細胞が活動を開始する一歩手前の瞬間を狙って測定し, 低い閾値に反応する病的な運動単位電位を検出した。いずれの症例からも高振幅電位 (giant spike) 状の大型運動単位電位が記録された。8例で完全な, 2例に不完全なほぼ同時発射が記録された。この結果より考えてこれまで神経細胞の周囲や同一筋内の離れた場所, さらに別の筋肉や拮抗筋に対して抑制をかけ入力の増大に合わせて秩序ある調整をしていた。しかし介在ニューロンの機能が障害されると, 全ての入力に対し最も低い閾値で, コントロールを失ったすべての正常神経細胞が同時発射する。これが痙攣及び病的共同運動のメカニズムと推測された。
  • 波多野 篤, 宇井 直也, 近澤 仁志, 吉村 剛, 力武 正浩, 濱 孝憲
    2006 年 49 巻 6 号 p. 346-353
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    当科において過去7年間に治療を行った口腔扁平上皮癌症例49例のうち, 70歳以上の23例を高齢者群として, 70歳未満の対照群26例と比較することで臨床的検討を行った。
    高齢者群は23例で全体の47%を占め, 男性10例, 女性13例であった。発生部位では舌, 歯肉が多かった。高齢者群のTNM病期分類はT1 3例, T2 12例, T3 7例, T4 1例, NO 21例, N1 1例, N2 1例, N3 0例, 病期別ではI期3例, II期12例, III期7例, IV期1例であり比較的早期症例が多かった。高齢者群では循環器や呼吸器疾患などの合併症を有するものが多く, 精神疾患, 整形外科的疾患を有するものの一部では治療法の選択に影響する症例も見られた。治療方法では手術療法を施行したものが多く, 治療態度が根治的であった症例では予後は良好であり, 高齢者群と対照群の粗生存率および疾患特異的生存率には有意差を認めなかった。切除においては種々の要因のために術前照射後の縮小手術となった症例もあり, 再建においては材料の工夫により術後の安静度を軽減し早期の離床を目指した。高齢者群の治療では, 種々の因子のために姑息的になることもあるが, 根治的治療が行われれば予後は対照群と差は少なく, 全身状態と本人の意欲があれば手術内容を考慮するなどして可能な限り根治を目指した治療を行うことが有用と思われた。その治療においては, 暦年齢だけでなく, 合併症を含めた全身状態, 患者や家族の希望, 社会的背景を考慮して治療法を選択することが重要と思われた。
  • HiRes 90K®インプラントの使用経験
    渡邉 暢浩, 高橋 真理子, 宮本 直哉, 村上 信五, 井上 ひとみ, 出口 正裕, 関谷 芳正, 井脇 貴子
    2006 年 49 巻 6 号 p. 354-359
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    HiRes 90K® Bionic Ear implantは米国アドバンスト・バイオニクス社の新しい機器であり, 米国食品医薬品局の承認を受け, 本邦以外の世界で採用されている。特徴として柔らかくしなやかで, 薄い形状であり, 手術侵襲が軽減されていることやこれまでの8チャンネルから16チャンネルに倍増していること, 新しいコード化法を取り入れていることなどが挙げられる。今回4名の中途失聴成人 (男性3名, 女性1名, 年齢64歳から74歳) に本機器を手術する機会を得, 特に術中, 術後に問題はみられなかった。軽度の浮遊感が続いた患者が1名みられたが, まもなくそれも消失した。4名のうち2名においてMAIS (Meaningful auditory integration scale) を行ったところ, 従来のプログラムであるContinuous Interleaved Sampler (CIS) やPaired Pulsatile Stimulation (PPS) よりもHiRes-SやHiRes-Pにおいて明らかに高い値を示した。結果として4名の患者はすべて新しいHiRes® sound processingを選択され, 従来のコード化法を選んだ患者は一人もいなかった。短期観察期間ではあるが, HiRes 90K® Bionic Earimplantは, 欧米での評価もあわせて効果の面でも安全性の面でも現在認可されている人工内耳より優れていると考えられた。
  • 太田 修司, 吉川 衛, 庄司 和広, 谷藤 泰正
    2006 年 49 巻 6 号 p. 360-364
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鼻内処置ならびに経鼻挿管治療において, 出血予防目的でエピネフリンが一般的に用いられている。しかしながら, 現在までに鼻内塗布血管収縮薬について有効濃度についての報告は少ない。今回我々は, 出血予防で鼻内処置に使用するエピネフリンおよびフェニレフリンの使用至適濃度について比較検討したので報告する。対象は鼻, 副鼻腔疾患の既往がなく, 1週間以内に上気道炎を罹患していない24-32歳 (平均 : 26.3±3歳) の健常成人ボランティア9名 (男性5名, 女性4名) 。測定は0.02%-0.001%エピネフリン, 0.5%および0.1%塩酸フェニレフリン, 及び対照用生理的食塩水を用い, 各濃度別薬剤2mlを染みこませたガーゼを被験者の右鼻腔内に3分間挿入した。その後内視鏡による貼付処置前後の色調及び粘膜収縮の観察と, 通気度計による通気度 (圧・流量曲線) 測定を行った。
    結果は, 内視鏡による粘膜色調, 収縮変化観察において, 対照を除く各群において収縮および下鼻甲介粘膜に貧血様の蒼白色調変化を認めた。
    通気度改善率の検討では対照群 (生食) との比較において0.02%, 0.01%エピネフリン群及び, 0.5%フェニレフリン群問に有意な通気改善を認めた。
    経鼻挿管に使用する出血予防血管収縮薬至適濃度は0.01%エピネフリンおよび0.5%フェニレフリンで効果があると考えられる。
  • 大橋 正嗣, 太田 史一, 飯田 実, 部坂 弘彦, 森山 寛
    2006 年 49 巻 6 号 p. 365-371
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    喉頭肉芽腫は声帯突起部に好発する炎症性の腫瘤である。その成因から特異的肉芽腫と非特異的肉芽腫に大別されるが, 一般に日常診療において我々が遭遇する頻度が高いのは非特異的肉芽腫である。原因には気管内挿管, 音声の酷使, 咳嗽, 酸逆流症などが考えられており, さまざまな治療が試みられている。自然消退する症例がある一方, 治療に難渋する症例も見受けられる。今回我々は2000年1月から2004年12月までに当科を受診した非特異的喉頭肉芽腫46症例についてレトロスペクティブに臨床的項目について検討を行った。治療法に関して保存的治療では良好な結果が得られたが, 手術治療では高率に再発を認めた。初期治療としては保存的治療を試みるべきと考えられた。
  • 吉田 奈穂子
    2006 年 49 巻 6 号 p. 372-380
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 尾尻 博也
    2006 年 49 巻 6 号 p. 381-384
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • エタネルセプト
    北村 正樹
    2006 年 49 巻 6 号 p. 385-388
    発行日: 2006/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
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