耳鼻咽喉科展望
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50 巻, 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 炎症性疾患 (III)
    西山 茂夫
    2007 年 50 巻 1 号 p. 6-7
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 福田 諭
    2007 年 50 巻 1 号 p. 8-18
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 医科的に診た経過と病期的考察
    榎本 仁司
    2007 年 50 巻 1 号 p. 19-23
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    外歯瘻は歯根部の慢性化膿性炎症の排泄路が顔面や頸部の皮膚に瘻孔を形成する疾患である。歯の症状がなく, しかも歯から離れた部位に病変が生じるため, 歯科領域の疾患であるにもかかわらず, 患者の60%以上が最初に皮膚科, 外科など医科各科を訪れる。そして本疾患が念頭にないための誤診・誤治療の結果として, 繰り返しの切除, 生検や抗生剤の長期使用など患者に不必要な負担を強いている症例が依然として報告されている。
    本症は一般の皮膚疾患と異なり, 永久治癒を得るためには切除や抗生物質は無効であり, 抜歯を含む原因歯の適切な処理が必須である。
    今回, 病期の異なる外歯瘻の3例について, 瘻管が顎骨を穿孔した後に生じる軟部組織炎から蜂窩織炎, 膿瘍そして皮膚瘻孔と進展する状態を臨床的に観察した。そして, これら経過途中の病変を他の皮膚疾患と区別するために外歯瘻性軟部組織炎, 外歯瘻性蜂窩織炎などの用語を使用することを提案した。
  • 富谷 義徳, 渡邉 統星, 澤田 弘毅, 添田 一弘
    2007 年 50 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    難聴および耳漏を初発症状とした顕微鏡的多発血管炎の1例を経験した。症例は63歳男性で左側の難聴と耳漏を主訴に受診した。急性中耳炎, 乳突洞炎として治療するも症状改善せず, 経過中発熱, 全身倦怠感, 食思不振などの全身症状が出現し, また腎機能の急激な悪化を認めた。胸部CTにて左肺野の結節状陰影と胸水貯留を認め, MPO-ANCAが高値を示したため顕微鏡的多発血管炎を疑い, 腎生検を行ったところ, 小葉間動脈のフィブリノイド壊死および炎症細胞浸潤, 細胞性半月体の形成とボーマン嚢の断裂を認めたため, 顕微鏡的多発血管炎と診断した。ステロイドパルス療法, シクロホスファミドパルス療法を行い寛解導入に至り, 全身症状, 腎機能, 難聴, 耳漏は軽快し, CT上肺野の結節状陰影と胸水貯留所見は消失した。現在経口ステロイド薬, シクロホスファミドの内服にて経過観察中である。本疾患の予後は不良であり早期の診断と治療が重要である。耳鼻咽喉科医が遭遇することが少ない疾患であるが, 念頭におくべき疾患であると考えられた。
  • 中村 珠理, 湯川 久美子, 阿美 貴久, 清水 顕, 長谷川 剛, 渡嘉敷 亮二, 伊藤 博之, 鈴木 衛
    2007 年 50 巻 1 号 p. 30-34
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鼻腔悪性黒色腫の1例に対し, 手術, 放射線療法, 生物化学療法を組み合わせて施行し, 良好な経過を得たので報告する。症例は60歳男性で右鼻出血にて当科を受診した。鼻腔腫瘍の病理組織検査から広義の未分化癌と診断され, 腫瘍摘出術を施行した。摘出標本の免疫染色でS-100陽性, HMB-45陽性であったため悪性黒色腫と診断され, 術後補助療法として放射線療法, 生物化学療法を組み合わせて施行し, 現在経過良好である。本例では, 術後の放射線療法, 生物化学療法が再発防止に有効であったと思われる。
  • 木内 庸雄, 斉藤 晋, 三上 公志, 肥塚 泉
    2007 年 50 巻 1 号 p. 35-42
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    今回, 我々は, 鼻内前頭洞開放術において, ナビゲーション機器の効果的で安全な使用方法について検討した。鼻前頭洞管周囲は解剖が複雑で, 70°斜視鏡下の手術操作のため, 手術器具の先端が見にくい。この点を克服するために, (1) 前頭洞手術用の彎曲した鉗子やシェーバーなどをプローブ化し, かつ (2) 術前にラベルをした標的部位に, 鉗子の当たる角度や方向を確認し, 前頭洞内では鉗子の進入距離をチェックすることにした。我々は, この方法をnose-shaped navigationと呼んでいる。
  • 柴原 孝彦
    2007 年 50 巻 1 号 p. 43-54
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    歯を形成する組織から発生する, 顎骨に特有な腫瘍で他の部にはほとんどみられない。本邦における過去20年間 (歯原性腫瘍10,415症例) の検討から臨床的な特徴として, (1) 良性と悪性は約100対1 で, 良性腫瘍が圧倒的に多い, (2) 性差では若干女性に多い, (3) 年齢別では良性腫瘍が20歳代以下の若年者に多いのに対し, 悪性腫瘍では50歳以上の高齢者にみられる, (4) 発生部位は良性・悪性ともに下顎に多く, 特に臼歯部を中心としての発生が顕著である, 等が挙げられる。良性でありながら術後再発を繰り返し周囲軟組織にまで進展する病態もあるため, 術前の精確な診断と病理組織学的診断に合った適切な治療が重要である。また症例によっては術後の長期的な経過観察も必要である。
  • 尾尻 博也
    2007 年 50 巻 1 号 p. 55-60
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • イトラコナゾールの新剤形
    北村 正樹
    2007 年 50 巻 1 号 p. 61-64
    発行日: 2007/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
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