耳鼻咽喉科展望
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50 巻 , 3 号
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  • 炎症性疾患 (V)
    西山 茂夫
    2007 年 50 巻 3 号 p. 134-135
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 黒野 祐一, 福岩 達哉
    2007 年 50 巻 3 号 p. 136-141
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    上気道は絶え間なく侵入する微生物やアレルゲンから生体を防御するために様々な防御機構を備えている。なかでも分泌型IgAは粘膜免疫の主役であり, 凝集作用によって微生物を破壊することなく体外へ排除する。鼻咽腔関連リンパ組織 (NALT) は上気道における粘膜免疫の誘導組織であり, その発生や分化は他の誘導組織とは異なる。たとえば, NALTの構築にはCD3-CD4+CD45+細胞, Id2遺伝子, CXCL13が必須の因子である。この上気道粘膜免疫を応用したのが経鼻ワクチン療法であり, PspAやP6をマウスに経鼻投与すると鼻腔や中耳からこれらの細菌が速やかに排除される。また, ホスホリルコリンの経鼻投与は, 多くの異なる菌株の肺炎球菌やインフルエンザ菌に対する免疫応答を誘導し, 広域スペクトラムの粘膜ワクチンとして有望視されている。粘膜免疫はI型アレルギーにも関与し, 卵白アルブミンの経鼻投与によって免疫寛容が誘導される。また, 花粉の舌下免疫によって鼻症状や薬剤の使用度が軽減される。したがって, 粘膜ワクチンは上気道感染症のみならず鼻アレルギー治療にも応用できると期待される。
  • 睡眠呼吸障害からみたアデノイド顔貌
    千葉 伸太郎
    2007 年 50 巻 3 号 p. 142-156
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/08/16
    ジャーナル フリー
    2002年4月1日から2006年3月30日に終夜ポリグラフ検査を行った16歳未満の100例を連続抽出し, 2005年に改訂された国際睡眠障害診断分類第2版による診断クライテリアに従い, 後ろ向きの検討を行った。その結果100例中99例が閉塞性睡眠時無呼吸と診断され, 重症度分類では軽症6%, 中等症12%, 重症81%と大半が重症であったが, 成人と比較し, 呼吸イベントでは低呼吸が多く, 睡眠段階判定では, 睡眠構造が保たれている例が多かった。小児で多いとされる努力性呼吸は, 従来の無呼吸低呼吸指数では十分評価されず, 食道内圧測定が有用であり, さらに, 睡眠の不安定性を評価するCAPスコアリングでは, 高値例が多く, 小児で指摘される高次脳機能への影響の評価に応用可能と考えた。上気道所見の結果からは扁桃肥大, 鼻炎など上気道疾患が強い要因と考えられたが, 顎顔面形態 (特に下顎の後退) が標準に比較し小さい例が多く, 手術治療約2年後に身体発育, 顎顔面形態が標準に近づく例が多かった。このようなことを考慮すると, 小児期からもつ顎顔面形態の特徴が成人の閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) の発症に影響している可能性があり, 治療の早期介入が予防となる可能性が考えられた。
  • スギ特異的減感作療法施行症例における検討
    吉村 剛, 野原 修, 大森 剛哉, 宇井 直也, 葉山 貴司, 小島 純也, 石井 彩子, 永倉 仁史, 小澤 仁, 今井 透, 遠藤 朝 ...
    2007 年 50 巻 3 号 p. 157-163
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    (目的) 花粉飛散量による特異的IgE値の変動についてスギ特異的減感作療法施行例を対象に検討する。
    (方法) 1999年から2004年までの6年間にスギ特異的減感作療法を施行したスギ花粉症患者のうち, スギ・ヒノキ特異的IgE値を毎年連続して花粉飛散前後に測定し得た症例を対象に, IgE値の推移について経年的に比較検討した。
    (結果) スギ花粉飛散量は1999年と2004年で少なく, 2000年から2003年にかけては大量飛散が続いた。スギ特異的IgE値は, 大量飛散の2000~2002年の3年間では季節前から季節後にかけてIgE値の有意な上昇を認め, 年々その値は有意に上昇する傾向があり, 特に季節前のIgE値において顕著であった。また少量飛散であった2004年におけるIgE値はほぼ1999年のレベルに戻っていた。
    (結語) 減感作療法施行例において, スギ特異的IgE値は花粉飛散量の影響を強く受けて変動し, 飛散量が多いとその影響は飛散後の抗体値上昇のみならず翌年の季節前までその影響が残り, また飛散数が少ない場合は1冥E値は大量飛散前のレベルまで戻ることが確認された。
  • 松島 明美, 小勝 敏幸, 平尾 隆, 佃 守
    2007 年 50 巻 3 号 p. 164-169
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    突然, 多発性単神経炎症状を示し, Churg-Strauss症候群を発症した症例を経験したので報告する。症例は50歳女性である。32歳時に気管支喘息を発症し, 他医院にてステロイドを自己管理し内服していた。滲出性中耳炎にて当科紹介受診, 両鼓膜に滲出液が貯留しており, 鼓膜切開にて粘稠で吸引が困難な耳漏を認めた。耳漏のスメアから好酸球浸潤を認め, 好酸球性中耳炎と診断した。経過中ステロイド内服を患者が中止したところ, 血痰, 四肢の痺れがおこり当院救急外来を受診し, 胸部X線写真にて肺野に浸潤影を認め, また神経学的所見上多発性単神経炎像を認めた。Churg-Strauss症候群と診断し, ハイドロコルチゾン300mg開始したところ末梢血好酸球は消失し, 肺陰影, 神経学的所見のみならず, 中耳炎も著明に改善した。成人型喘息に合併する中耳炎の加療に際してステロイドの投与は内科医との連携を十分とし, 全身性血管炎の発症も念頭におく必要がある。
  • 児玉 梢, 太田 康, 金澤 丈治, 椿 恵樹, 飯野 ゆき子
    2007 年 50 巻 3 号 p. 170-177
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    急性副鼻腔炎に続発した頭蓋内合併症の2症例を報告し, 1990年以降に本邦において報告された鼻性頭蓋内合併症例に自験例を加えた38症例に関して検討した。症例1は29歳男性, 急性前頭洞炎に前頭葉脳膿瘍及び硬膜外膿瘍を合併した。抗菌薬の全身投与に加え内視鏡下鼻内副鼻腔手術, 開頭硬膜外膿瘍洗浄ドレナージ術, 脳膿瘍外減圧術が行われた。症例2は16歳女性, 前頭洞を主体とする急性副鼻腔炎に硬膜外膿瘍を合併した。抗菌薬の全身投与に加え内視鏡下鼻内副鼻腔手術, 穿頭硬膜外膿瘍洗浄ドレナージ術を施行した。2症例とも後遺症を残すことなく治癒した。38症例では脳膿瘍等の膿瘍性疾患が多数を占め, 原因病巣部位は前頭洞が多かった。また内視鏡下鼻内副鼻腔手術が大多数に, さらに脳外科によるドレナージ手術が半数以上の症例に対し施行され, 有効な治療法と考えられた。鼻性頭蓋内合併症は造影CTやMRIによる迅速な診断と脳神経外科と連携した適切な治療が必要である。
  • 辻 富彦, 木内 庸雄, 服部 康介, 肥塚 泉
    2007 年 50 巻 3 号 p. 178-181
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    外耳道真菌症により発生したと考えられる鼓膜穿孔2症例について報告した。1例目は右の耳閉塞感にて当院を受診, 2例目は右の耳痛で当院を受診した。いずれも免疫不全などを認めず, 耳手術の既往もない。いずれも鼓膜上に白色の菌塊を認めており, 菌検査でAspergillus属を検出した。外耳道の清掃とポピドンヨードによる洗浄, クロトリマゾール軟膏および液による外用を施行していたが, 治療の経過で鼓膜に穿孔が発生した。穿孔は保存的治療にて2ヵ月程度で自然閉鎖した。鼓膜上に真菌と思われる菌塊を認めた場合には可能な限り全摘出および除去を行うとともに真菌のコントロールが穿孔発生の予防には重要と考える。
  • 高橋 佳孝, 萎澤 えり子, 肥塚 泉
    2007 年 50 巻 3 号 p. 182-185
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    めまい・平衡機能障害を評価するにあたってこれまでは, 眼振所見が重視されてきた。前庭系には回転角加速度の受容器である三半規管と直線加速度の受容器である耳石器の2種類がある。三半規管系の出力のほとんどは外眼筋に分布している。一方, 耳石器の出力のほとんどは下肢の抗重力筋に分布していることを考えると, めまい患者が訴える平衡障害の程度を評価するにあたっては, 眼振所見の把握だけでは不十分と考えられる。以前から体幹四肢の平衡状態の検査として重心動揺検査や歩行検査, 足踏み検査などが行われてきた。しかし後者の動的機能検査についてはこれまで一般的に普及した客観的記録法は存在しない。そこで今回われわれは, アニマ社製の歩行分析システム「ウォークWay MG-1000」を用いて, 歩行分析による平衡機能障害評価法について検討を加えた。本論文では装置の概要, 解析法, 測定例について紹介する。
  • 近藤 壽郎
    2007 年 50 巻 3 号 p. 186-191
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    歯原性嚢胞は歯胚のエナメル器または歯堤の残存, あるいはMalassezの上皮遺残などに起因する嚢胞で, 嚢胞内腔はこれら歯原性上皮由来の上皮成分によって被覆される。成因により発育性または炎症性に分けられる。歯原性嚢胞の多くは, 発育緩慢で臨床症状も穏やか, または無症状であることから, 患者が歯科を受診した際のX線検査によって偶然発見される場合が多い。しかしながら長期間の放置例では, 顎骨を吸収し, 治療において比較的大きな外科的侵襲を要する場合もある。また局所浸潤性のある攻撃的な嚢胞もあり, さらに嚢胞上皮の悪性化も低頻度ではあるが報告されていることから, 早期に適切な治療がなされるべき疾患である。歯科および歯科口腔外科の領域においては, 比較的遭遇頻度の高い疾患であるが, 隣接領域である耳鼻咽喉科においても, 上顎骨に生じた歯原性嚢胞に遭遇する可能性がある。
  • 尾尻 博也
    2007 年 50 巻 3 号 p. 192-194
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹
    2007 年 50 巻 3 号 p. 195-198
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
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