耳鼻咽喉科展望
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50 巻, 5 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 炎症性疾患 (VII)
    西山 茂夫
    2007 年 50 巻 5 号 p. 294-295
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 原渕 保明, 高原 幹, 坂東 伸幸, 岸部 幹, 後藤 孝, 野澤 はやぶさ, 吉崎 智貴, 上田 征吾
    2007 年 50 巻 5 号 p. 296-305
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 永野 広海, 吉福 孝介, 黒野 祐一
    2007 年 50 巻 5 号 p. 306-312
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    [目的] ブロー液.は, 19世紀にBurowによって考案され, 本邦では, 2003年に寺山らが難治性の外耳, 中耳炎に対して有効であると報告している。今回我々はブロー液の臨床効果を検討した。 [対象と方法] 年齢10-94歳, 男性25例27耳, 女性32例37耳合計57例64耳, 対象疾患は, 慢性穿孔性中耳炎30耳, 慢性鼓膜炎19耳, 慢性外耳道炎15耳とした。方法は, 約10分間ブロー液で耳浴もしくはこれを浸した綿球を挿入した。耳漏の量と細菌学的効果を, 「著効」, 「軽快」, 「不変」, 「悪化」の4段階で評価した。また性別, 手術の有無, 鼓膜穿孔の有無, 肉芽の有無, ブドウ球菌の有無で分類し, 治療効果の有意差について検討した。
    [結果] 慢性穿孔性中耳炎は9/30耳が著効, 11/30耳が軽快, 9/30耳が不変, 1/30耳が悪化, 慢性鼓膜炎は10/19耳が著効, 4/19耳が軽快, 2/19耳が不変, 3/19耳が悪化, 慢性外耳道炎は13/15耳が著効, 1/15耳が軽快, 1/15耳が不変, 0/15耳が悪化した。慢性穿孔性中耳炎, 慢性鼓膜炎, 慢性外耳道炎の3群間の治療効果に関する統計学的検討 (Kruskal-Wallis test) では, P=0.01と有意差を認めた。細菌検査では, 61耳で細菌, 真菌が検出され, MSSAが最も多く19耳 (29.7%) であった。統計学的 (Mann-Whitney's U test) には, 性別p=0.61, 手術の有無p : 0.17, 穿孔の有無p=0.02, 肉芽の有無p=0.005, 黄色ブドウ球菌の有無p=0.72で, 鼓膜穿孔を認める症例, 肉芽を認める症例で治療効果に有意差を認めた。
    [結論] 鼓膜穿孔, 肉芽を認める症例でのブロー液は効果が乏しく, 漫然と使用することのないように気をつけるべきであると思われる。
  • 富樫 孝文, 大島 伸介, 半藤 英
    2007 年 50 巻 5 号 p. 313-317
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    動注化学療法施行後に小脳梗塞を発症した1例を経験した。症例は74歳男性, 咽頭違和感を主訴に受診し, 右軟口蓋に腫脹を認めた。生検で中分化型扁平上皮癌, 中咽頭癌側壁型T2N0M0と診断した。大腿動脈よりSeldinger法にて動注化学療法を施行した直後に一過性の血圧の上昇と右手のしびれ, 発汗を認め, 翌日に後頭部痛と複視を一過性に訴えた。2日後, 見当識障害と構音障害が出現し頭部CTで広範囲の右小脳梗塞を確認した。脳外科治療を行ったが不全麻痺が残った。合併症である脳梗塞を予防するために, 治療に先立ち頸動脈の狭窄を把握することが重要である。
  • 齊藤 優子, 硲田 猛真, 間 三千夫, 中原 啓, 福辻 賢治, 山西 美映, 高橋 千晶, 池田 浩己, 芝埜 彰, 榎本 雅夫
    2007 年 50 巻 5 号 p. 318-324
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    Auditory neuropathy (Auditory nerve disease) は正常な外有毛細胞機能と聴性脳幹反応無反応を呈することを特徴とする聴覚障害である。その病態には多くの過程が関わり, 聴力に与える影響は様々である。我々は自動化聴性脳幹反応を用いた新生児聴覚スクリーニングにて見出された一側性のAuditoryneuropathy症例を経験した。耳音響放射は両耳で検出されたが, 聴性脳幹反応は右耳で無反応であった。今回6年間経過観察し, 純音聴力検査の結果を得たので診断の過程と各種聴覚検査の所見, 臨床経過について文献的考察を併せて報告する。
  • 佐々木 祐幸
    2007 年 50 巻 5 号 p. 325-329
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    2002年から2007年までの新潟県小千谷市のスギ花粉飛散状況を報告した。当地におけるスギ花粉総飛散数には, 前年の7月下旬から8月上・中旬までの1ヵ月間の日照時間が関与するものと考えられた。また当地において, スギ花粉飛散前の時期に1日の最高気温が初めて10℃を超えた日があった場合, スギ花粉飛散は, (1) その日を含む前後1-2日, もしくは, (2) その日からほぼ2週間後か, それ以降, に開始することが判明した。 (1), (2) は, 最高気温が10℃を超える日までの1月1日からの最高気温の積算値がおよそ250℃以上の場合は (1), およそ200℃以下の場合は (2), と分けられると考えた。最高気温が初めて10℃を超えた日をスギ花粉症治療の開始日として位置づけることは, 当地のスギ花粉症患者, 治療者双方にとって有用であると考えた。
  • 五島 史行, 矢部 はる奈, 五島 一吉, 小川 郁
    2007 年 50 巻 5 号 p. 330-332
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    “Ear popper®” は自宅または外来で小児滲出性中耳炎に対する通気を行うための機器である。外来にてポリッツエル球の代わりに本機を用いて2歳から9歳の小児滲出性中耳炎症例18例 (男児8例, 女児10例) に対して通気治療を行った。通気治療前後の鼓膜, ティンパノグラム, 聴力検査所見により評価を行った。
    〈結果〉17例において苦痛なく確実に通気可能であった。〈まとめ〉日本では国民皆保険制度が整備され, 医療機関へのアクセスも比較的容易なため患者自身で病気を治療しようという意欲はアメリカに比べると低い。また自治体によっては小児の医療費は無料であり通院治療が経済的には負担にならないため在宅治療器の普及はあまり進んでいない。今回は外来での使用にとどまったが頻回な通院が必要な難治性の滲出性中耳炎児に対しては容易に在宅でも通気治療できる本装置のメリットは大きいと考えられた。
  • 尾尻 博也
    2007 年 50 巻 5 号 p. 333-334
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹
    2007 年 50 巻 5 号 p. 335-337
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/08/16
    ジャーナル フリー
  • 2007 年 50 巻 5 号 p. 338-388
    発行日: 2007/10/15
    公開日: 2011/03/18
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