当院では, 各部署が共有して使用できる小型タイプのネブライザは, 超音波式, ジェット式共に, 臨床工学部で保守点検に関し一括管理を行っている。
ネブライザ装置は他の医療機器と比較した場合に, その構造や操作性はシンプルである。このため使用に際し, 誤操作が問題で使用できないことはないと推察されるが, 実際の現場で超音波式の場合では, 水槽内への水の注入忘れや量の不足などがあり, ジェット式の場合では, 動作圧力によりチューブが外れるなど, よく報告される事例である。
そこで今回, ネブライザの使用に際し, 各部署から当部に点検や修理依頼のあった過去5年間のデータを分析し, 操作上の問題点や故障の起きやすい箇所などを検討する。
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