耳鼻咽喉科展望
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56 巻 , 4 号
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カラーアトラス
綜説
  • 氷見 徹夫, 高野 賢一, 大國 毅, 小笠原 徳子, 正木 智之, 小幡 和史, 堤 裕幸, 小島 隆, 澤田 典均, 横田 伸一
    2013 年 56 巻 4 号 p. 162-177
    発行日: 2013/08/15
    公開日: 2014/08/15
    ジャーナル フリー
    ウイルス性上気道炎症での鼻粘膜の役割を明らかにするためには, まず, ウイルス感染で起こる鼻粘膜上皮細胞の反応について理解する必要がある。ウイルスの種特異性と細胞指向性の理解と宿主免疫応答のうち, 自然免疫応答と抗ウイルス反応の鼻粘膜での特徴を理解することが重要である。われわれは正常なヒト鼻粘膜上皮細胞を用いたウイルス感染系を確立して, 鼻粘膜上皮に特徴的なウイルスへの免疫応答を模索した。また, 上皮細胞へのウイルスの侵入・複製・出芽のメカニズムを明らかにすることで感染様式が解明され, 抗ウイルス応答としてのインターフェロン産生の詳細について検討することで鼻粘膜上皮のウイルスに対する初期応答が解明できる。
    本稿では, 気道粘膜でのウイルス感染の詳細を概説し, さらにわれわれの研究成果についても言及して, 鼻粘膜上皮の炎症の場としての特徴を利用した新しい治療戦略を模索したい。
臨床
  • 細川 悠, 中山 次久, 山川 秀致, 春名 眞一
    2013 年 56 巻 4 号 p. 178-183
    発行日: 2013/08/15
    公開日: 2014/08/15
    ジャーナル フリー
    後部副鼻腔嚢胞は, 様々な視器障害を引き起こすことが知られている。その中でも視力低下は重大な合併症であるが, 今回我々はいわゆる Onodi cell に発生した嚢胞により両側の視力低下を来たした稀な症例を経験した。本症例は当科を受診後, 早期に手術を施行することにより視力は回復し得たため, 視器障害を来した症例では早期の手術加療が重要であると考えられた。
  • 高石 慎也, 海邊 昭子, 増田 文子, 吉村 剛, 飯野 孝, 田中 康広
    2013 年 56 巻 4 号 p. 184-188
    発行日: 2013/08/15
    公開日: 2014/08/15
    ジャーナル フリー
    咽頭粘膜下に埋没した魚骨に対し, WEERDA型拡張式ビデオ喉頭鏡を用いて経口的に摘出し得た1症例を経験したので文献的考察を加え報告する。症例は65歳女性。ブリ摂食後より咽頭痛を認め, 他院で精査したところ咽頭異物が疑われ当院に紹介受診となった。
    頸部CT検査にて魚骨の存在部位を正確に同定し, 全身麻酔下にWEERDA型拡張式ビデオ喉頭鏡を用いて下咽頭粘膜下に埋没した魚骨を摘出した。WEERDA型拡張式ビデオ喉頭鏡は従来の喉頭直達鏡よりも視野展開, ワーキングスペースの確保,器具操作性の点で特に優れており, 咽頭粘膜下に埋没した異物の経口的摘出の際には, 利点の多い手術支援器具と考える。
  • 北村 剛一, 大塚 康司, 清水 雅明, 矢富 正徳, 鈴木 衞
    2013 年 56 巻 4 号 p. 189-198
    発行日: 2013/08/15
    公開日: 2014/08/15
    ジャーナル フリー
    スギ花粉症の患者は年々増加傾向にあり, 鼻アレルギー診療ガイドライン (2009年度版) では, 初期療法が推奨されている。初期療法の患者の満足度は高いが, 不満な患者も存在する。その理由としては, 眠気などの副作用や飛散後と同量の内服用量の必要性やコストに対する不満が挙げられる。そのため, 初期療法には, 花粉飛散数の予想に合わせて花粉飛散期の効果が期待でき, 副作用が少ない治療薬の選択と投与法を考慮することが重要である。今回我々は, 速やかな効果が期待できる第2世代抗ヒスタミン薬のオロパタジン塩酸塩を用い, その初期療法の投与法 (半量投与と通常量投与) とその臨床効果と患者のQOLを比較検討し, 飛散後投与との治療効果およびQOLにつき検討した。
    患者日誌による鼻症状と眼症状の評価では, 初期療法の半量群は, 初期療法の通常量群に比べても同等に症状を抑制した。また, 日本アレルギー性鼻炎標準QOL調査票 (JRQLQ) を用いた患者のQOLの評価でも, 初期療法の半量群は, 花粉飛散期を通しても通常量の初期療法と同等の効果があり, 飛散後治療群に比べても患者のQOLの改善に寄与し, その非劣等性が示された。
    2010年はスギ花粉の少量飛散年であったが, オロパタジン塩酸塩の半量投与の初期療法は花粉飛散期の症状を抑制し, 安価で投与回数も少なく, 今後患者が期待する初期療法になりうると思われた。
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薬剤の特徴と注意点
学会関係【第13回 頭頸部表在癌研究会】
薬剤関係
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