耳鼻咽喉科展望
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57 巻 , 6 号
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カラーアトラス
綜説
  • 梅野 博仁, 栗田 卓, 千年 俊一, 三橋 亮太, 小野 剛治, 進 武一郎
    2014 年 57 巻 6 号 p. 308-315
    発行日: 2014/12/15
    公開日: 2015/12/15
    ジャーナル フリー
     一般的に喉頭・下咽頭の CO2 レーザー手術は, 経口的に直達喉頭鏡を挿入し, 顕微鏡下に手術操作を行う Transoral CO2 Laser Microsurgery (TLM) という手法で施行される場合が多い。 当科における喉頭乳頭腫症例の検討では, 単発型乳頭腫症例の術後再発率より多発型乳頭腫症例の再発率が有意に高かった。 最近の手術手技は, 腫瘍のレーザー蒸散よりも上皮を含めたレーザー切除術を推奨している。 その根拠として, 早期声門癌に対する TLM では腫瘍の蒸散術から腫瘍切除術へと手術手技を変えることで有意な局所制御率の改善が得られた事実がある。 早期下咽頭癌についても TLM による粘膜切除術または粘膜切除術後に (化学) 放射線療法を追加することで良好な治療成績が得られている。 さらに, 本稿では TLM による両側声帯麻痺に対する披裂軟骨 CO2 レーザー切除術のポイント, TLM による輪状咽頭筋切除術の術式のポイント, 喉頭部分切除または喉頭亜全摘出術時のマーキングとしての CO2 レーザーの応用について解説した。
臨床
  • 宇野 匡祐, 森 恵莉, 松脇 由典, 満山 知恵子, 久保木 章仁, 小島 博己, 鴻 信義
    2014 年 57 巻 6 号 p. 316-321
    発行日: 2014/12/15
    公開日: 2015/12/15
    ジャーナル フリー
     静脈性嗅覚検査 (アリナミンテスト) は嗅覚障害の予後判定として有効な検査法といわれており, アリナミンテストに反応のない例は嗅覚障害が高度で予後不良なことが多いとされている。 しかし, アリナミンテストに反応のない例でも治療により嗅覚が改善する例もしばしば経験する。 そこで今回, アリナミンテストに反応しない嗅覚障害例を, 治療により改善した群と改善しなかった群に分類して統計学的解析を行った。 その結果, 障害早期に受診し基準嗅力検査の検知域値と日常のにおいアンケートの合計点が良ければ, 予後良好な例があることがわかった。 また, アリナミンテストのみで評価を行っている施設においても早期受診した場合, 特に感冒後は改善する場合があり, 諦めずに治療を施行する意義があると考えた。
  • 永井 賀子, 萩原 晃, 小川 恭生, 斎藤 雄, 鈴木 衞
    2014 年 57 巻 6 号 p. 322-329
    発行日: 2014/12/15
    公開日: 2015/12/15
    ジャーナル フリー
     外リンパ瘻は, 明らかな原因や誘因がない症例では診断に苦慮することがある。 治療までの期間が短いほど聴力改善度が高いことが知られており, 早期診断は予後を左右する。 しかし, 診断に有用な検査の一つである瘻孔症状は全例が陽性となるわけではなく, 外リンパ液に特異的な蛋白である CTP (cochlin tomoprotein) の検出は非常に有用だが検査時間の問題がある。 今回我々は, 厚生中央病院耳鼻咽喉科で2010年1月から2012年10月までの間に, 試験的鼓室開放術を行い外リンパ瘻と診断した9症例を誘因の有無で比較し診断方法について検討した。
     誘因が明らかな例は5例, 誘因が明らかでない例は4例であった。 誘因は鼻かみ2例, 潜水1例, 耳かき1例, 力み1例であった。 術後は全症例で聴力は改善した。 術前は7例で患側向き眼振があった。 術後, 眼振は全例で1ヵ月以内に消失し, めまい感は消失した。
     外リンパ瘻は外リンパ液漏出の程度やタイミングによって症状, 検査所見が変化することがあり, 診断に難渋する場合がある。 そのため, 積極的な問診や詳細な診察を繰り返し行うことが非常に重要である。 今回の検討では, 患側耳向き眼振の持続が外リンパ瘻の眼振所見の特徴と考えられた。
境界領域
画像診断
薬剤の特徴と注意点
学会関係【第15回 耳鼻咽喉科手術支援システム・ナビ研究会】
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