Otology Japan
Online ISSN : 1884-1457
Print ISSN : 0917-2025
ISSN-L : 0917-2025
26 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
原著論文
  • 湯田 惠子, 佐久間 康徳, 山下 ゆき子, 折舘 伸彦
    2016 年 26 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/02/13
    ジャーナル フリー

    好酸球性中耳炎は難治性中耳炎であり、代表的な治療としてステロイドの鼓室内注入がある。今回、アスピリン喘息を合併する好酸球性中耳炎症例に対し、ケナコルトA®の鼓室内注入を行い、アナフィラキシーを呈した症例を経験したので報告する。症例は72歳、女性。10年前から難治性耳漏に対しケナコルトA®の鼓室内注入を定期的に施行していた。今回、外来にて注入を行った直後から呼吸困難などのアナフィラキシーを呈した。本稿では、アナフィラキシー発症の機序について若干の文献的考察を加えて報告する。

  • 大西 俊範, 柴田 敏章, 毛利 宏明, 四ノ宮 隆
    2016 年 26 巻 1 号 p. 7-13
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/02/13
    ジャーナル フリー

    外耳道腫瘍は比較的稀な疾患であり、日常診療でも頻回に遭遇するものではない。外耳道は様々な種類の皮膚腫瘍が存在し、また皮下には耳垢腺、汗腺、皮脂腺、骨から発生する腫瘍も存在する。今回、類似した隆起所見を呈した腫瘤を3例経験した。いずれも医療機関を受診した際に、偶然、外耳道腫瘤を指摘された症例であった。腫瘤は隆起性で、表面平滑、赤褐色を呈しており類似した外観を有していたが、術後の永久病理組織検査はコレステリン肉芽腫、耳垢腺癌、血管腫と全て異なっており、1例は悪性腫瘍であった。外耳道腫瘍は術前診断が困難であり、術後の永久病理組織検査で診断が確定することも多く、悪性腫瘍も想定した治療計画が必要と考えられた。

パネルディスカッション2
  • 隈上 秀高
    2016 年 26 巻 1 号 p. 15-19
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/02/13
    ジャーナル フリー

    内リンパ嚢手術は、内耳機能温存手術であり、メニエール病に対し実施される外科的治療の中で第一選択とされている。手術成績に関しては、短期的なめまい抑制効 果はあるものの、長期成績については疑問視されており、内リンパ嚢手術に対し否定的な意見もある。果たしてこの手術は、今後も実施されるべき手術であるろうか。これまでの議論を振り返り、自験例を交え最近の手術における工夫・成績を検討した。内リンパ嚢手術は、内耳機能温存手術として今後もメニエール病の治療における選択肢に含まれるべき手術と考える。

  • 北原 糺, 山中 敏彰
    2016 年 26 巻 1 号 p. 20-24
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/02/13
    ジャーナル フリー

    良性発作性頭位めまい症は予後良好な疾患ではあるが、ときに誘発性のめまいが遷延し、日常生活に多大なる支障を来たすことがある。外科的な治療法としては、後半規管膨大部神経切断術と半規管遮断術がある。半規管遮断術は手術安全性が高く、手術応用性も広いので、 現在ではほとんどの施設では本術式が採用されている。最近のトピックスでは、半規管遮断術直後に純音聴力検査で低周波数領域の気骨導差が見られる。これは第三の内耳窓効果によると考えられ、術後経過観察の中で、遮断部位の安定とともに気骨導差も消失していく。

パネルディスカッション4
  • 小西 将矢, 宮崎 日出海, 友田 幸一
    2016 年 26 巻 1 号 p. 25-28
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/02/13
    ジャーナル フリー

    片側顔面痙攣は耳鼻咽喉科医が初診時に目にすることが少なくない一方で、日本ではその治療は神経内科や脳神経外科医が行っていることがほとんどである。顔面神経を扱う主たる科が耳鼻咽喉科である以上、本疾患の病態やmanagementについて、我々耳鼻咽喉科医が十分な知識を持つ必要があると私は考えている。小生の欧州留学中に、片側顔面痙攣の初診時の診断から最終的な治療まで耳鼻咽喉科医が行っている施設が国を越えれば存在することを知った。私たちはその治療技術を共有する留学仲間の協力を得て、片側顔面痙攣に対するMicro Vascular Decompression手術を耳鼻咽喉科主体で行った。片側顔面痙攣の病態とそのmanagementにおける歴史的背景について、今回の手術から得た知見に文献的考察を含めて概説する。

国内学術委員会 人工感覚器ワーキンググループ報告
ANCA関連血管炎性中耳炎全国調査ワーキンググループ報告
feedback
Top