高温,プラズマ雰囲気などの極限状態に耐え得る高温用電子装置・部品および構造材料から,極低温素子材料に至る幅広い応用分野が現在開花しつつある,遷移金属IV, V族炭化物,窒化物,ホウ化物を対象にして,それらの結晶成長について述べる.結晶育成方法としては,使用温度の低い方からフラックス法,拡散法,再結晶法,レーザー加熱などがあるが,ここでは,さらに超高温を発生させ,極端技術を駆使する高周波誘導加熱法およびプラズマ加熱法の二つをとりよげる.前者では主として得られた結晶の評価を,後者ではプラズマ応用の技術的問題を,筆者らが独自に試作した高周波プラズマ帯溶融装置もおりまぜながら言及し,最後に今後の課題を総括する.
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