レーザーは,高輝度,高純度スペクトルという長所を有するため,学術的にも,産業的にも非常に魅力ある光源であるが,反面,眼に対しては非常に危険な凶器ともなる.発振波数1.4μm以上のレーザーは,この波長領域での水の吸収が強いため,レーザー光が眼底深くまで達せず網膜破壊を起こしにくいため,眼に対し安全すなわち“アイ・セイフ・レーザー (Eye-safelaser)” と呼ばれ,近年,安全対策の面からも注目を浴びている.ここでは,希土類をレーザーイオンとした1.5μm~4.5μm近辺で発振するアイ・セイフ (eye-safe) 固体レーザー研究と,その応用についての現状を述べる.
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