光通信の分野では,マルチメディア時代を迎えて増大する通信容量に対応するため,波長多重(WOM)通信方式が検討されている.この方式で使用する半導体レーザーには,環境温度が変化しても,その波長が変動しない素子が強く望まれているが,従来のレーザーは,この要求にこたえられない.目的とする温度無飯存発振波畏半導体レーザーを籍るための方法は,そのバンドギャップが,温度によりあまり変化しない半導体材料を創製し,それを活性層に用いる事である.本稿では,半導体レーザー波長や,半導体バンドギャップの温度依存性について論じた後,候補となる半導体材料について紹介し,温度無依存発振波長半導体レーザーをうる挑戦的試みについて記述している.
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