中分子コレステリック液BO8の溶液をスピンコートなどの方法で基板に塗布し,溶媒を急速に除去することによって,通常条件では液晶相を示さない室温付近の温度でも,らせん液晶配列を有し,一定の波畏の光を選択的に反射するガラス固体膜が迅速に形成される,さらに,反射光の波長は塗布する基板の温度を調整することで容易に制御可能である.この固体反射膜の形成は,溶媒が急速に除かれる非平衡状態下で,分子が自己組織化し,液晶相が発現するためであると推察される,この固体反射膜は簡単に積層させることができ,高密度分子メモリーデバイスとしての応用が期待できる.
抄録全体を表示