応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
76 巻, 9 号
『応用物理』 第76巻 第9号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
巻頭言
「世界物理年」記念記事
企画の意図
解説
  • 奈良 安雄
    2007 年 76 巻 9 号 p. 1006-1012
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    メタルゲート技術,高誘電率ゲート絶縁膜技術は,CMOS LSIの微細化,高性能化を今後とも継続して進めていくための重要な技術である.Hf系高誘電率ゲート絶縁膜は,その形成プロセスを最適化することにより,酸化膜換算膜厚0.8nm程度までスケーリング可能であり,ハーフピッチ32nmの世代へも適用可能性があることを示す.メタルゲート技術は,インテグレーション方式や必要とするデバイス特性を考慮して,ゲート電極材料やゲートスタックの構造を選択する必要があることを指摘する.また,今後の課題と展望についても述べる.

  • 田村 直義
    2007 年 76 巻 9 号 p. 1013-1019
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    微細化によらない性能改善する手段として昨今注目を浴びているのが,トランジスタのチャネルに応力を印加し,ひずみを発生させることで移動度を向上させる「ひずみ技術」である.特にnMOSFETとpMOSFETそれぞれ個別最適化したひずみを与える「局所(ローカル)ひずみ印加技術」に,その微細トランジスタでの印加効率の高さゆえ注目が集まり,実用化へ向けての開発が加速し,一部実用化された.本稿では,提唱されている各種ローカルひずみ印加技術とその課題を概観した後,次の世代の新材料を視野に入れたひずみ技術とひずみ技術の信頼性について述べる.

  • 原田 幸明
    2007 年 76 巻 9 号 p. 1020-1025
    発行日: 2007/09/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    持続可能な社会を構成する素材技術として,エコマテリアルの基本的な考え方とその進化,および現段階でのエコマテリアルのアプローチを紹介する.エコマテリアルのアプローチには,低環境負荷の資源で作られた材料,低環境負荷のプロセスで製造やリサイクルできる材料,使用時の生産性を上げて製品の環境効率(性能/環境負荷)を高める材料,周囲の環境を改善しながら使うことのできる材料,環境に影響のありそうな物質を使わない,もしくは回収できるようにした材料,リサイクル性の高い材料がある.さらに,第二世代のエコマテリアルとして,資源負荷を抑えながら高機能を引き出す資源生産性向上の必要性を述べ,そのための「代替」「減量」「循環」「規制」の戦略的アプローチを強調する.

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