応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
83 巻, 10 号
『応用物理』 第83巻 第10号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
Science As Art
ココだけのハナシ
今月号の概要
解説
  • 住広 直孝
    2014 年 83 巻 10 号 p. 808-815
    発行日: 2014/10/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    2010年に発足した技術研究組合LEAPは,Internet of Thingsへの応用などを念頭に,LSIのさらなる低消費電力化に貢献するデバイスとして,薄膜SOI基板を用いたSOTBや,抵抗変化を利用した原子移動型スイッチ,磁性変化メモリ,相変化メモリ,そして,カーボンを用いた低抵抗配線技術を開発してきた.量産と同じ300mmウェーハを用いた試作環境を構築し,これらのデバイスを用いたLSIチップが試作できるまでになった.本稿では,低電圧動作という観点でのデバイスの特徴と,LSIで実証した低電力特性について紹介する.

最近の展望
  • 古澤 孝弘
    2014 年 83 巻 10 号 p. 816-819
    発行日: 2014/10/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    高解像度化のために短波長化が繰り返されてきた半導体リソグラフィの光源は,次世代の極端紫外光(EUV)リソグラフィにおいて,初めて電離放射線領域に入る.シングルナノの解像度が求められる次世代リソグラフィの材料設計指針を得るため,我々は電子線形加速器からの超短パルス電子線を利用した過渡吸収分光と空間的な高分解能が得られるリソグラフィ露光機を組み合わせることで,反応機構の解明に取り組んできた.電離放射線領域では,従来の光レジストと異なり,レジストにランダムに落とされる入射光のエネルギーをいかに効率よく化学反応に結び付けられるかが課題となる.さらに,高分子がエネルギー吸収から現像までの全ての過程において重要な役割を果たすため,個々の機能が干渉しあうことを避けて分子設計を行うことが要求される.

  • 高橋 忠幸, 武田 伸一郎
    2014 年 83 巻 10 号 p. 820-825
    発行日: 2014/10/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    福島第一原子力発電所の事故後,ガンマ線カメラを用いた放射性物質の分布の可視化技術が話題となっている.コンプトンカメラは,装置内部で起こった「コンプトン散乱」のプロセスを記録し,そのエネルギー・位置情報を用いて,コンプトン散乱の運動学からガンマ線の到来方向を求めるカメラである.1970年代の初頭に初めて提案されたコンプトンカメラは40年の開発の歴史を経て,ようやく実用化されつつある.この技術が開発されれば,数百keVから数MeVのガンマ線の領域で「写真」が撮れるようになり,ホットスポットの可視化ばかりではなく,医療や非破壊検査などのイメージングへの応用が期待される.本稿では,最新の半導体センサ技術を用いて開発されたコンパクトなガンマ線イメージング用のコンプトンカメラについて,その現状を述べる.

  • 塚田 由紀
    2014 年 83 巻 10 号 p. 826-829
    発行日: 2014/10/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    LEDの導入により,自動車灯火のデザインが飛躍的に多様化した.これまでにない形状,色のランプが開発され,その機能としての役割だけでなく,自動車のブランドを示すシグネチャとしての役割を担うようになってきている.しかし,灯火には安全に走行するためにさまざまな要件が規定されている.より安全に貢献するという観点からも,LEDの登場によってこれまで想定していなかった規制緩和や改正が進んでいる.ここでは,それらを含む自動車灯火の基準の国際調和について現状を報告する.

研究紹介
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