応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
84 巻, 10 号
『応用物理』 第84巻 第10号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
Science As Art
焦点
今月号の概要
解説
  • 北森 武彦, 馬渡 和真, 嘉副 裕
    2015 年 84 巻 10 号 p. 882-888
    発行日: 2015/10/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    µmスケールの流路を基板に加工してその中でさまざまな機能を実現するマイクロフルイディクスが発展し,超微量(nL)・超高速(秒〜分)の化学分析などさまざまなデバイスが実現してきた.さらに近年では,10〜100nmの空間を利用した拡張ナノフルイディクスへと進展している.細胞よりはるかに小さいaL〜fLの体積を利用した単一細胞単一分子分析や,この空間で初めて発現する物性を利用した超小型光駆動燃料電池など,新たな化学デバイス工学が期待される.しかし一方で,超微小な空間を作り,その中の分子を計り,物性や現象を探るためには,全く新しい方法論と技術が必要になってくる.本稿では,マイクロ・拡張ナノフルイディクスの現状と展望について解説する.

  • 白石 誠司
    2015 年 84 巻 10 号 p. 889-894
    発行日: 2015/10/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    グラフェンを筆頭とするさまざまな分子材料へのスピン注入・スピン伝導現象が,近年盛んに研究されている.本稿では,分子材料を用いた最近のスピントロニクス研究について,具体的な研究成果や近年広がりを見せつつある実験手法の紹介を通して現状の分析と今後の展望を議論する.

  • 表面ラフネスとリップルの形成機構と制御
    斧 髙一
    2015 年 84 巻 10 号 p. 895-902
    発行日: 2015/10/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    プラズマエッチングにおけるパターン側壁や底面のラフネス(荒れ)はデバイスの特性ばらつきの要因となり,その抑制が求められる.本稿では,プラズマによるナノスケールのラフネスとリップル(波状の周期構造)について,形成メカニズムのモデリングとシミュレーション,ならびにその実験検証と制御に関する筆者らの最近の研究を紹介する.表面ラフネスやリップルの形成・発達において,プラズマから入射するイオンの表面反射(散乱)が重要な役割を担っていること,反射確率が小さいイオンの入射が多い状況ではラフネスが抑制されることがわかってきた.プラズマ・表面相互作用に起因するラフネス・リップルの制御は,表面ナノ構造形成の観点からも関心が高い.

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