応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
86 巻, 11 号
『応用物理』 第86巻 第11号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
Science As Art
今月のトピックス
今月号の概要
解説
  • 田和 圭子
    2017 年 86 巻 11 号 p. 944-949
    発行日: 2017/11/10
    公開日: 2019/09/26
    ジャーナル フリー

    目的物質を高感度に検出する方法として蛍光法は有効であり,その蛍光強度を増強させることができれば,さらに高感度な検出が可能である.表面に波長サイズの周期構造をもち,金属薄膜で覆われている基板「プラズモニックチップ」は,増強蛍光を与える.つまり,ガラス基板とプラズモニックチップに蛍光分子を結合し蛍光強度を計測すると,プラズモニックチップ上ではガラス基板上より数十〜数百倍に増強された蛍光が検出できる.これは格子結合型表面プラズモン励起増強蛍光である.本稿では,このプラズモニックチップを高感度バイオセンサと細胞の蛍光イメージングに応用した研究を紹介する.

最近の展望
  • 森島 邦博
    2017 年 86 巻 11 号 p. 950-955
    発行日: 2017/11/10
    公開日: 2019/09/26
    ジャーナル フリー

    2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により炉心溶融が起きた福島第一原子力発電所は,現在,廃炉へ向けたさまざまな取り組みが進められている.その中でも宇宙線に含まれるミューオンがもつ極めて高い物質に対する透過力を利用することで大型構造物の内部を非破壊で可視化する技術(宇宙線ミューオンラジオグラフィ)により,原子炉内部の様子の一端が明らかになった.本稿では,筆者らが進めてきた原子核乾板による宇宙線ミューオンラジオグラフィの観測から得られた知見と現状を紹介し,原子炉底部の可視化の実証試験を進めている浜岡原子力発電所における最近の研究についても述べる.

研究紹介
基礎講座
ホッとひといき
応物系スタートアップ
功労会員の随想
委員会だより
feedback
Top