応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
88 巻, 12 号
『応用物理』 第88巻 第12号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
Science As Art
今月のトピックス
今月号の概要
解説
  • 3次元PCM(Phonon Confinement Model)によるアプローチ
    コレパノフ ビタリー, 濵口 宏夫
    2019 年 88 巻 12 号 p. 779-784
    発行日: 2019/12/10
    公開日: 2019/12/10
    ジャーナル フリー

    ラマン分光によるナノマテリアル研究の理論基盤となると期待される,3次元PCM(Phonon Confinement Model)の原理と発展,最近の展開について解説する.PCMはバルク結晶のフォノンの描像から出発し,ナノ構造の原子振動を閉じ込められたフォノン(confined phonon)として取り扱う.初期のPCMは粗い1次元近似によっていたが,量子化学計算との組み合わせによって3次元PCMに進化し,より物理にかなうモデルとして発展している.3次元PCMの応用例として,ダイヤモンドナノ結晶および最近その存在が明らかとなった「ナノアイス」のラマンスペクトル解析の結果を紹介する.

  • 固体撮像素子の開発と系譜
    安藤 幸司
    2019 年 88 巻 12 号 p. 785-790
    発行日: 2019/12/10
    公開日: 2019/12/10
    ジャーナル フリー

    映像機器は,1830年代に銀塩感光材が発明されて以来進歩を続け,1930年代からは電子管の発展とともにテレビ放送用の電子映像機器として発展を見た.1960年代に発明された固体撮像素子は,コンピュータ,メモリなどのディジタル技術の相互発展もあって2010年以降,映像機器の中心的役割を果たすようになった.こうした映像機器を計測用として取り込む気運も高まり,幾多の装置が市販化された.本稿では,現在主流になっているCMOS固体撮像素子に注目してその原理を紹介し,計測装置として使う場合の特性について述べる.

  • 藤田 康彦
    2019 年 88 巻 12 号 p. 791-796
    発行日: 2019/12/10
    公開日: 2019/12/10
    ジャーナル フリー

    AFM-IR法とは,パルス赤外レーザーの照射に伴う試料の熱膨張を原子間力顕微鏡(AFM)により「局所的」に捉えることを原理とした新規ナノ赤外分光法の1つである.従来の赤外分光法をはるかに超えた「超解像」ナノ赤外イメージングが実現できる.本稿では,AFM-IR法だからこそ見えてくる「ナノの世界」をさまざまな応用例とともに紹介する.

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