応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
95 巻, 5 号
『応用物理』 第95巻 第5号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
今月のトピックス
解説
最近の展望
  • 山越 葉子
    2026 年95 巻5 号 p. 254-258
    発行日: 2026/05/01
    公開日: 2026/05/01
    ジャーナル フリー

    核磁気共鳴という基礎的な物理現象を用いた画像法(MRI)は,生物の生体内部を生きたまま画像化する非侵襲的な方法として広く臨床で使われている.特にGd3+含有キレート分子を造影剤として用いた場合,不対電子を7つ有するGd3+に配位した水分子の緩和時間が大きく変化し,MRI画像のコントラストが向上し,疾患の検出に大きく貢献する.本稿では,造影剤の物理化学的な作用機作,Gd3+キレート剤の健康への懸念,新世代造影剤に関して概説する.

研究紹介
  • 山本 理香子, ジェフリー ニーテラジャン, クレア ドネリー
    2026 年95 巻5 号 p. 259-263
    発行日: 2026/05/01
    公開日: 2026/05/01
    ジャーナル フリー

    3次元磁化構造は基礎・応用の両面から注目を集めているが,磁気シグナルの弱さや軟X線の低い透過率により,実験的観察は困難であった.近年,軟X線タイコグラフィの発展により,位相コントラストを利用した高分解能イメージングが可能となり,3次元磁気イメージングへの応用が進んでいる.本稿では,軟X線のプリエッジ領域を用いたタイコグラフィによる,磁性体内部の3次元磁化構造観察についての研究を紹介する.

  • 中西 伸登, 于 秀珍
    2026 年95 巻5 号 p. 264-268
    発行日: 2026/05/01
    公開日: 2026/05/01
    ジャーナル フリー

    スキルミオンはトポロジカルスピン構造を有し極めて低い電流密度で駆動できるなどの特徴を持ち,次世代スピントロニクスへの応用が期待されている.その実空間での直接観察にはナノメートルオーダの空間分解能が求められ,さらに立体的構造を有するスキルミオン紐を知るためには3次元観察が要求されている.それに対し我々は高空間分解能を持つ透過型電子顕微鏡のローレンツ顕微技法および微分位相コントラストトモグラフィ法を駆使し,スキルミオン紐およびその融解過程の観察を行った.本稿ではこれらの手法によりスキルミオン紐の3次元ベクトル場をマッピングし,その融解過程を観察した結果について紹介する.

  • 真田 篤志, 丹川 優希, 飴谷 充隆, 加藤 悠人
    2026 年95 巻5 号 p. 269-273
    発行日: 2026/05/01
    公開日: 2026/05/01
    ジャーナル フリー

    伸縮可能な材料を用いて,基板の機械的伸長により反射ビームを動的に制御するサブテラヘルツ波帯異常反射ストレッチャブルRIS(Reconfigurable Intelligent Surface)を開発した.試作サンプルの機械的試験から200%以上の伸長が可能であることを示した.このRISの反射特性の評価のため,ミリ波サブテラヘルツ波帯CATR評価装置を開発し,これを用いて,140GHz帯において基板伸長による反射ビームの動的制御が可能であることを実験的に示した.さらに,データセンタ内の実環境下を想定し,キャリヤ周波数140GHz,64QAM,7GBaudの変調波を用いた無線通信実証実験を行い,30°から45°の異なる方向からの入射波に対しても,基板伸長により,所望方向に42Gbpsのエリアを作成できることを実証した.

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