低氣壓又は高氣壓は山を登り又は降ると形を變へる.例へば低氣壓は衰へて二つに分割され.高氣を壓は盛となつて延長す.此の事は次の假定のどれでもで設明さる.
1. 空氣塊は山を登ると膨脹し.降ると縮牧す-静力學説.
2. 氣流は地球廻轉のため出を登るときその進路より右に曲がる(北半球)-動力學設.
3. 風の偏向角は睦上が平地より大である,そのため風は海岸で方向を變ず.-摩擦説.
此の論交では第二學説.即ち動力學的假定を探つて楕圓形島の風に對する影響を論じて.島の作用を數學的に出した.結局靜力學説が最も簡單で取扱い易い事になつた.此のことについては前報に於て詳しく説明されてある.
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